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快適なロードバイク走行には、きれいなチェーンが欠かせません。チェーンは自転車専門店でメンテナンスできますが、今回は自分でチェーン洗浄に挑戦しました。この記事では、自宅でも簡単にできる水を使わないチェーン洗浄方法や、使用した道具をご紹介します。

ロードバイクのチェーンは結構汚れている

ロードバイク チェーン洗浄

ロードバイクの快適な走行には注油が大切な点はよく知られています。しかし、円滑にチェーンを回すためにはきれいな状態のチェーンが欠かせません。

ロードバイクに限らず、自転車は走行するたびに砂やほこり、古くなったオイルなどでチェーンが汚れます。汚れた状態ではスムーズにタイヤが動かず、変速もしづらくなり、走行力の低下につながる恐れがあります。さらにひどくなるとサビてしまうことも。

チェーン洗浄の目安は使用頻度にもよりますが、日ごろからサイクリングやレースを楽しむ人であれば、月に1度の洗浄が一般的です。ただし、天候や道路状況によっても汚れ具合は変わるため、走行後にはチェーンの汚れをチェックし、汚れがひどければ、さらに短いスパンで洗浄しましょう。

自分でチェーン洗浄して感じたメリット

ロードバイク チェーン洗浄

ロードバイクのメンテナンスはプロに任せれば安心感がありますが、自分でおこなうメリットもあります。

プロショップ(自転車屋)まで行く手間がない

自宅で洗浄できれば、自転車屋まで行く手間や時間が省けます。チェーン洗浄は頻度が多いため、最寄りに自転車屋がない人にとっては大きなメリットです。自宅でも水無し洗浄であれば、自転車が置ける程度のスペースがあれば洗浄できますよ。

コストがかからない

自転車屋でチェーン洗浄をする場合の料金は、平均1,500円といわれています。1回の料金としてはそれほど高く感じませんが、ロードバイクの使用頻度が多い場合は洗浄の回数も増え、コストがかかってしまいます。

自分で洗浄するには、はじめに洗浄道具の初期費用がかかりますが、次からはほぼ費用がかかりません。なるべくコストを抑えたい人は自分でやってみるのがおすすめです。

自分で洗浄すると気分がよい

洗浄後の気分がよい」というのは、実際に自分でチェーン洗浄をした感想です。プロの洗浄によってきれいになるのもよいですが、少しの手間をかけて愛車をピカピカにできるのは爽快。洗浄後に走行する際にも、脚が軽快に回るように感じました。

一方でスポーツバイクの専門店では、チェーンを取り外して徹底的に洗浄できるだけでなく、オーバーホールも取り扱っています。完璧にきれいにしたい場合は専門店にお願いするのがおすすめです。

オーバーホールについては以下の記事で詳しく説明しています。

ロードバイク オーバーホール
ロードバイクの性能持続のカギはオーバーホール、重要性と特徴とは?

自分でチェーン洗浄する方法

ロードバイク チェーン洗浄

筆者は、使用するチェーンクリーナーの説明書きを参考にしつつ、普段から自身でロードバイクをメンテナンスしているロードバイク歴10年以上の夫からレクチャーしてもらい、チェーン洗浄に挑戦しました。

①汚れ具合をチェック

まずは汚れ具合をチェックしましょう。汚れた状態のチェーンは、古いオイルや埃によって黒くなっていたり、ドロっとしていたりします。遠目ではきれいでも、近くでみるとチェーンの内側が汚れているケースがあります。最低でも月に1度は確認しましょう。

②チェーンクリーナーを吹きかけてこする

ウエスをチェーンの下で構え、チェーンクリーナーを洗浄箇所に吹きかけます。専用のブラシでチェーンを擦りましょう。全体を一気に擦るのではなく、歯磨きをするように部分的に擦るのがきれいにするポイントです。チェーンの内部まできれいにしましょう。

③ウエスで拭き取る

チェーンクリーナーとブラシによって浮いた汚れをウエスで拭き取ります。想像していたよりもウエスが黒くなっていて驚くはずです。チェーンを回しながら②と③の作業を1周分繰り返してください。チェーンの継ぎ目からめはじめると、1周したのがわかりやすいでしょう。

④スプロケットもウエスでこする

スプロケットやプーリーが汚れている場合も一緒に洗浄しましょう。スプロケットはチェーンクリーナーを吹きかけたあと、ウエスを入れ込んで左右に擦ります。

⑤再度チェーンを拭き取って注油する

ロードバイク チェーン洗浄

全体を磨き終えたら、再度ウエスでチェーン1周分拭き取りましょう。チェーン洗浄はこれで完了です。洗浄後は忘れずに注油してください。チェーンのひとつひとつにオイルを垂らし、1周終わったらペダルを回して変速もしておくとスプロケットなどにもオイルが馴染みます。

筆者がチェーン洗浄に使用した道具

ロードバイク チェーン洗浄

以下は、ロードバイクのチェーン洗浄がはじめての筆者でも簡単に使えたアイテムです。好みや用途によって適したアイテムは異なりますが、洗浄アイテムに悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。

  • WAKOS(ワコーズ):CHAINCLEANER(チェーンクリーナー)
  • squirt (スクワート) :ChainLube(チェーンルブ)
  • ウエス
  • 専用ブラシ

WAKOS(ワコーズ):CHAINCLEANER(チェーンクリーナー)

非乾燥性の生分解性洗浄スプレーです。水あり、なしのどちらの洗浄方法にも対応しています。また、防錆剤が配合されているのもうれしいポイント。洗浄後にサビにくく、チェーンオイル(ルブ)との併用でサビ対策できます。

1本で手軽に洗浄・サビ対策ができるため、セルフ洗浄がはじめての人におすすめです。

ロードバイク チェーン洗浄

WAKOS(ワコーズ):CHAINCLEANER(チェーンクリーナー)

squirt (スクワート):ChainLube(チェーンルブ)

ワックスタイプのチェーン潤滑剤です。環境に優しい生分解性の成分が使用されています。オイルタイプの潤滑剤に比べてスプロケットやチェーンが汚れにくいのが特徴です。

また、飛び散りにくい乳白色の液体のため、塗布した部分がわかりやすいのも魅力的なポイント。ワックスタイプの潤滑剤に興味のある人は検討の価値ありです。

squirt (スクワート):ChainLube(チェーンルブ)

ロードバイクのチェーンは自分でもきれいに洗浄できました。自分でロードバイクのメンテナンスができるメリットは、なんといっても「よい気分」になる点と、コストが抑えられる点です。ロングライドやレースの相棒となる愛車の汚れは、できる限り自分できれいにしてあげたいものですね。今まであまり気にしていなかった人も、ぜひご自身のチェーンを観察し、汚れていたら洗浄に挑戦してみてください。チェーンのセルフ洗浄にハマるかもしれませんよ。

ライター

yomec(よめしー)

自然豊かな新潟県在住、夫婦でロードバイクを楽しんでいる自転車ライター。子育てしながらトレーニングする方法を日々模索中です。今ではヒルクライムを中心としたレースが家族旅行に。愛車はSPECIALIZEDとBROMPTON。夫婦での所有スポーツバイクはなんと8台。ファミリーでも楽しめる自転車の魅力を発信します。