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ブッシュクラフトナイフとはどんなナイフ?
そもそもブッシュクラフトとは、自然にある素材と少ない道具だけでサバイバルを楽しむことを意味します。
もともと北欧から生まれた概念で、主にロープワークやナイフワークを活用します。
文明の利器を使わず原始的な道具だけを使うことで、自然と一体化した感覚を味わったり、生活の知恵を得たりできるのがブッシュクラフトの醍醐味。
ブッシュクラフトナイフは、火を起こしたり調理をしたりと幅広く活用できる、ブッシュクラフトには欠かせないアイテムのひとつです。
以下の記事では、ブッシュクラフトについてより詳しく紹介しているので、気になる方はあわせてチェックしてみてください。
ブッシュクラフトナイフの種類
ブッシュクラフトナイフとひとくちにいってもその種類はさまざまです。なかでもよく使われているのは、シースナイフ・フォールディングナイフの2種類です。
形状・大きさ・使い勝手がそれぞれ異なるため、どのようなシーンでブッシュクラフトナイフを使いたいかを考えて選びましょう。
また以下の記事では、ブッシュクラフト以外にも幅広く使えるキャンプナイフについて紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
シースナイフ
シースナイフとは、シース(鞘)に収納するタイプのナイフです。刃とハンドル部分が一体化しており耐久性が高いのが特徴です。
刃に厚みがある大きいサイズのものはとくに頑丈で、上から叩くように刃を入れるチョッピングなどの使い方ができます。
また大きな木材をはじめとした硬い素材でも簡単にカットできます。
シースナイフは、バトニングや調理など幅広く使えるブッシュクラフトに適した形状のナイフです。
本格派ながら初心者でも使いやすいモデルのものもあるので、迷ったらとりあえずシースナイフを選んでおけば失敗しないといえるでしょう。
刃とハンドルの部分が一体化しているシースナイフのなかでも、刃の先から柄の部分までが一体化しているものをフルタングナイフといいます。
ブッシュクラフトナイフのなかで最も頑丈なタイプで、ハードな使い方をしてもダメージを受けにくいのが魅力です。
刃が厚く耐久性が高いため、大きな薪をカットするバトニングや、ナイフを木に叩きつけるようにしてカットするチョッピングなどをおこなっても折れたり曲がったりしにくいでしょう。
ただし重いがゆえに初心者にとっては扱うのにコツが必要だったり、持ったときにバランスを取りにくかったりする可能性があります。
使い勝手よりも耐久性を重視したい方や、ナイフに負荷がかかりやすいバトニングで重点的に使いたい方にはおすすめです。
フォールディングナイフ
フォールディングナイフは、刃の部分を折りたためる形状のナイフです。
ホールディングナイフともよばれます。ちょっとした調理やロープ・小枝のカットなど細かいものを扱うのに適しています。
刃が固定されていないぶん、シースナイフと比べて耐久性は劣ります。
しかし刃を閉まった状態で保管できるため安全性が高いといえます。またコンパクトで持ち運びやすいでしょう。
本格的なブッシュクラフトをする際は少し物足りないかもしれません。
最低限のものをカットできれば問題ないという方や、キャンプ・アウトドアなどのライトなサバイバルシーンで使いやすいものを探している方におすすめです。
ブッシュクラフトナイフの使用用途
ブッシュクラフトナイフは、ブッシュクラフトやアウトドアのさまざまなシーンで活躍します。
代表的な使用用途として挙げられるのが、バトニング・フェザリング・ウッドクラフト・調理の4つです。
ここからは、ブッシュクラフトナイフの活用方法やそれぞれの使い方について紹介します。
バトニング
バトニングとは、ブッシュクラフトナイフを使って薪や木材を割ることを指します。
ブッシュクラフトの基本ともいえるバトニングは、スムーズに火を起こすために欠かせない作業です。
焚き火をするときは、はじめから太い薪ではなかなか着火できないため着火しやすい状態の細さまでカットする必要があります。
バトニングで薪の太さを調節し、細い薪・中太の薪・太い薪の順にくべる薪を徐々に太くしていくのが焚き火を上手におこなうポイントです。
斧を使うことも多い薪割りですが、ブッシュクラフトナイフを使えば斧のように上から振り下ろして命中させる必要がありません。
また技術やパワーがなくても割りやすいというメリットがあります。
バトニングではナイフに衝撃や負荷がかかりやすいため、ある程度頑丈で厚みのある刃渡りが長いものを使うのがおすすめです。
ブッシュクラフトナイフを使ったバトニングのやり方
バトニングをする際は、ナイフの刃渡りに対して半分〜2/3以下の太さの薪を選びましょう。
大きいサイズの薪をカットしたい場合は、それに応じた大きなナイフを用意する必要があります。
安定感のある切り株や石の上などに薪を置いたら、まずは木目に沿った向きで地面に対して平行になるようにナイフの刃をセットします。
このとき刃先ではなく根元に近い部分から刃を当てるのがポイントです。
刃をセットしたら、もう片方の手に余っている薪を持ち、ナイフの背の部分に向かって上から叩きつけます。
このようにすると力を入れなくても薪が簡単に割れます。これを必要なぶんだけ繰り返せば完了です。
フェザリング
フェザリングとは、焚き火をする際の焚き付け・着火剤であるフェザースティックを作る作業を指します。
フェザースティックは、細い薪や小枝をフェザー(羽毛)のように削ったものです。
市販の着火剤を持っていなくても簡単に火を起こせることから、バトニングとあわせてブッシュクラフトでは欠かせない作業のひとつとされています。
フェザースティックは、木の内側の乾いた部分を露出させているほか、カールされた木の隙間に空気が入りやすいため、雨が降っている日や湿った薪しか手元にない状況でもスムーズに着火できます。
木材を細かく削っていく繊細な作業なので、刃渡りが短めの握りやすいナイフが適しています。
なかでも安定感のある小さめのシースナイフはフェザースティックを作るのにぴったりです。
ブッシュクラフトナイフを使ったフェザリングのやり方
フェザースティックを作るときは、バトニングなどで作った細めの薪や小枝を使用します。
余っている薪などを土台にして支えにすると安定感が出てうまく力を加えられるでしょう。
薪や小枝をセットしたら、ナイフの刃を寝かせた状態で木の角に当て、スライドさせながら薄く削っていきます。
彫刻刀と同じ要領で手前から奥に押し出していくようにナイフを使うのがポイントです。
先まで削れたら寝かせていた刃を立てて止めます。この作業を何回か繰り返すときれいなフェザースティックが完成します。
木目の太い方から細い方に向かって刃を当てることと、角度を毎回変えながら常に角の部分に刃を当てることが上手なフェザースティック作りのコツです。
初めのうちは薄くスライスするのが難しいかもしれませんが、慣れれば簡単に作れるようになるでしょう。
ウッドクラフト
ブッシュクラフトに慣れてきた方や手先が器用な方は、ウッドクラフトでサバイバルを楽しむのもおすすめです。
テントやタープを固定するペグを薪や小枝から作ったり、ランタンや飯盒(はんごう)を設置するための三脚(トライポッド)や自在鉤を作ったりと、ブッシュクラフトナイフを使えばさまざまなアイテムを自然の素材から生み出せます。
三脚作りからもっと発展して簡単なチェア作りも可能です。
本格的なウッドクラフトを楽しみたい方は、大きな薪や小さな枝など幅広く使えるシースナイフや、耐久性の高い厚みのあるブッシュクラフトナイフを選びましょう。
調理
サバイバル生活やアウトドアに欠かせない食事の時間。せっかく屋外で料理をするなら、少しワイルドな料理を作りたい方も多いのではないでしょうか。
ブッシュクラフトナイフは、厚みのある肉を切ったり、野菜や魚などの食材を切ったりと調理をするときにも大活躍します。
調理器具を数多く持ち歩かなくても、ブッシュクラフトナイフ・まな板・クッカーさえあればさまざまな料理を作れるでしょう。
肉や野菜などの食材は木材や薪に比べて柔らかいため、調理をメインに使う場合はあまり頑丈なナイフを選ばなくても問題ありません。
そのためコンパクトで持ち運びのしやすいフォールディングナイフが適しています。
ブッシュクラフトナイフの主要ブランド(メーカー)
ここからは、ブッシュクラフトナイフを販売している国内外の主要メーカーをいくつか紹介します。
ブッシュクラフトナイフを初めて購入する方やサバイバル生活初心者の方は、こちらのブランドのものから選べば失敗が少ないでしょう。
それぞれのメーカーに特徴や魅力があるので、自分の好みや使用用途にあわせてぴったりな1本を選んでくださいね。
ユニフレーム
ユニフレームは「ユニークな炎(フレーム)を創造する」を理念に掲げている日本のアウトドアメーカーです。
テント・ガスバーナー・焚き火台・クッカーなどアウトドア・キャンプグッズを豊富に取り揃えています。
ブッシュクラフトナイフは1種類ですが、ナタやノコギリなどのほかの刃物も販売しています。
ユニフレームのブッシュクラフトナイフは頑丈なフルタングタイプで、約150gと軽量で扱いやすいのが特徴です。
基本のバトニングやフェザースティック作りはもちろん、調理やメタルマッチの火起こしなど幅広く活用できます。
モーラナイフ
モーラナイフは、ブッシュクラフト発祥の地でもあるスウェーデンの老舗ナイフブランド。
スウェーデン王室御用達の認定を受けている、スウェーデンを代表する企業のひとつです。
モーラナイフは、ブッシュクラフトナイフだけでなくキャンプナイフ・クラフトナイフ・カービングナイフ・キッチンナイフなどさまざまなナイフも販売しています。
ブッシュクラフトナイフは、刃の素材や形状が異なるナイフを十数種類ほど展開しています。
また木の質感が感じられる木製ハンドルのものや、グリップのついたカラフルなハンドルのものなどハンドルのデザインを選べます。
見た目にこだわりたい方にもおすすめのナイフブランドです。
オピネル
オピネルは、1890年にフランス・サヴォワ地方で創業した老舗ナイフブランド。
フォールディングナイフを中心に展開しており、フランス産の部品を使って職人が1本1本手作りしているのが特徴です。
ブッシュクラフトナイフのほかにも、調理用ナイフ・テーブルナイフ・ガーデンナイフなどさまざまな種類のナイフを取り揃えています。
サイズ展開が豊富なため好みの大きさのナイフを見つけやすいでしょう。温もりのある木製のハンドルは洗練された印象を与えるでしょう。
オピネルのフォールディングナイフは、ブッシュクラフトのなかでも細かい枝やロープをカットするのや調理にとくにおすすめです。
スパイダルコ
スパイダルコは、アメリカ・コロラド州発のナイフメーカー。もともとはナイフの刃先を研ぐ砥石を製造しており、現在はフォールディングナイフを中心に販売しています。
スパイダルコのフォールディングナイフの特徴は、ブレードの根元の部分にある大きな穴・サムホールです。サムホールに親指を引っ掛けてナイフを開閉します。
ハンドルデザインの種類が豊富なのも魅力のひとつです。カラフルな人工素材を使ったものや、天然の木材を使ったものがあり自分好みの1本を選べます。
鍛冶屋トヨクニ
鍛冶屋トヨクニは、1946年創業の日本の老舗和式刃物専門店です。江戸時代より伝わる製法を利用した伝統的な土佐刃物であり頑丈で質が高いのが特徴です。
トヨクニは、ブッシュクラフトナイフのほかにもアウトドアナイフ・包丁・カスタムナイフなどのさまざまな種類のナイフを製造販売しています。
ナイフ1本1本を完全オーダーメイドで製造しているため、世界で1つだけのナイフを購入できるのが魅力です。
高価格帯ですが、国産のブッシュクラフトナイフを購入したい方や、古くから使われている伝統的なナイフに興味がある方はぜひ1本購入してみてはいかがでしょうか。
【バトニング】ブッシュクラフトナイフおすすめ3選
ここからは、バトニングで使いやすい有名メーカーや初心者モデルなどのおすすめブッシュクラフトナイフを3商品ご紹介します。
まずは基本の薪割りから始めたい方、キャンプやアウトドアでも幅広く活用できるナイフを探している方はぜひチェックしてみてください。
ユニフレーム UFブッシュクラフトナイフ
ユニフレーム「UFブッシュクラフトナイフ」は、バトニングやチョッピングなどのハードな使用にも耐えうる強度の高いフルタングタイプのシースナイフです。
刃の厚みは3.5mmで、太い薪や硬い木材にもしっかりと食い込みます。ステンレス製で約150gと軽量で扱いやすいのが好印象ですね。
また腰に引っ掛けられるベルトループ付きで持ち運びやすいでしょう。
バトニングだけでなくウッドクラフトや調理などの幅広いシーンでも使えるブッシュクラフトナイフを探している方におすすめの1本です。
リアルスチール ブッシュクラフト プラス コンベックスグラインド
リアルスチール「ブッシュクラフト プラス コンベックスグラインド」は、耐食性の高いスウェーデン製の鋼材を使用したシースナイフです。
刃の断面がハマグリのようなカーブを描いている「コンベックスグラインド(蛤刃)」です。切れ味がすぐれており、木材や小枝に刃がスッと入るのが魅力です。
耐久性が高く刃が削れにくいナイフを探している方や、バトニングで思いっきり使えるタフなブッシュクラフトナイフを購入したい方におすすめします。
ジョーカー CN122-P エンバー ウォールナット ファイヤースターター付
1987年創業のスペインの老舗ナイフメーカー・ジョーカーの「CN122-P エンバー ウォールナット ファイヤースターター付」は、ステンレス鋼を使用したフルタングタイプのシースナイフです。
刃の断面が直線的に作られた「スカンジグラインド」で、強度が高く初心者でも扱いやすいのが魅力です。
ハンドル部分には天然のウォールナットを使用しており、1本1本異なる風合いを楽しめます。
革のシースとファイヤースターターがついているので、これひとつで火を起こせるアイテムです。
【フェザリング(フェザースティック)】ブッシュクラフトナイフおすすめ3選
フェザースティックを作りやすいシースナイフやフォールディングナイフをはじめとしたおすすめのブッシュクラフトナイフを3商品ご紹介します。
本格的な焚き火を楽しみたい方や、細かい作業ができる安定感のあるナイフを探している方はこちらをぜひチェックしてみてください。
モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー
モーラナイフ「コンパニオン ヘビーデューティー」は、スタイリッシュなデザインが魅力的なシースナイフです。
スウェーデン製のステンレススチールでできた厚さ約3.2mmのブレードを使用しており、耐久性に優れているのが魅力です。
ハンドル部分は人間工学に基づいて設計されているため滑りにくく手にフィットしやすいでしょう。
フェザースティック作りをはじめ、バトニングや調理などのさまざまなシーンで活用できるベーシックなブッシュクラフトナイフです。
ブッシュクラフト モダンスカンジ・アロカス・ステンレス
ブッシュクラフト「モダンスカンジ・アロカス・ステンレス」は、ステンレススチール製のシースナイフです。ベルトループがついているので楽に持ち運べるでしょう。
手にフィットしやすい樽型のハンドルデザインを使用しているほか、ハンドルとブレードの間にはストッパーがついています。
カラーバリエーションが6色と豊富なので、自分好みの1本をきっと見つけられるでしょう。
低価格で購入できるブッシュクラフトナイフのエントリーモデルを探している方はこちらの商品をチェックしてくださいね。
MOSSY OAK(モッシーオーク) シースナイフ
MOSSY OAK(モッシーオーク)の「シースナイフ」は、クラシックなデザインのレザー製シースがついた、ステンレス製のフルタングタイプのシースナイフです。
ブレードは厚さ4.5mmと太めにできており、さまざまな素材をスパッとカットできる頑丈さが魅力です。
ハンドル部分には天然の木材を使用しており、滑りにくいように細かな凹凸がついています。
耐久性が高くデザイン性にもすぐれた万能なブッシュクラフトナイフを探している方にぴったりです。
【ウッドクラフト】ブッシュクラフトナイフおすすめ3選
ここからは、ウッドクラフトで活用しやすいおすすめのブッシュクラフトナイフを3商品ご紹介します。
ブッシュクラフトをするなら本格的なウッドクラフトに挑戦してみたい方や、幅広い大きさや太さの木材をカットできるナイフが欲しい方はここから探してみてください。
トヨクニ アウトドアマルチナイフ MASANO
トヨクニ「アウトドアマルチナイフ MASANO」は、切れ味と刃持ちにすぐれたフルタングタイプのシースナイフです。
ブレードにはカーボンスチールの一種である「D2鋼」を、ハンドル部分にはガラス繊維を固めた素材を使用しており高い耐久性と折れにくさを誇ります。
2WAYで使えるベルトループがついており、服装を問わずに装着しやすいのも魅力のひとつです。
ウッドクラフトをはじめとした本格的なブッシュクラフトに適した1本を探している方や、ファイヤースターターとセットになったナイフを購入したい方におすすめします。
ビクトリノックス ベンチャープロ
ビクトリノックス「ベンチャープロ」は、本格的なブッシュクラフトで活躍するステンレススチール製の多機能シースナイフです。
ピンセット・ボールペン・ファイヤースターターロッドがセットになっており、これひとつでさまざまなアウトドアシーンに対応可能です。
ハンドル部分には滑り止めのグリップがついているほか、弓切り式の火起こしに使える小さな穴も空いていますよ。
ウッドクラフトだけでなくマルチに使えるナイフも探している方にぴったりな1本です。
BUCK(バック)863BRS セルカーク フルタングナイフ
アメリカの老舗ナイフメーカー・BUCK(バック)の「863BRS セルカーク フルタングナイフ」はステンレススチール製のフルタングタイプのシースナイフです。
ハンドルの上下に滑り止めがついており、ハードなナイフワークでも安全性に考慮できるのが魅力です。ナイロン製の丈夫なシースには、信号笛が付いたメタルマッチも搭載されています。
これひとつでブッシュクラフトのさまざまなシーンに対応できますよ。
耐水性や耐久性を重視したい方にとくにおすすめしたいブッシュクラフトナイフです。
【調理用】ブッシュクラフトナイフおすすめ3選
ここからは、厚手のステーキをカットしたり、野菜や魚を切り刻んだりするなど調理に幅広く活用できるブッシュクラフトナイフを3商品ご紹介します。
アウトドアでおいしいご飯を作りたい方や、ブッシュクラフトを食から充実させていきたいという方は、調理にぴったりな1本をこちらから見つけてください。
オピネル ステンレススチール No.08
フランスの老舗ナイフメーカー・オピネルの「ステンレススチール No.08」はステンレススチール製のフォールディングナイフです。
初心者でも扱いやすいやや小ぶりのサイズで、野菜・魚・肉などの食材を切るのに適しています。セーフティーロック機能がついているため刃をしっかりと収納できますよ。
小さな子供のいる家庭でも安心して使えるでしょう。
天然素材をハンドルに使用したスタイリッシュなナイフを探している方や、ポケットに入れて持ち運べるコンパクトなナイフが欲しい方におすすめします。
スパイダルコ パシフィックソルト2 H-1
アメリカのコロラド州発のナイフメーカー・スパイダルコの「パシフィックソルト2 H-1」は、サビに強い「H-1鋼」を使用したフォールディングナイフです。
岐阜県関市の協力工場で生産しています。
ブレードの根元部分にサムホールという大きな穴が空いており、片手でブレードを開閉できます。ハンドル部分に滑り止めの凹凸がついているため安定感が抜群です。
海水に晒してもサビにくいナイフを探している方や、コンパクトで耐久性の高いナイフを選びたい方におすすめします。
キャプテンスタッグ CS フィールドナイフ 115(シース付)
キャプテンスタッグ「CS フィールドナイフ 115(シース付)」は、手頃な価格で購入できるブッシュクラフトナイフのエントリーモデルです。
耐久性の高いフルタングタイプのシースナイフで、ブレードには強度の高いステンレスを使用しています。
持ち手とナイフの間にストッパーがついているため、滑りやすい魚を捌くときでも安心して使えるでしょう。
調理だけでなくバトニングやフェザースティック作りにも活用できる万能なナイフを探している方におすすめします。
ブッシュクラフトナイフと一緒におすすめできるアイテム
少ないアイテムを駆使してサバイバルを楽しむのがブッシュクラフトの醍醐味ですが、最低限必要な道具は揃えておきたいもの。
初心者はとくに、手持ちのアイテムによってブッシュクラフトの難易度や楽しさが左右されるといってもよいでしょう。
ここからは、ブッシュクラフトをより充実させたい方におすすめのブッシュクラフトナイフと一緒に活用できるアイテムをいくつか紹介します。
また以下の記事では、ブッシュクラフトで活躍するアイテムや、キャンプに持って行くと便利なアイテムをリストアップしているので、そちらもあわせてチェックしてみてください。
メタルマッチ
サバイバルの基本は自分の手で火を起こすことです。ブッシュクラフトにおいてナイフと同じくらい欠かせないのがメタルマッチです。
メタルマッチは別名ファイヤースターターともよばれ、可燃性の高いマグネシウムの棒(ロッド)と金属のプレートや棒(スクレーパー)がセットになっています。
まずは、付属の金属プレートやブッシュクラフトナイフなどでマグネシウムの棒を少し削り、燃やしたい場所の上に削りかすをふりかけます。
それから金属の棒でマグネシウムの棒を勢いよくこすって火花を発生させ、削りかすに着火させれば火起こし完了。
そのままフェザースティックなどを活用すれば火がすぐに燃え広がります。
木のマッチよりもメタルマッチは水に強くて天候を問わずに使いやすいほか、もし濡れてしまっても拭いたら使えるのが強みです。
コンパクトで持ち運びやすいうえ、木のマッチよりも消耗が少ないため一度購入すれば長く使用できます。
ただしメタルマッチを使ってスムーズに着火させるには少しコツが必要です。
木のマッチのほうが簡単に着火できますが、ブッシュクラフトならではのサバイバル感が楽しめるのが魅力です。
焚き火グローブ
焚き火グローブは、焚き火を起こすときや、熱い鍋・スキレットなどの調理器具を扱うときに便利な耐熱加工の施されたグローブです。
手になじみやすい牛革でできたものと、耐熱性の高いアラミド繊製のものがあります。
焚き火グローブは、火を起こすときの火の粉や、調理中の油が命中するのを防げるアイテムです。
また火の粉や油だけでなく、薪や小枝を触ったときに棘が刺さったり、断面で手を切ったりすることからも手元を守ります。
焚き火グローブは、細かい手作業をおこないやすいショートタイプと、腕全体をカバーする安全性の高いロングタイプの2種類に分けられます。
活用シーンにあわせて適したタイプを選びましょう。
調理器具
ブッシュクラフトの基本の火起こしを終えたら、次は焚き火を使って調理をおこないましょう。
ブッシュクラフトでは、焚き火フライパン・クッカーセット・焚き火用五徳などの調理アイテムがよく使われています。
焚き火フライパンは、取っ手部分がついていない独特な形状のフライパンです。
現地で見つけた木材や木の枝などを取っ手部分に差し込んでオンリーワンのフライパンを作れるため、ブッシュクラフトならではの質感が楽しめると人気を集めています。
クッカーセットは、数種類のクッカーがスタッキングされた状態でセットになったものです。
コンパクトで持ち運びやすいうえ、これひとつで複数の料理を同時に作ったり、調理鍋と器の両方に使えたりと幅広く活用できます。
焚き火用五徳は、焚き火の上にクッカーを設置するための土台の部分です。
クッカーに当たる火力を調節したり、クッカーの安定感を保ったりする役割があります。焚き火の上で調理をおこなうときには欠かせません。
水筒
サバイバルを生き抜くなかで食事とともに欠かせないのが水分補給です。ブッシュクラフトをするときにおすすめの水筒は「キャンティーンボトル」といわれるタイプの水筒です。
キャンティーンボトルは、もともとアメリカの軍隊で広く用いられていたもので、楕円型の特徴的な形状をしています。
キャンティーンカップとよばれる飯盒のような形状のカップと、キャンティーンクッカーというキャンティーンボトル専用のストーブがスタッキングできるようになっています。
市販の商品のなかには3つがセットになっている商品もあります。
キャンティーンボトルに川の水を汲み、カップに注いでクッカーで煮沸消毒するというような使い方が一般的です。
専用のボトルカバーも幅広く販売されており、本格的なブッシュクラフトを始めるならひとつ揃えておきたいアイテムといえます。
テント・タープ
ブッシュクラフトをおこなううえで、サバイバル生活の拠点や寝床となるシェルターは必要不可欠です。
ブッシュクラフト上級者のなかには、自然にある素材からテントやタープを自作する方がいますが、初心者は簡易的なテントやタープを持参するところから始めましょう。
タープにはさまざまな形状があります。なかでも六角形の「ヘキサタープ」・五角形の「ペンタタープ」・地面にぴたりとつけられる「スクリーンタープ」などがよく用いられています。
また近くで焚き火をしたい方は、燃えにくい素材を使った「焚き火用タープ」を選ぶのがおすすめです。
タープの大きさは、1人でブッシュクラフトをおこなう場合は3メートル四方あれば十分といえます。人数や使用用途にあわせて適した形状のテントやタープを選びましょう。
寝袋
寝るときに欠かせないのがシュラフともよばれる寝袋です。朝晩の冷える野外で睡眠を取るなら必ず持っていきたいアイテムです。
寝袋は、ミイラのような形状の「マミー型」と長方形の「封筒型」の2種類に分かれています。
荷物を軽くしたい方はコンパクトで持ち運びやすいマミー型、寝心地のよさを重視したい方は封筒型を選ぶのをおすすめします。
また中綿は、化繊素材かダウン素材のどちらかを使っているものがほとんどです。
化学繊維の寝袋は比較的安価で手に入れやすく、丸洗いができるなどお手入れがしやすいのがメリットです。
ダウン素材の寝袋は軽量でコンパクトに収納できるうえ、寒い季節でも高い保温性を発揮します。
バックパック
荷物や道具を極力減らすのがブッシュクラフトのポイントですが、サバイバルに必要な荷物を収納できる大きめのバックパックは必須アイテムです。
ブッシュクラフト用のバックパックを購入するなら、天候や環境の変化に対応できるよう耐久性の高い生地を使用しているものや、防水加工・撥水加工が施されているものを選びましょう。
ブッシュクラフトナイフ・メタルマッチなどのキャンプギアを取り付けられるフックや、細かい道具を入れられるポケットがついているかも重要なポイントのひとつです。
また収納量を調節できるものであれば、宿泊日数を問わずに柔軟に荷物をまとめられるほか、荷物の量が途中で変わった場合でも対応しやすいでしょう。
ロープ
ブッシュクラフトにおいて、ナイフワークと並んで広く活用されているのがロープワークです。
飯盒をくくりつける三脚やランタンをセットするハンガーを小枝どうしを結んで作ったり、テントやタープをペグで固定するのに活用したりとロープワークを習得すればさまざまなものを固定できます。
ブッシュクラフトでは、耐荷重が高く頑丈なパラシュートコード(パラコード)を用いるのが一般的です。30mの長さで販売しているものが多く、必要な長さにカットして使います。
結び方にもさまざまな種類がありますが、初心者でも簡単にできるものが多いので本格的なブッシュクラフトを楽しみたい方はロープワークにぜひ挑戦してみてください。
ランタン
夜になったらランタンを使ってキャンプサイトに灯りをともしましょう。
街灯のない森の中でブッシュクラフトをするにあたって、焚き火以外の方法でも明かりを確保できると便利です。
ひとくちにランタンといってもさまざまな種類があります。なかでもブッシュクラフトでは、使い勝手がよいLEDランタンとオイルランタンがよく用いられています。
少し手間がかかりますが、サバイバル感をより楽しみたいなら本格的なオイルランタンを選んでみるのがおすすめです。
また持ち手やフックがついているものであれば、自作のハンガーや三脚などに手軽に引っ掛けて使えます。
ブッシュクラフトナイフの選び方
ここからは、ブッシュクラフトナイフを初めて購入する方やアウトドア初心者向けに、ブッシュクラフトナイフの選び方を紹介します。
ブッシュクラフトナイフは、シースナイフ・フォールディングナイフなどの種類に分かれているだけでなく、刃の形状・素材・ハンドルの形状も多様です。
それぞれのナイフに特徴やおすすめの活用シーンがあるので、どのようなナイフが自分に適しているのかを把握しておきましょう。
また以下の記事では、初心者向けのブッシュクラフトナイフの選び方や、おすすめのブッシュクラフトナイフをいくつか紹介しています。
こちらもあわせてぜひチェックしてみてください。
種類
ブッシュクラフトナイフを購入する際にはじめに決めておきたいのがナイフの種類です。
鞘に刃を収納するシースナイフ・折りたたみ型のフォールディングナイフの2種類から自分に合った種類を選びましょう。
シースナイフは、大きな薪をカットするバトニングや、繊細なナイフ使いが求められるフェザースティック作りなどブッシュクラフトのさまざまなシーンで使えるオーソドックスなナイフです。
初めての1本を購入する方や、どの種類のナイフを購入するか迷っている方はシースナイフをおすすめします。
シースナイフのなかでも、刃先から持ち手の部分までが一体化しているタイプをフルタングと呼びます。
ブッシュクラフトナイフのなかで最も頑丈で、硬い木材をカットしたり、大きな力を加えたりしても壊れにくいのが魅力です。
すべてが金属でできているぶん重いのが難点ですが、バトニングやウッドクラフトなどのハードなシーンでフル活用できます。
持ち運びのしやすさを重視したい方にはコンパクトに折りたためるフォールディングナイフがおすすめです。
耐久性にはやや劣るものの、刃が収納できるという安心感があります。簡単なウッドクラフトや調理などの細かいものをカットするときに使いやすいでしょう。
用途
ナイフの使用用途が明確に定まっている方や、特定のシーンで使えるナイフを探している方は用途からナイフを選ぶのがおすすめです。
焚き火をする際のバトニングに使いたい方や、ペグ・三脚(トライポッド)などを作りたい方は、刃渡りが長く頑丈なフルタングタイプのシースナイフがおすすめです。
細い薪や小枝を細かくスライスして作るフェザースティックには、刃渡りの短いシースナイフやコンパクトなフォールディングナイフが適しています。
調理やちょっとしたロープ・小枝のカットに使いたい方は刃の薄いフォールディングナイフを選ぶとよいでしょう。
刃の素材
ブッシュクラフトナイフに使われている刃の素材は、主にステンレススチールとカーボンスチールの2種類です。
それぞれ特徴が異なるので、使いたいシーンや自分の好みにあわせて選びましょう。
ステンレススチールは強度が高く、初心者や上級者など使う人を選ばない素材です。サビに強くメンテナンスの手間がかかりません。
海水を浴びても使えるので、海辺でブッシュクラフトをおこなう方や、釣った魚を捌くのに使いたい方はとくにステンレススチール製がおすすめです。
カーボンスチールはキッチンナイフにもよく使われている素材で、切れ味のよさとツヤのある見た目が魅力的。
ステンレススチールよりもやや重量感があるうえ、メンテナンスの手間もかかりますが、本格派のナイフが欲しい方にはこちらが適しています。
刃の形状
ブッシュクラフトナイフにはさまざまなブレードの形状があります。代表的なのは直刃といわれるストレートタイプと、刃にギザギザがついた波刃の2種類です。
直刃はオーソドックスな形状で素材を問わず使いやすく、波刃はロープや小枝などをカットするのに適しています。
またブレードの断面の形状のことを「グラインド」と呼び、カットする素材によって適した形状が異なります。
ブッシュクラフトナイフのグラインドとして挙げられるのが、刃が内側にカーブしている「ホローグラインド」・途中から角度がある形状の「フラットグラインド」と「スカンジグラインド」・角度のついていない「フルフラットグラインド」の4種類です。
薪や木材にしっかり刃を入れる必要があるバトニングやウッドクラフトには「フラットグラインド」と「スカンジグラインド」、食材をカットするならホローグラインドが適しています。
グラインドによって使い勝手に大きな差が出るわけではありませんが、少し気にして見てみるとよいかもしれません。
ハンドルの形状
ナイフの握りやすさ・持ちやすさ・使っているときの安定感はハンドルの形状と大きく関わっています。
手にしっかりとフィットするものが欲しいなら、ハンドルが太めのものや滑り止めのついているものを選びましょう。
またハンドルの素材も選ぶときの重要なポイントのひとつです。
ウォールナットやオリーブなどの木製のハンドルは手になじみやすく、木の風合いが楽しめるのが魅力です。ただし水や乾燥にはやや弱いので使用シーンには注意が必要といえます。
合成樹脂やゴムなどの人工素材でできているものは耐久性が高く、手に持ったときに滑りにくいのが特徴です。
主に調理用に使うなら水に強い人工素材のグリップがついたナイフが適しています。
安全機能
ブッシュクラフトナイフは刃物であるため、安全機能がついているかもチェックしておきましょう。
刃を折りたたんで使うフォールディングナイフはロック機能がついているものがほとんどです。
ロック機能にもさまざまな種類があり、自動でロックがかかるものと手動のものがあります。
なかでも自動でロックがかかり、ワンタッチでロックを解除できる「ライナーロック式」は使い勝手がよく初心者の方におすすめです。
また持ち手とナイフの間に「ヒルト」とよばれるストッパーがついていると、手が滑ったときでもナイフで手を切ってしまう心配がありません。
硬いものや滑りやすいものをカットする場合はヒルトがついていると安心できるでしょう。
ブッシュクラフトナイフの素材と形状
上述したように、ブッシュクラフトナイフによって刃やハンドルの素材・形状はさまざまです。
それぞれに特徴や使い勝手の違いがあるので、自分の好きなものを見極めて選んでください。
ブッシュクラフトナイフを使った焚き火のやり方
ここからは、『ブッシュクラフトナイフを購入したけれど、実際にどうやって活用すればよいかわからない』『ブッシュクラフトを始めるなら最低限焚き火のやり方だけは覚えておきたい』という方向けにブッシュクラフトナイフを使った焚き火の方法を紹介します。
焚き火の準備
焚き火を始める前に以下の素材と道具を用意します。
- 薪または小枝
- ファイヤースターター
はじめに、ブッシュクラフトナイフで薪割りをおこない、細い薪や小枝・中太の薪・太い薪を用意します。
バトニングが終わったら、余った細い薪や小枝を使って火口となるフェザースティックを作りましょう。これで準備は完了です。
焚き火の起こし方
はじめに、焚き火をセットする場所に浅めの穴を掘り、薪とフェザースティックをセットします。このとき火種が広がりやすいようできるだけ密集させるのがポイントです。
焚き火のセットが完了したら、ファイヤースターター(メタルマッチ)を使って火を起こし、フェザースティックに着火させます。
徐々に炎が広がってきたら、中太の薪や太い薪をくべて焚き火を広げていきます。炎が安定してきたら、薪を足したり空気を送ったりしながら焚き火を育てていきましょう。
まとめ
ブッシュクラフトのさまざまなシーンで活用できるブッシュクラフトナイフ。
1本持っていれば、焚き火の用意・調理・ちょっとしたウッドクラフトなどサバイバルで必要なひととおりの作業をおこなえます。
ブッシュクラフトナイフを購入する際は、使うシーンや目的にあわせて適切な種類・素材・形状のものを選ぶことが大切です。
自分に合ったナイフを見つけ、楽しいブッシュクラフトの時間を満喫しましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。