SWIXベースレイヤーとは
ノルウェーに本社を置くSWIX。スノースポーツ用品を開発し、北欧一のワックスメーカーへと成長。スキーポールにおいては、日本のノルディック競技でも大きなシェアを誇っています。
このSWIXが、スノースポーツを想定して開発したベースレイヤーが「Race X Bodywear」。素材は、ポリエステル100%。着心地は柔らかなコットンのようです。
保温性が高く、気温が低い場所に適している上、ハードな運動でかいた汗を素早く逃がす速乾性もあります。また、4方向に伸びるストレッチ素材で、激しい動きも妨げません。
登山での使用レビュー
今回このベースレイヤーを試したのは、北アルプスの女王「燕岳」、標高は2,763m。GW明けとは言え、山頂付近には雪が残り、気温は氷点下にもなります。
春山の服装にはいつも頭を悩ませます。気温が高いため、自宅から登山口までの移動や、登っているときにウールの分厚いインナーを着ていると汗をかきすぎてしまいます。
一方で、山頂には雪が残り、夏用のインナーでは対応できないほど冷え込みます。このベースレイヤー1枚で、登っているときの汗抜けと、山頂にとどまるときの保温性が両立するか試してきました!
登りでの使用【運動時の速乾性に注目】
袖を通したときの感想は、「柔らかい」。締め付け感がなく、コットンの下着のような柔らかな着心地です。自宅を出るときの天気は雨、気温は16〜17度で上着は必要ありませんでした。ベースレイヤーにTシャツを重ねてちょうど良いくらい。
登山口の気温は10度前後だったので、同じくベースレイヤーの上にTシャツという服装で登りはじめました。このときに気づいたことは、素材が柔らかくて伸縮性が高いため、腕まくりが容易なこと。
登りはじめると、やや暑くなってきましたが、袖をまくる事ができたので体温調整が楽にできました。下半身のレイヤリングは、ベースレイヤーの上に登山パンツ。
登山パンツ一枚だと腰の部分が汗でしみて着ますが、今回はそれもありません。汗抜けは非常に良いと思います。最大の魅力は、汗をかいた後に生地の冷やっとする感覚がないことでした。若干、汗で湿っている感じはあるけれど、冷たくて身体が冷えることはないです。
テント場での着用【静止時の保温性と着心地に注目】※5月上旬です
今回は雪上でのテント泊だったため、冷え込みが心配でした。さらに、天気は雪。行動できずにテントと小屋で滞在する時間が長くなりました。
このときのレイヤリングは、ベースレイヤーにTシャツを重ね、その上にフリースを着用。風が強い時や降雪時にアウターを羽織りましたが日中は、これで十分でした。何より着心地の良さが嬉しかったですね。
上質なコットンのような着心地で、締め付け感や生地の硬さを感じないので、寝るときもストレスなく着続けていました。三日間着続けましたが、汗をかいた後の嫌な匂いもほとんど感じなかったので、縦走に向いていると思います。
SWIXベースレイヤーはどんな人向けの製品か!?
登山シーンで迷うインナー選び。SWIXのベースレイヤーがどんな人に向いていて、どんな人に向いていないかまとめました!
こんな人におすすめします!
保温性と速乾性どちらも重視している方
暖かいのにこもりにくく、汗をかいても着心地が変わりません。
インナーはストレスフリーな着心地の良いものを選びたい方
今まで着たどのアウトドア用インナーよりも、柔らかい素材でした。今まで小屋やテントでインナーを着替えていましたが、SWIXのベースレイヤーなら着替えずに過ごせます。
人と被らない、おしゃれなレイヤリングを求めている方
半袖のTシャツに合わせて、出していても格好良く着こなせます。もう少し暖かくなったら、短パンとタイツという組み合わせでも使用してみたいです!まだ、登山シーンで着ている人が少ないというのも魅力です。
こんな人にはおすすめしません
ベースレイヤーはピタッとしたものを着用したい方
サイズダウンすれば多少変わりますが、柔らかい伸縮素材ですのでサポート機能としてのインナーを求めている方には向いていません。
気温の高いところで使用したい方
寒いところを想定した製品だということが使用してみてよくわかりました。夏の登山や低山には少々オーバースペック、効果を発揮しにくいと思います。
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ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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