特徴1 コースやリフト数が多く広大なゲレンデ
イタリアのスキー場の特徴としてまずあげられるのが、コースとリフトの数がとにかく多いことです。
例えば、巨大な奇石やハイキングで知られているドロミテ。
ドロミテは12のスキーエリアからなっている「スーパー・ドロミテ・スキーエリア」という広大なスキーエリアになっていて、コース総滑走距離はなんと1200km!
圧巻だと思いませんか?
そんな広さですから、リフトやゴンドラの数も450基と、その多さは半端ではありません。
標高の高い山も多く、3000m以上から滑るスキーは雪質もよく滑りやすいことが特徴です。
また、広いので混み合うことが少なく、スキーを始めたばかりという人から、上級者までみんなが楽しめます。
イタリアは晴天率も高いので、真っ青な空の下で純白のゲレンデでのスキーは、そのコントラストといい、山々に囲まれたパノラマといい、インスタ映えする写真が撮れること間違いありませんよ。
特徴2 日本では少ないTバーやボタンリフトが多い
イタリアのスキー場では、日本ではあまり見ない「Tバー」や「ボタンリフト」も多くあります。
Tバーというのは、ケーブルから紐状で先がT字型のバーがついているリフトで、基本的にはこれを足に挟んだり、おしりにあてて使います。
Tバーの左右に2人乗るのですが、体重差があったりするとバランスがとりにくくかなりきついリフトで、初心者には少しハードルが高めです。
ボタンリフトは(上記動画の31秒後参照)Tバーと似ていますが、T字型のバーの代わりに円形状のものがついていて、それを両足で挟んだ状態で上がっていきます。
Tバーに比べると簡単ですが、それでも転ぶ人が後を絶ちません。
イタリアを始めヨーロッパやアメリカなどでも、1つのスキー場に必ずと言って良いほどあるので、慣れない人は練習が必要かもしれませんね。
特徴3 パスポート持参でスキーでの国境超えもできる
イタリアはスイス、フランス、オーストリアと隣接しているため、1つの山が2カ国間にまたがっていることもあります。
笑い話になりますが、スキーをしていたら、知らずに国境を越えてしまうこともあるのです!
そういった場合、パスポートはどうなの?という疑問があるかもしれませんが、国境を越えてしまうようなスキー場の場合、基本的にはパスポートは持参です。
滑っている人を呼び止めて検閲ということはありませんが、ロープウェイやゴンドラ内で検閲があったりすることもたまにあるからです。
実際に検閲があったらドキドキかもしれませんが、国内に国境がない日本人にとって、スキーをしながら他の国に行けるというのは、考えただけでもワクワクしませんか?
特 徴4 スキーは自己責任が基本
イタリアのスキー場で滑っている人のほとんどは、ヘルメットを着用しています。
これは、子供は14歳まではヘルメット着用が法律で義務付けられているからというのと、事故が起きた時はすべて自己責任とされているからです。
イタリアのスキー場は、コースとコース外の区分けがとても曖昧です。
コースを滑っていて、気分がのったらコースを外れて山側を走ることもできます。
また、バックカントリーも人気で、ゲレンデ外で滑る人も多いです。
日本との大きな違いは、「ここよりゲレンデ外」といった看板はほとんど見当たらないこと。
つまり、どこをすべってもいいけど自己責任ですよということを、イタリアのスキーヤーはよくわかっているのかもしれません。
全て自己責任ということで、最近は雪崩対策としてエアーバッグが入ったリュックが人気です。
やはり、安全対策は危険を想定しておくことが大切ですね。
特徴5 スキー場の食事が美味しい
イタリアでスキーをする時の楽しみの1つが食事です。
チーズや生ハムなどのアンティパスト、パスタの他に煮込み料理やソーセージなどとっても美味しいです。
また体が冷えてしまった時には、ボンバルディーノ(爆弾)という、飲み物があります。
これは、ラム酒、コーヒー、卵などを混ぜて作ったホットドリンクで、イタリアでは寒い時の定番といって良い飲み物です。
甘くて熱い飲み物なので、どんなに冷えていてもこれを飲めば、疲れも寒さも吹っ飛んでしまうそんなドリンクです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。