本格的な縦走登山ができる陣馬山
陣馬山は、東京都八王子市と神奈川県相模原市の境界線上にそびえる標高854.8mの山です。
頂上付近は平らで高原の地形をしているため、陣馬高原と呼ばれることもあります。
名前の由来は、小田原北条氏が構える滝山城を攻めるために甲斐武田軍が陣を張ったので、陣場山と呼ばれるようになり陣馬山に変化したという説があります。
関東山地(秩父山地)の東端に位置する陣馬山一帯は、奥高尾山地に属し、東京都立高尾陣場自然公園や神奈川県立陣馬相模湖自然公園などに指定されている自然公園です。
関東の富士見百景をはじめ、神奈川県の景勝50選にも選ばれています。
高尾山から陣馬山までは、城山や小仏峠、景信山を経て、約20㎞の縦走ルートでつながっており、都心で本格的な縦走登山が楽しめるスポットとして知られています。
また、陣馬山の麓にはおいしい蕎麦屋が多いことから、登山客の間では登山の後に蕎麦を楽しんで帰る登山コースが定番になりつつあります。
静かな奥高尾が楽しめる陣馬山登山ルートの紹介
陣馬山は主に3つの登山ルートがあります。無理なく楽しい登山ができるように、同行者の体調や登山レベルを考慮して選びましょう。
高尾山から小仏峠を経て陣馬山までの縦走コース
高尾登山口から城山までの所要時間は2時間ほど、小仏峠を経て景信山までは3時間ほど、陣馬山までの全長約20㎞の所要時間は7時間半ほどです。
高尾山から陣馬山までの縦走コース・奥高尾縦走路はきちんと整備されているので、歩きやすく雨が降ってもほとんどぬかるむことがありません。
天気が良ければ、西丹沢の山並みや富士山を眺めながら縦走を楽しむことができます。
城山までの尾根伝いルートに一丁平園地展望デッキがあり、トイレも設置されています。
また、城山には茶屋があるので休憩に最適です。
さらに小仏峠を経て景信山にいくと、景信茶屋「青木」があります。
景信山から陣馬山までは、標高700mほどの比較的平らな広い登山ルートが整備されているので歩きやすいと感じる人も多いはず。
山頂から一ノ尾根ルートを降りて陣馬登山口から30分ほど歩いたところにはJR中央線藤野駅があるので、都心へのアクセスも優れています。
和田峠登山ルート(最短コース)
陣馬街道の和田峠から陣馬山へ登るルートです。
陣馬山への最短コースで、登山口から陣馬山山頂までの所要時間は10分から15分ほどです。
登山口には広い登山者専用駐車場が用意されています。
料金は、普通自動車が1日1,000円、軽自動車は800円、バイクは500円です。
一ノ尾根ルート(JR藤野駅からスタート)
JR中央本線を利用して陣馬山に登山する方におすすめの登山ルートです。
JR中央本線「藤野駅」から陣馬登山口までは徒歩30分ほど、バスもありますが待ち時間を考えると歩いた方が早いかもしれません。
藤野駅から棡原藤野線を北方向へ2㎞ほど歩くと陣谷温泉の看板があり、そこが陣馬登山口になります。
登山口から山頂までの所要時間は2時間半ほどです。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。