ノルディック・ウォーキングで町おこし!豊かな自然を活かしたスペイン観光産業について

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ノルディック・ウォーキングで町おこし!豊かな自然を活かしたスペイン観光産業について グランカナリア島の最高峰からの眺め。ノルディック・ウォーキングでここを通る人も少なくはありません。編集部撮影。

スペインで大人気のノルディック・ウォーキング。この国では、ノルディック・ウォーキングを観光の柱の1つにしようとしている町が数多くあります。この記事では、スペイン観光産業におけるノルディック・ウォーキングの歴史と現状についてレポートします。

スペインにノルディック・ウォーキングをもたらした人々

 

スペインでノルディック・ウォーキングが流行しだしたのは、今から約10年ほど前です。

その主な担い手となったのは、毎年夏休みにスペインを訪れる、北欧人やドイツ人たちでした。

夏には、太陽を求めて数多くの北ヨーロッパの人々がスペインを訪れます。

彼らの多くは地中海沿岸の町に夏の間長期間滞在することが多いのです。

そのような人々が、最初にノルディック・ウォーキングをスペインにもたらしました。

そして、スペインの地中海沿岸は、ピレネーやスペイン北部の山ほど険しくはない山が、意外と近くにあるのです。

そのような山を北ヨーロッパの人々がノルディック・ウォーキングで歩き始めたことが、広まるきっかけとなりました。

 

 

スペイン観光業界の変化

 

スペイン国内では、新しい方法で観光客を呼び込もうと考える人たちが、この15年程で増えてきました。

もともと、スペインの観光は夏の間の太陽と海を求める人への対応が主でした。

しかし、観光客の要望は多様化しています。

スペインでのんびりするだけでなく、何かアクティビティを通じて休暇を楽しみたいという外国人も増えてきました。

加えて、スペインはもともとアウトドア活動が盛んなところでもあります。

スペイン国内は山が多いので、多くの人が登山やトレッキングを気軽に楽しむことができます。

意外に思われるかもしれませんが、スペイン国内にはスキー場も数多くあるのです。

つまり、アウトドア活動の人材と施設に関して言えば、スペインではすでに調達可能な資源であったのです。

このようなスペインでのアウトドア活動と観光を組み合わせた、新しい(少なくともスペイン国内では)観光を、スペイン語でツーリズモ・アクティーボ(Turismo activo)と呼んでいます。

ここ数年、スペインではこのツーリズモ・アクティーボが、新しい観光客誘致の方法として注目されています。

そのような中で注目を浴び始めたのアウトドア活動のひとつが、ノルディック・ウォーキングだったのです。

 

 

スペイン各地のノルディック・ウォーキング・ツーリズムへの取り組み

 

近年、スペインの多くの地方観光局で、ノルディック・ウォーキングと観光に関する数多くの情報が発信されています。

その情報の大半がスペイン語で書かれていることが若干の問題点ではありますが、それでもノルディック・ウォーキングをアクティビティのひとつの目玉として扱っている地方自治体がたくさんあるのです。

多くの自治体で、ノルディック・ウォーキングのためのコースをウェブ上などで公開しています。

例えば、アンダルシアのセビリヤ(Sevilla)地方観光局は、この地方のノルディック・ウォーキングのためのコースをカタログの形で公開しています。

このカタログに掲載されているのは、全部で30のノルディック・ウォーキングのためのコースと、その周辺情報です。

日本でも有名なアンダルシアの「白い村」を、ノルディック・ウォーキングで訪れるコースもあります。

ちなみに、このカタログが一般に公開されたのは2014年のこと。

いまから、5年ほど前に、すでにノルディック・ウォーキングに注目していたアンダルシアの都市があったのです。

このほかにも、現在スペイン各地にあるノルディック・ウォーキング協会が地元の観光局と協力し、様々なノルディック・ウォーキングのコースを作り上げています。

そのため、現在のスペイン国内では東のアラゴン州から西のカナリア諸島まで、あらゆるところにノルディック・ウォーキングのコースが張り巡らされています。

ノルディック・ウォーキングを楽しむ人にとって、スペインは一大拠点となっているのです。

 

 

まとめ

スペインでこの10年で急速に広まったノルディック・ウォーキング。その背景にはスペイン観光を新しい視点で発展させようとする、ツーリズモ・アクティーボの動きがあります。ノルディック・ウォーキングは、老若男女問わず誰でもできるアクティビティであることも大きく関係しているでしょう。スペインに訪れた際は、ノルディック・ウォーキングをしながら自然を満喫してみてはいかがでしょうか。

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