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ダイビング器材のなかでもレギュレーターは、安全のために100ダイブまたは1年に1度の頻度でオーバーホールをすることが推奨されています。しかし初心者ダイバーや、メンテナンスが初めてという人には、あまりピンとこないのではないでしょうか?そこで、ダイビング器材のオーバーホールの価格や、オーバーホールでどのような作業が行われるのかご紹介します。
 

ダイビング器材の定期的なオーバーホール

ダイビング器材 オーバーホール重要なダイビング器材のひとつレギュレーターは、100本潜ったらオーバーホールが必要です。たとえ100本潜らなくても、1年に1度はオーバーホールをすることが推奨されています。

レギュレーターを使用したことによる摩耗や劣化をチェックするため、ほとんど使っていなくてもゴムなどの自然劣化があるから、といった理由からです。

もちろん、この期間を過ぎたからといって、いきなり調子が悪くなったり壊れたりするわけではありません。

しかし、レギュレーターは「呼吸をする」重要な器材です。海中という過酷な環境にさらされたレギュレーターを、定期的なメンテナンスでベストなパフォーマンスを維持できるようにしておきましょう!

 

ダイビング器材のオーバーホールポイント

ダイビング器材 オーバーホール

オーバーホールを怠るとどうなる?

長い間オーバーホールをしないと不具合が発生する可能性が高くなります。

カビやサビなどの汚れが付着したり、ホース類の接続部分からプクプクとエアが漏れ出したりします。また、ファーストステージの中圧値とセカンドステージの抵抗値に狂いが生じると、エアがオーバーフロー(エアが出つづける)したりすることも。

POINT!

上記の不具合を回避するために、100本に一度、1年に一度という目安で定期メンテナンスが大切になります。

オーバーホールの価格

自動車を車検に出したことがある人ならわかると思いますが、車検費用は車の状態によってかなり差があります。

実は、レギュレーターのオーバーホールも、ちょうど自動車の車検と同じで、レギュレーターの状態によってオーバーホールの価格が変わってきます。

基本価格はお店によって異なりますが、およそ約1万円前後。これに交換部品の費用を足すと1万5千円から2万円というのが相場になります。

POINT!

オーバーホールでは必ず交換するパーツがありますが、メーカーのワランティ制度によってこの交換パーツ代金が発生しない機種もあります。オーバーホールを依頼する際は必ずワランティカードを添えて出すようにしましょう。

オーバーホールの日数

オーバーホールにかかる日数は、時期にもよりますが通常は2週間前後です。1台ずつ手作業で行うため、どうしてもこれぐらいの期間がかかってしまいます。

POINT!

例年5月から9月は繁忙期となり、タイミングによっては1か月以上かかることも。 ダイビングツアーの予定がある人は、早めにオーバーホールを依頼することをおすすめします。

レギュレーター(ダイビング器材)のオーバーホール手順

ダイビング器材 オーバーホール

レギュレーターのオーバーホールは故障したから修理に出すわけではありません。では、オーバーホールではどのような作業が行われるのか見てみましょう。

手順①作動チェック

まずはレギュレーターやホースの状態などを目視でチェックをします。

次に、外観からでは解らない不具合を確認するため、エアを通してファーストステージの中圧値やセカンドステージの抵抗値などの数値を測定し作動状態を確認します。

さらに、シリアル番号などから製造年月日や過去のオーバーホールの状況などもチェックします。

手順②ダイビング器材の分解

ファーストステージ、セカンドステージ、オクトパス、ゲージ を可能なかぎり手作業で分解していきます。専用工具を使い、内部の小さなOリングやネジ類など細かな部品まですべてバラバラにします。

外見は綺麗に見えても、開けてみると汚れの宝庫!カビやサビだけでなく、セカンドステージの中から虫の卵が見つかったり、唾液や潮のドロドロしたものが出てきたりすることもあります。

手順③超音波洗浄機での洗浄

分解したパーツのうち鉄や真鍮製のものは、超音波洗浄機と専用の洗浄液を使ってきれいに洗浄していきます。

超音波洗浄後は汚れや錆が落ち切っているか細かくチェックし、取りきれていない部分はブラシや電動工具を使って細かく手洗いをします。洗浄を終えた部品は驚くほどピカピカになります。

手順④ダイビング器材の組み立て

しっかり乾燥させた後、バラバラになったパーツを組み立てていきます。

Oリングやバランスシートなどのメーカー指定の交換パーツや、傷がついていたり劣化して使えなくなったりしたパーツはすべて新品に交換します。

組み立てる順番や締めるネジの強度など、メーカーの規定に合わせて作業は行われます。 メーカー指定のトルク値で組み立てるため、いくつものトルクレンチやアダプターを使います。

手順⑤最終調整

組み立てたレギュレーターは、ファーストステージの中圧値、セカンドステージの抵抗値(呼吸値)をメーカーの規定値になるように調整します。

最後は、水につけた状態で高圧の空気を流しリーク(水漏れ)テストを行います。万が一、エア漏れが見つかった場合には、再度分解して組み立て直しになります。無事にリークテストをクリアしたら完了です。

 

ダイビング器材のオーバーホールをショップで依頼する!

ダイビング器材 オーバーホールダイビング器材のオーバーホールは、器材を購入したダイビングショップで頼むことができます。海外で購入したり友人から譲り受けたりした場合は、オーバーホール専用業者に直接頼むのが良いでしょう。

webサイトから簡単に申し込むことができ、ダイビング器材のやり取りは宅配便を利用することができるので便利です。

また、楽天市場などのECサイトでもオーバーホールを依頼することが可能です。
ダイビング器材 オーバーホール受付

ダイビング器材 オーバーホール受付
ダイビング器材 オーバーホール受付

 

ダイビング器材は100ダイブまたは1年に1度のオーバーホールが推奨されています。あくまで推奨なので絶対にやらなくてはいけないと言う決まりはありませんが、レギュレーターはとても重要な器材のひとつです。定期的なメンテナンスでベストな状態を保ち、ダイビングを楽しみましょう!

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。