ダイビングを始める前にはたくさんの疑問や不安がつきものです。そこでダイバーになるための第一歩ダイビングライセンス(Cカード)に関するよくある質問をQ&A方式でまとめておきました。ダイビングを始めたい人は、ぜひ参考にしてください。

 

ダイビングライセンスについて

ダイビングを始める前のQ&A
 
ダイビングをはじめるには、ダイビングライセンス(Cカード)が必要です。

とはいえ「どうやってダイビングライセンスを取得すればいいのだろう?」、「ライセンス取得では何をするのだろう?」など、さまざまな疑問がありますね。

ダイビングライセンスに関するよくある質問をまとめておきましたので、これからダイビングを始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

 

 

ダイビングライセンスってなに?

ダイビングライセンスは、正式にはCカード(Ceritification Card)と呼ばれています。

ダイビングインストラクターから、安全にダイビングを行うための講習を受けたという証明書のことです。

Cカードが無いと、ダイビングツアーに参加できませんし、ダイビングに必要な空気タンクのレンタルなどもできません。

ただし、Cカードにはダイバーのレベルに合わせてさまざまなランクがあり、ダイビングがまったく初めてという人は「オープンウォーター」のCカードを取得するのが第一歩になります。

 

 

Cカードにはどんな種類がある?

 

ダイビング初心者が最初に取得するのは、オープンウォーターランクのCカードです。

そして次には、アドバンス、レスキュー、ダイブマスターとダイバーのレベルに合わせてレベルアップコースが用意されています。

オープンウォーターダイバーは、潜れる水深が18メートル以浅と限定されています。

よりダイビングを楽しむためには、すぐに上級Cカードとなるアドバンスコースを受講するのがおすすめです。

 

 

ダイビング指導団体ってなに?

PADI、BSAC、NAUI、SSIなど、国内だけでも大小合わせて30以上のダイビング教育指導団体があります。

ダイビング教育指導団体は、ダイバーの育成と指導、ダイビングの普及活動などをしている営利あるいは非営利の民間団体で、Cカードの発行はこれらの教育指導団体が行っています。

インストラクター試験や合否認定なども行っているため、インストラクターはいずれかのダイビング教育指導団体に所属することになっています。

 

 

どこでダイビングを習えばいい?

 

ダイビング講習は、ダイビングショップやダイビングサービスで開催しています。

一般的にダイビングショップは街中にあり、会社や学校帰りなどに学科講習やプール講習が受けられ、海洋実習は近場の海で行うというパターンです。

一方、ダイビングサービスはダイビングスポットの近くにあり、ダイビング講習のほか水中ガイド付きのファンダイブなどを開催しています。

ダイビングの講習の内容は、ダイビングショップでもダイビングサービスでも同じなので、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

 

 

講習はどんなことをするの?

ダイビング講習は、大きく「学科講習→プール講習(限定水域)→海洋実習」の流れで開催されます。

学科講習では、海の環境、水中での体の変化、ダイビング器材など、いくつかの項目に分けてテキストやビデオ、実際の器材などを使って学びます。

学科講習の最後にテストやクイズでおさらいをしますが、合否を決めるものではなく誰でもクリアできるので心配する必要はありません。

次のプール講習(あるいは足のつく浅瀬の海)では、器材セッティングなどダイビング器材の使い方や、バディ同士での安全確認や泳ぎ方などの基本スキルを習います。

最初は足のつく浅場での練習から始めて、その後は器材を着けて潜り浮力コントロールや耳抜きの練習を行います。

最後は海洋実習で、学科講習で習った知識やプール講習で身につけたスキルを実際の海で復習していきます。

初めて潜る海で、目に前を泳ぐ魚たちを見た時の感動は一生の思い出になることでしょう。

 

 

講習は何日くらいかかるの?

 

学科講習が1~2日、プール講習(限定水域)が1日、海に潜る海洋実習は日帰りで2回、あるいは1泊2日でトータル2日間のスケジュールで行うのが一般的です。

講習スケジュールはダイビングショップやダイビングサービスによってまちまちですが、日にちを分けることもできますし、合宿コースなどもあります。

学科講習から海洋実習まで計4~5日あれば、ダイバーになるための必要な知識とスキルを身につけることができます。

 

 

年齢制限はあるの?

60代、70代からダイビングを始めて楽しんでいるシニアダイバーの方も大勢います。

ダイビング講習もPADIなど多くのダイビング教育指導団体は下限を10歳と定めていますが、上限はありません。

ただし、体力面などで心配なことがあったらダイビングインストラクターに相談してみることをおすすめします。

 

 

泳ぎが苦手だけど大丈夫?

 

泳ぎに自信が無いという人の多くは、息継ぎが上手くできないという人が少なくありません。

しかし、ダイビング中はレギュレーターを使って水中でも呼吸ができるので心配する必要はありません。

また、体が沈みがちな人も浮力の調整がBCDでできますし、フィンを使えば素足でバタ足するより推進力があるのでスムーズに泳ぐことができます。

少しずつ自分のペースで練習していけば、泳げないという心配は無くなっていくことでしょう。

 

 

一人でも講習は受けられる?

一人でダイビング講習を受けることに不安に感じる人がいるかもしれませんが、実は先輩ダイバーのほとんどが一人でダイビングを始めています。

一人だと心細くなるかもしれませんが、ダイビングインストラクターやスタッフがやさしく接してくれますし、講習中に仲間ができたという人も少なくありません。

すぐに海やダイビングという共通の趣味を持つ仲間ができるので心配する必要はありません。

ダイビングショップのツアーに参加すれば、仲間とワイワイ楽しい時間を過ごしながら潜れます。
 

ダイビング器材は揃えた方がいいの?

 

ダイビングを楽しむためには、ダイビング器材が不可欠です。

自分の器材があったほうが、使い方にもすぐに慣れてダイビングの上達も早くなりますし、安全性が格段にアップします。

とはいえ、最初から全部揃えるのは経済的にかなりの負担という場合は、レンタル器材を利用することも可能です。

ただし、目に悪い人には自分に合った度付きマスクを用意したほうが安全ですし、ウエットスーツも体にフィットしたものを使用したほうが快適です。

全部の器材は無理でも、マスク、スノーケル、フィンの3点セットとウエットスーツは最初からあると快適にダイビングを始めることができるでしょう。

 

ダイビングライセンスに関する疑問や不安をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?ダイビングに限ったことではありませんが、新しいことを始める前は何かと心配なものです。不安に感じることを事前に解決しておけば、ダイビング講習もより楽しくなるはずです。また、ダイビングを始める前の【ダイビングとカラダ編】と【ダイビングと水中環境編】を別の記事でご紹介していますので合わせて参考にしてくださいね。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。