GALLIUM(ガリウム)
宮城県仙台市に本社を置くGALLIUM。社長はカルガリー五輪のクロスカントリーの代表選手という経歴を持つ、元トップアスリートです。
社名にも取り入れられているレアメタルのガリウムをワックスに配合することで、撥水性を高めているのが特徴です。
ソチオリンピックでは日本代表選手にワックスを提供したり、かなりの数のトップアスリートをサポートしたりと積極的な活動が目立ちます。
商品のラインナップは膨大な数におよび、選定にはかなり迷いますが、逆にいえば細かい使用目的にあったものが見つかりやすいのではないでしょうか。
ワックスの使用温度帯ごとに細かく色分けされており、ユーザー目線で使いやすくなっているのも好印象です。
サマーゲレンデ用や春雪、悪雪に特化したもの、簡易ワックスも種類が多く、特殊な状況下で使用するマニアから初心者まで幅広くカバーしているのも素晴らしいと思います。
私も同社の黄砂用ワックス、D-CONTROLには春シーズンにはお世話になりました。
また、ワックス以外にもメンテナンスツール、大型ツール、バッグ等と豊富な商品展開をしており、ガリウムの商品だけでスキー、スノーボードのメンテナンスに必要なものはすべて揃ってしまうほどです。
流通量も多いので、大抵のスポーツ用品量販店、プロショップに在庫があり、入手しやすいことも助かります。
使用しているユーザー数も多いので、情報も共有しやすいでしょうし、迷ったらこのブランドを選択すれば間違いないと思います。
ハヤシワックス
山形県鶴岡市羽黒に本社を置くハヤシワックス。サポートレーサーからのフィードバックで日々研究開発しているという、硬派な印象を受けるブランドです。
こちらも様々な商品展開をしておりますが、かなりマニアックなワックスも開発しており、その中でも私が愛用しているのは”月山ハヤシワックス”!
滑走場所がネーミングについてしまっている通り、夏スキーの月山に特化したワックスで、実際私も使用してみてかなりの好感触を得ています。
他にも、地域限定等変わったワックスも販売しており、それらは公式ホームページにも載っていないことがあるので、宝探し的な楽しさを味わえることもあります(笑)。
また、パラフィン系のリキッドワックスにも力を入れており、アイロンが使えない状況下でも活躍できるようユーザー目線に立った商品開発をしています。
メーカーホームページを見るとワックスの選定や使用方法に関する記事も多く載っているので、よりワクシングを掘り下げて学びたいユーザーにはうれしいサポート体制ですね。
マツモトワックス
1999年創業の一風変わったブランド名を持つマツモトワックス。ほとんどの商品が黄色にパッケージングされており、とても目を引きます。
どちらかというとスキーヤーよりスノーボーダーのユーザーが多く、実際サポートしているライダーもスノーボーダーが圧倒的に多いです。
同社の看板商品でもあるANT-BBは、ベースワックスの効果と滑走性能を併せ持つ優れもので、私も愛用するワックスのひとつです。
レジャーなら、ハイシーズンはこれひとつで十分事足りる素晴らしい性能です。
サマーゲレンデ用に発売しているTHE BRUSH WAXも、個人的な使用感では他メーカーより頭一つ飛び抜けている印象があります。
このように、商品は多岐にわたってラインナップされており、様々な要望を持つユーザーを満足させることができます。
社名や商品のネーミングも遊び心が感じられ親しみを覚えやすいですが、ワックスの性能は間違いなく、しっかりとした商品開発にかなり好感を覚えます。
Kashiwax (カシワックス)
栃木にあるチューンナップショップQUESTを拠点とするKashiwax。他メーカーに比べ商品展開は少なめですが、他と大きく違う特徴があります。
それは、ホットワックスのアイロン設定温度がとにかく低いこと!60,75℃~と記載されている商品がほとんどで100℃以下での作業が可能です。
他メーカーに比べ、異次元の設定温度の低さですね。これはソールの焼け等保護にも繋がりますし、作業性も良好でしょう。
ここまでアイロンの温度を低くできると、ホットワックス初心者でも安心して作業にトライできるのではないでしょうか?
ワールドカップ等競技大会でも結果がでている実績もあり、品質と性能はかなり高いクオリティです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。