広さもコース数も日本とはけた違い!?
上のコースマップは、アルバータ州にあるカナダの最大級のスキー場のひとつであるレイクルイーズ・スキーリゾートのものです。
マップにフロントサイドと書いてあるのがわかるでしょうか?実はこれ、全体図の一部でしかありません。山の反対側にも広大なコースが広がっているのです。
スキー場のHPで見てみると、広さは1,700ヘクタール、コース数は145+と書いてあります。なんだかピンときませんよね?
そこで、日本では最大規模のスキー場のひとつである苗場スキー場のデータと比べてみました。苗場スキー場のコース面積は196ヘクタール、コース数は22本です。
いかがでしょうか?ちょっと信じられないくらいの大きさですよね?
これはさすがに計算方法の違いもあるのかもしれませんが、それにしてもカナダのスキー場の規模はけた外れだということがわかります。
ちなみに、レイクルイーズスキー場の標高は最も高いところで2,637mにもなります。
また他のカナダのスキー場も、日本のスキー場と比べ、より高い標高までリフトが架けられているため、とても長い距離を滑り下りてくることが出来ます。
このマップはブリティッシュコロンビア州にあるレベルストークというスキー場のものですが、スキー場のてっぺんから一番下までの最長滑走距離は、なんと15.2kmにもなります。
この広大さを体感するためだけでも、是非一度訪れてみてほしいと思います。
冷涼な気候がなせる超ロングシーズン!!
カナダのスキー場のもう一つの素晴らしい点は、日本よりも高緯度に位置する事から年間を通して気温がはるかに低いことで、とても長い期間ウインタースポーツを楽しめることです。
寒冷な地域では9月に町に雪が降る事も珍しくなく、11月の始めにはスキー場がオープンし始めます。
日本でも人工雪を造って11月にオープンするスキー場はいくつもありますが、カナダのスキー場ではかなりの高確率で、11月には天然雪のパウダースノーを滑ることが出来るのです。
また、内陸に位置するバンフ近郊のスキー場では、真冬の最低気温の平均が-15℃から-20℃以下になります。
日本に比べると降雪量は少なめですが、積った新雪は低い気温により良い状態で保存されるので、降雪後数日経ってからでも素晴らしいコンディションの雪を楽しむことが出来ます。
さらに3月、4月でさえ最低気温の月間平均値は-10℃程になります。そのため、日本では春スキーのシャバシャバの雪になっている頃でも、とても締まった良いコンディションで滑ることが出来るのです。
厳冬期を避けて、シーズン始めの11月や寒さの和らぐ3月~4月頃にカナダに滑りに行くというのもいいかもしれませんね。
文化の違いを楽しもう!
さてカナダと日本ではスキー・スノーボードの文化にも大きな違いがあります。まずカナダでは基本的に自己責任の文化が根付いています。
リフト券の裏には大抵その事が明記されており、スキー場内で怪我をしても自己責任であるという事を承知して、皆ウインタースポーツを楽しんでいます。
そのため、安全への意識がとても高く、ヘルメットの着用率などはとても高いです。反対に、スキー場内での過度なコース規制などはありません。
注意看板等で、この先崖や岩があります等の表示が出ていることはありますが、結構どこでも滑走可能であったりします。
上の写真は、先程のレイクルイーズスキー場の裏側(バックボウル)のマップですが、マップからもわかるように、基本的には山のほとんどの場所は滑走可能です。
緑色と青色の線で表示されたコースが初・中級者コースになりますが、それ以外の黒の菱形で表示された部分は全て上級者コースとして、自己責任のもと滑走が可能になっています。
もちろん、アバランチ・コントロールといって、スキー場のパトロールが雪崩対策等は行っていますが、日本では立入禁止になってしまうような危険なところも滑走することが出来るので、上級者の方は安全に気を付けながら挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。
また、陽気で気さくなカナディアン達との交流も楽しみの一つです。カナダでは、リフトの相乗りなどではかなりの確率で会話が始まります。
是非恥ずかしがらずに、片言でもいいので会話を楽しんでみてください。
そしてアフタースキーの街歩きも醍醐味のひとつですよね。
有名なウィスラーなどでは、スキー場の麓が一大リゾート地になっているので、様々なレストランやバー、ショッピングを楽しむことが出来ます。
またカナディアンロッキーにあるバンフも周辺スキー場のべースとして、滞在中に街歩きも楽しむことが出来ます。可愛らしい街並みは歩いているだけでワクワクしてきます。
スキー・スノーボードショップを覗いてみるのもおすすめです。日本よりはるかに安い値段で買えるものや、日本では見かけないようなものも置いてあるのでとても楽しいです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。