紺碧の地中海に浮かぶコルシカ島大縦走 欧米人トレッカーの憧れ#GR20

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紺碧の地中海に浮かぶコルシカ島大縦走 欧米人トレッカーの憧れ#GR20

地中海に浮かぶ、Ile(イル) de(ド) Beauté(ボーテ) -美しき島-と呼ばれるナポレオンの生誕地、コルシカ島。全長180km、登り標高差12,000mを一般的には16日かけて歩く、ヨーロッパでは一番ハードで一番美しいといわれるトレッキングに行ってきました。

フランスでのトレッキングルート

GR(ジェーエール)と言うのはGrande Randonne(グランド・ランドネ=数日間かけて歩くトレッキング) の頭文字をとったもの。

FFRPと言うフランスのトレッキング連盟的な組織が管理しており、比較的道標やマーキングのしっかりしたトレッキングルートのことを表します。

 

出典:wikipedia

 

 

コルシカ島縦走GR20

2,000m以上の山が120座以上という険しい地形のコルシカ島。

北西から南東へと山脈が走っています。

その山脈の分水嶺をなぞるように、欧米人トレッカーの憧れのルート『GR20』と言う縦走ルートがあります。

コルシカ島の最高峰は《モンテチント》2,700m、また、コルシカ島の山岳地帯には、数多くの山上の湖や、切り立った渓谷がありその地形からも以前は氷河が残っていたことを表しています。

このトレッキングコースは、ヴィッザヴォンヌ境に南北に分けることができます。

北は岩のあいだに山道が切られており、手をついたり鎖をつかんだり、スラブ状の岩の上を歩いたりテクニカルで高度感もありなかなかスリルに富んだルート。

南も、若干ゆるやかになり稜線歩きが増えるとはいえ、1日の行程の距離ものび気は抜けません。

とくに、花崗岩で形成されたバヴェラ山群がハイライトになると思うのですが、そこにもちょっとした岩歩きや鎖場が何箇所かあります。

今回は、よりハードな北部を元気なうちに歩いてしまおうと、北のカレンツァンヌを出発地点としました。

コンカまで南下しましたが、西には地中海、東にはティレニア海、山や紺色をした山上の湖、岩山とマキ(地中海地方、特にコルシカ島に繁殖する植物群、香りがよい)の絶妙なハーモニーが。

そのなかに現れるポッツィという野原のような湿原や、草をはむ牛や、馬。

そしてなによりも、コルシカ名物の乾燥肉と羊のチーズは美味です。

 

 

コルシカ語でBoccaと呼ばれる峠には、古びた木の看板や道標が岩の上に直に置かれていて、山小屋は掘っ立て小屋のよう。

すべてが飾り気のないコルシカ島そのものです。

ヨーロッパアルプスの親切な標識、ホテルに近い快適な山小屋も大好きな私。

しかし、原点に戻り地図を読むこと(マーキングはしっかりしているのですが、超えていく峠の位置が麓から見ると意外で、まったく想像をしていないところを越えたりします)。

Refugium(=避難するという意味のラテン語からきている)本来のrefugeの存在を考え直す良い機会になりました。

 

 

 

コルシカ人のプライド

コルシカ人はプライドが高く保守的だと先入観があり、「どうなることやら」と始まった今回の旅でした。

歩き出しから峠まで、一緒に歩いたカレンツァンヌ生粋の羊飼い。

小屋仕舞いパーティーに招待してくれ、真夜中まで一緒に飲んだ小屋番さんたち。

コルシカ人おじさんトレッカー。

車を取りに戻るとき、ヒッチハイクする私たちを拾ってくださった人々。

私たちには、最高の出会いしかありませんでした。

「コルシカ島からコルシカ人をのぞけば天国」などという人もいるなかで、コルシカ島の自然がここまで守られているのは、すべてコルシカ人が島と自然を守り続けたからでしょう。

フランス本土の観光地開発会社にされるままにされていたら、海岸線は今頃コートダジュールのホテル街のようになっていたのではないでしょうか。

なん十キロにもわたる手付かずの海岸線は見る影もなくなっていたかもしれません。

コンクリートに固められた高級ホテル街よりも、波が打ち上げる岩の海岸線を守りとおした、コルシカ人たちのプライドを垣間見ることができた旅でした。

 

 

 

まとめ

今回は《GR20》メインの8日間の旅でしたが、他にもトレッキングコースが数多くあり、天国のような砂浜のビーチがあったり、カランクとよばれる岩に囲まれた入り江海岸があったり、天気の悪い日には温泉もあるようです。そして《GR20》では、乾燥肉と羊のチーズ三昧でしたが、次回は海の幸や、コルシカ料理さらに極めてみたいと思います。
Viva Corsica !!!

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