煙が少なく火力の高い暖房器具として注目されている二次燃焼の薪ストーブ。一般的な薪ストーブとの違いが気になる人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、二次燃焼の仕組みや効果、選ぶときのポイントについて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
≫ 「おすすめの二次燃焼タイプ薪ストーブ6選」を先に見たい方はこちら
薪ストーブとは?
薪ストーブとは、薪を燃料にして空間をあたためる暖房器具のこと。ここでは具体的な特徴や薪ストーブと焚き火台の違いを紹介します。
炎を眺めながら暖をとれる暖房器具
薪ストーブは、部屋やテント内をあたためる暖房器具として使用されています。おしゃれな見た目と、炎のゆらぎを眺めながら暖炉のようにあたたまれるところが魅力。なかでも二次燃焼タイプの薪ストーブは煙が少なく、燃焼効率が高いのが特徴です。ゆらめく炎を見ているだけでリラックスできるでしょう。
さらに、薪ストーブの天板で簡単な料理が作れることもうれしいポイントです。小型・軽量タイプの薪ストーブなら屋外への持ち運びも簡単。さまざまなアウトドアシーンで活躍します。
アウトドアでも活躍するのが魅力
薪ストーブは、キャンプなどのアウトドアで活躍することも魅力のひとつ。薪ストーブ対応のテントを使用すれば、テント内でも炎を眺めながら暖をとれます。電気ストーブや石油ストーブにはない、薪ストーブならではのメリットといえるでしょう。
焚き火台と比べると火力は少し落ちますが、寒い冬でもあたたかいテントの中で料理を食べられることは何よりも贅沢。大自然に囲まれた静かな夜にガラス越しからゆらめく炎を見れば、さらにキャンプの醍醐味を感じられるでしょう。
薪ストーブと焚き火台の違い
薪ストーブと焚き火台の違いは、主に空気の出入りの仕方とあたたかさの2つがあります。
焚き火台は、炎の周囲に遮るものがなく自由に空気が出入りするのが特徴。そのため燃焼効率が低く、発生する煙や灰の量が多い傾向があります。火の勢いや大きさは、風や湿度などの外的要因に左右されやすいといえるでしょう。
また、火そのものがあたたかいので、近くにいれば暖をとれます。しかし焚き火から距離が離れると、あたたかさはほとんど感じられません。屋外や広い空間で楽しむのに向いているアイテムです。
一方で薪ストーブの場合、耐熱ガラスや扉で炎が密閉されているので空気量を調整できます。空気の入り口を開ければ火力が強くなり、閉めれば火力が弱くなります。火の勢いや大きさを自分でコントロールできるので、外的要因に影響されにくいでしょう。
薪ストーブは、本体からの輻射熱を利用して空間をあたためる仕組み。また輻射熱から生じる遠赤外線により、周囲の物体も直接あたためられます。薪ストーブは、家の中やテント内などで暖をとるのに向いています。
薪ストーブの二次燃焼とは?
近年、薪ストーブのなかでも二次燃焼タイプの薪ストーブが注目を集めています。ここでは、一般的な一次燃焼タイプの薪ストーブとの違いや仕組み、構造を解説します。
二次燃焼の仕組み
二次燃焼の仕組みを理解する前に、まずは一次燃焼の仕組みを理解することが重要です。
一次燃焼とは、薪などの燃料を熱したときに発生する可燃ガスを燃焼させる仕組みのこと。一般的な薪ストーブは一次燃焼を利用して炎を発生させており、燃え残った可燃ガスは煙として排出されます。
一方、二次燃焼とは一次燃焼で燃え残った可燃ガス(煙)を再度燃焼させる仕組みのこと。二次燃焼タイプの薪ストーブは、炉内の一次燃焼で発生した可燃ガスを再度燃焼させることで、煙の出る量をおさえ、燃焼効率をあげています。
二次燃焼薪のストーブ構造
二次燃焼を行うためには酸素を送り続けることが重要です。そのため、二次燃焼タイプの薪ストーブには、本体の横と上部に穴が開いており、空気の通り道が設けられています。
空気の通り道があることで、一次燃焼であたためられた空気が二次燃焼室まで上昇し、燃え残った可燃ガスを再度加熱・燃焼する構造になっています。
薪ストーブの仕組みと使い方については、以下の記事でも詳しく説明しています。気になる人はぜひチェックしてみてください。
二次燃焼の効果
二次燃焼は、一次燃焼で不完全燃焼となっていたた可燃ガス(煙)を最後まで燃やし切れることが特徴。一次燃焼よりも火力を高く維持できるでしょう。
これにより、燃焼後に薪が残りにくく後片付けが楽になるのがメリット。また気になるニオイや煙を軽減する効果も期待できます。
二次燃焼タイプの薪ストーブの種類
二次燃焼タイプの薪ストーブは、主に以下2つの種類があります。
ボックス型 | 円柱型 | |
メリット | ・コンパクトに収納できるものが多い ・調理がしやすい |
・火力が安定しやすい ・360度まわり全体をあたためられる |
デメリット | ・大人数では使いづらい | ・収納時にかさばりやすい |
ボックス型は、その名のとおり形状が箱状の薪ストーブです。折りたたむとコンパクトになるものが多く、四角い天板で調理がしやすいところがメリットです。薪が燃えている様子を見られるのは正面のみなので、大人数では使いづらい場合があるかもしれません。
円柱型は、筒状の形状をした薪ストーブです。収納時にかさばりやすいことは欠点ですが、二次燃焼の効果を発揮しやすいので火力が安定しやすく、360度全方向をあたためられることが魅力です。
薪ストーブを二次燃焼するメリット
二次燃焼タイプの薪ストーブのメリットは、燃焼効率の高さです。少ない薪でもしっかりと燃えるので高火力を実現できます。燃焼後の薪が少ないこともうれしいポイントです。
煙の排出量が少ないため、煙によるニオイの軽減も期待できます。煙に含まれる微粒子や一酸化炭素が減るので、比較的排気がクリーンなこともメリットといえます。煙突内部に汚れが付きにくく、メンテナンスの手間を軽減できるでしょう。
ただし、煙突に付着した汚れを放置すると煙がうまく排出されず一酸化炭素中毒になるリスクがあるので、定期的なメンテナンスは必須です。
なお、二次燃焼タイプの薪ストーブは火の粉がでにくいことも特徴のひとつ。火の粉がテントに引火して火事になるリスクを軽減できるところがポイントです。
薪ストーブを二次燃焼するデメリット
二次燃焼タイプの薪ストーブは、火力が強くなりすぎる場合があります。火力の調整には薪の量を加減することが重要です。
また燃焼効率が高い反面、薪を消費するスピースが早いこともデメリット。一次燃焼タイプの薪ストーブと同じように薪を追加していると、薪が足りなくなる可能性があります。二次燃焼タイプの薪ストーブは少ない薪でよく燃えるので、薪を追加するペースや量は抑えめにすることをおすすめします。
二次燃焼タイプの薪ストーブの選び方
ここからは二次燃焼タイプの薪ストーブの選び方を紹介します。ぜひ参考にしてみてください
用途で選ぶ
二次燃焼タイプの薪ストーブは、用途にあわせて選ぶことが大切です。暖房用・調理用・アウトドア用にわけて、選ぶポイントを表にまとめました。使用シーンを想定し、目的にあった機能があるかどうか確認しましょう。
暖房用 | 調理用 | アウトドア用 |
・部屋の広さ、人数 ・暖房として使う時間の長さ ・長い薪が入るタイプ |
・天板を使うメニューの調理 ・調理頻度にあうもの |
・持ち運びしやすさ(軽量タイプ) ・使用環境などにあうもの |
暖房用として利用するなら、40cmくらいの長い薪が入るサイズを選びましょう。薪が小さいと部屋があたたまりにくいので、暖房用には大きな薪を入れられる薪ストーブがおすすめです。
調理用に使用するなら、天板にスキレットやダッチオーブンを乗せられたり焼き網をセットしたりできるものがぴったり。アウトドアで使う場合は、軽量でコンパクトなタイプが便利です。
素材で選ぶ
薪ストーブの特徴は、素材によって異なります。鋳物(鋳鉄)製・鋼板製・ステンレス製、それぞれの特徴を理解し、重視するポイントに応じて素材を選びましょう。3つの素材の特徴を表にまとめましたので、参考にしてください。
鋳物(鋳鉄)製 | 鋼板製 | ステンレス製 | |
あたたまる早さ | 〇 | ◎ |
〇 |
冷めにくさ | ◎ | 〇 |
△ |
耐久性 | ◎ | ◎ | △ |
防錆性 | △ | △ | ◎ |
軽量性 | △ | △ | ◎ |
導入コスト (手に入れやすさ) |
△ | △ | ◎ |
室内に据え置き型として使う人は、暖房性能を重視して鋳物(鋳鉄)製のものを選ぶとよいでしょう。価格と暖房性能のバランスを重視するなら、鋼板製のものを検討してみてください。
アウトドアやキャンプでの使用を想定して持ち運びやメンテナンスのしやすさを重視するならステンレス製のものがおすすめです。
サイズで選ぶ
薪ストーブのサイズは、使用する人数や部屋の広さ、使用環境にあわせて選びましょう。なぜなら、サイズによって暖房性能が大きく異なるためです。
暖房性能の大きさはキロワット(kW)で表示されます。測定方法や基準はメーカーによって異なるものの、一般的には1kWで1平方メートルの暖房性能があると考えられています。90平方メートル程度の広さの部屋に大人数が集まる場合は、9kWの暖房性能があるタイプを選ぶとよいでしょう。
またテント内で使う場合は、レイアウトも考慮してサイズを選ぶことが重要。火事・やけど防止の観点から、薪ストーブの近くには物を置くことができません。テントに入るかどうかだけでなく、テント内の物や人の配置を考慮したうえでサイズを選んでください。
ソロキャンプやデュオキャンプの場合は、持ち運びのしやすさを重視してコンパクトなサイズの薪ストーブを選ぶのもひとつの手です。
おすすめの二次燃焼タイプの薪ストーブ6選
上述したように、二次燃焼タイプの薪ストーブにはボックス型・円柱型の2種類があります。ここでは、それぞれの種類ごとにおすすめの商品を紹介します。
①【ボックス型】ホンマ製作所「フォールディングキャンプストーブ HS-440」
工具を使わずに組み立てられる薪ストーブです。ネジなどの部品も使用しないことが特徴。スムーズに組み立てられるうえコンパクトに収納できる設計もうれしいポイントです。
使用後は専用の収納ボックスに簡単に収納できます。荷物が多くなりがちなアウトドアシーンでは、保管や移動時に場所をとらない薪ストーブは重宝するでしょう。
また天板には4.5mmの厚い鉄板を使用しており、蓄熱性にも優れています。均等に熱が伝わるので、鍋・スキレットを使用した肉料理や煮込み料理を楽しめるでしょう。本体の素材にはステンレスと鉄を採用し、サビにくく耐久性も抜群なので長く愛用できる薪ストーブといえます。
最大薪サイズ | 40cm |
煙突径 |
直径10cm |
本体サイズ |
幅47.6cm×奥行33.7cm×高さ42cm (煙突含:奥行54.2cm×高さ212cm) |
重量 |
約11.8kg(付属品含:約16.9kg) |
②【ボックス型】CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)「ファイアブースト ストーブ」
オプションパーツが充実している小型の薪ストーブ。グリル網やプレートを装着すれば、暖をとりながら調理ができます。キャンプ飯のバリエーションが広がるので充実したアウトドアを過ごせるでしょう。
この薪ストーブは一次燃焼室が中央にあり、二次燃焼室が側面にある構造です。燃焼効率が高く高火力であるため、天板でバーベキューをするのにぴったり。あたたかい炎で暖をとりながらリラックスするときも適しています。
ほかにも、折りたたみやすくコンパクトに収納できるところがメリット。厚さ8cm、重量2.3kgと小型・軽量なので、専用のトートバックに入れて軽々と持ち運べます。車で移動できない人にイチオシの商品です。
最大薪サイズ | – |
煙突径 |
– |
本体サイズ |
組み立てサイズ:幅25cm×奥行22cm×高さ28cm 収納サイズ:幅37cm×奥行38cm×厚さ8cm |
重量 | 約2.3kg |
③【ボックス型】YOLER(ヨーラー)「2次燃焼焚き火台 薪ストーブ TKB01 収納袋付」
素材に耐久性があるステンレススチールを採用した薪ストーブ。ステンレス素材を採用したことで、重さが約3.8kgと軽量で持ち運びやすいのが特徴です。
耐熱ガラス窓を通して内部の様子をチェックできるので、炎を眺めて楽しめることはもちろん柔らかな光で周囲を照らせるところも魅力。また付属している専用のゴトクを使用すれば、小鍋やシェラカップを使って直火調理も楽しめます。
専用のスチールテーブルが付属しているので、安定した設置ができるうえ地面を傷めにくい設計です。持ち運びやすさと調理のしやすさを両立した、アウトドア用の薪ストーブを探している人におすすめです。
最大薪サイズ | 30cm |
煙突径 |
– |
本体サイズ |
幅30cm×奥行14cm×高さ23.5cm |
重量 | 約3.8kg |
④【円柱型】DECATHLON(デカトロン)「QUECHUA(ケシュア)キャンプ ウッドストーブ MH500」
本体がステンレス製で、重量がわずか1.58kgの薪ストーブです。小型でありながら高い火力を期待できることが特徴。ケトルを使用した場合、水1Lがおよそ10分で沸騰します。
さらに、フライパンを本体上部に置いて調理できるのも魅力のひとつです。簡単に灰を捨てられる灰受けや、ストーブを持ち上げるときに便利な金属棒など、利用時に役立つ機能が搭載。小さいながらも細部まで凝りのある設計が施されています。
本体の上部からダイレクトに薪を入れられるので、キャンプファイヤーをするときにも活躍します。幅広いシーンで使える薪ストーブといえるでしょう。
最大薪サイズ | 長さ15cm×直径5cm |
煙突径 |
– |
本体サイズ |
上部幅13.5cm×下部幅19cm×高さ24.5cm (収納サイズ:20×20×25cm) |
重量 | 約1.58kg (ストーブ1.38kg・ケース150g・ハンドル50g) |
⑤【円柱型】LAND FIELD(ランドフィールド)「ウッドストーブ 中型サイズ LF-CWS020」
少ない燃料で高い火力を生み出せる、燃焼効率の高さが特徴。発生する煙と灰の量が少なく、エコでクリーンな炎を楽しめます。本体はステンレスで作られており、重量は約1kgと軽量で、小柄ながら耐荷重が20kgと頑丈です。
また、灰を受け止める灰受け皿が付属しているので、片付けもスムーズに行えます。手軽に持ち運べるよう専用の収納袋が付属しているところもうれしいポイントです。
直径が20cmとコンパクトなので、ソロキャンプやデュオキャンプ用の薪ストーブを探している人におすすめです。
最大薪サイズ | – |
煙突径 |
– |
本体サイズ |
ゴトク使用時:直径21cm×高さ30cm ゴトク未使用時:直径20cm×高さ29cm 収納時サイズ:直径20cm×高さ14cm |
重量 | 約1kg |
⑥【円柱型】Solo Stove(ソロストーブ)「レンジャー キット 2.0」
アウトドアだけでなく、インドアでも使えるのが特徴です。煙が発生しにくいうえ底面が熱くならないため、どのような場所でも設置できます。ニオイや煙が発生して、近所に迷惑をかけたり地面を焦がしたりする可能性が低いでしょう。
また、灰受け・ロストルが本体と一体型だった従来モデルから改良され、灰受け・ロストルが取り外せるように設計されています。これにより、灰受けに溜まった灰を処理するだけで掃除は完結。片付けの手間がかからりません。
大きな薪でも気にせず投入できる薪ストーブは、アウトドアだけでなく庭で食事をしたり読書をしたりするときにおすすめです。
最大薪サイズ | – |
煙突径 |
– |
本体サイズ |
高さ:約41.5cm 直径(幅):約38.0cm |
重量 | 約7.5kg |
ほかにも多くのメーカーからさまざまな薪ストーブが発売されています。気になる人は以下の記事もチェックしてみてください。
関連記事:【2024年】薪ストーブのおすすめ人気ブランド15選
二次燃焼薪ストーブを使うときの注意点
薪ストーブを使う際に注意したいことを紹介します。安全かつ快適に使用できるよう、忘れずにチェックしましょう。
やけど・火災の防止
薪ストーブに接触して、やけどをしないように気をつけましょう。直接火に触れなくても、本体は非常に高温になっています。とくに小さな子どもがいる場合は予期せぬトラブルが起きることも。万が一にそなえてストーブガードの設置を検討してください。
また、煙突の内側が汚れていたり、紙などを多く燃やしたりすると火の粉が飛ぶことがあります。テント内で使用しているときに火の粉が舞うと火災の危険性も。燃料や火加減には充分注意しましょう。煙突の内側の汚れは、定期的に掃除して取り除くことが重要です。
一酸化炭素中毒の対策
二次燃焼タイプの薪ストーブを使うときは、一酸化炭素中毒にならないよう最低でも1時間に2回以上を目安に空気を入れ替えてください。
一酸化炭素中毒の初期症状は、頭痛・めまいなどです。これらの症状は風邪に似ているため、一酸化炭素中毒だと気づかずに症状が悪化する場合もあります。一酸化炭素は無色・無臭で気が付きにくいので、一酸化炭素チェッカーを活用することをおすすめします。
燃料の使い方と適切な保管
燃料となる薪の使い方と保管方法に注意しましょう。水分が含まれている薪を燃やすと、水分が蒸発するまで火がつきにくく、うまく燃焼しないことがほとんどです。煙突が詰まりやすくなるうえ火力が上がらず、適切な暖房効果を得られない場合もあります。
薪ストーブの燃料に適した薪は、含水率20%以下の薪といわれています。切ったばかりの薪は水分を多く含むため、風や陽のあたる場所で桟積みを行い、十分に乾燥させることが重要です。
定期メンテナンスと部品の交換
1年に1回は、薪ストーブのメンテナンスをするのが理想です。灰の掃除や本体の部品チェックは、春や夏などのオフシーズンに行いましょう。ガスケットや触媒の交換目安は3~5年といわれていますが、使用環境によって寿命も異なるため、1年に1回は必ず確認するのがおすすめです。
また、煙突の内側のすす・タール汚れのメンテナンスも欠かせません。汚れたままの状態で使用を続けると、付着した汚れで煙突の内径が狭くなり、煙がスムーズに排出されずに逆流してくるので要注意です。
メンテナンスをするのが難しい場合は、業者に任せることも検討しましょう。
おすすめの二次燃焼タイプの焚き火台
二次燃焼を利用したアイテムは、薪ストーブだけではありません。焚き火台でも二次燃焼を利用した商品が発売されているので、煙を気にせずに調理やキャンプファイヤーを楽しみたい人は検討してみましょう。
Mt.SUMI(マウントスミ)「バッドボンファイヤー BS2106BBF」
つぼみをイメージした八角形の形状が特徴的な焚き火台。炎が維持しやすいよう深型の設計になっています。また本体が大きめのサイズで40cmの薪をそのまま入れることが可能です。初心者でも簡単に火おこしができるでしょう。
本体に取っ手が付いているので、燃焼途中や撤収時などの本体が熱いときでも移動できるのも魅力。専用の収納バッグが付属おり、手軽に持ち運べるのもポイントです。
収納時は本体を分解してコンパクトに収納できます。また分解・組み立て時に工具が不要なため、はじめて焚き火台を購入する人にもおすすめです。
材質 | ステンレス製 |
本体サイズ |
展開時:幅49cm×奥行49cm×高さ28cm 収納時:幅44cm×奥行41cm×高さ12cm |
重量 | 約7kg |
DOD(ディーオーディー)「ぷちもえファイヤー」
コンパクトサイズが特徴の焚き火台です。小さいながら燃焼効率が高く、燃え残りが少ないので、燃え残った薪の処理に手間がかからないことが魅力です。
専用の網を本体上部に乗せれば、直火調理も可能です。小鍋やシェラカップでお湯を沸かして、コーヒーを飲んだりカップラーメンを食べたりするときも便利。地面に熱が直接伝わるのを防ぐスチールテーブルが付属しているのもうれしいポイントです。
付属のキャリーバッグには、バックパックへの装着に便利なバックル付き。ソロキャンプや徒歩キャンプ、ツーリングキャンプをする人におすすめです。
材質 | ステンレス製 |
本体サイズ |
本体:幅30cm×奥行14cm×高さ23.5cm テーブルサイズ:幅33cm×奥行17cm×高さ7.8cm |
重量 | 約3.9kg |
ほかにも福島県でつくられる二次燃焼焚き火台「焚き火鉢 TAKIHIBACHI」など、さまざまなタイプがあります。気になった人はぜひチェックしてください。
二次燃焼薪ストーブでワンランク上の冬の夜を過ごそう!
煙の少なさと燃焼効率の高さが魅力の二次燃焼タイプの薪ストーブ。薪の燃え残りも少ないので片付けも手軽です。選ぶときのポイントは、用途・素材・サイズに注目すること。また、メンテナンスをする際の手入れのしやすさも大切です。汚れが付着したままでは、十分にメリットが発揮できません。今回の記事を参考に、自分にぴったりの薪ストーブを選んで、ワンラク上の冬の夜を過ごしましょう。