なぜ?フレーム内部に水が入る原因は?
フレーム内部に水が溜まる主な原因は、雨の日の走行です。激しい雨のなかで長時間走り続ける間に、サドルを取り付けるシートポスト・ワイヤーの通る穴・ボトルを置くボトルケージのネジ穴など、ロードバイクのあらゆる穴や隙間から水が侵入し、フレーム内部に水が溜まります。
水が溜まったまま放置すると、クロモリ素材の場合はフレームがサビる原因に。また、サビつかないカーボン素材であっても、BB(ボトムブラケット)部分のサビの原因となる場合があります。雨の日の走行後は、できるだけ早めにロードバイクのフレーム内部の水抜きを行いましょう。
フレーム内部の水を抜く3つの方法を紹介!
ロードバイクのフレーム内部に溜まった水を抜く方法を3つ紹介します。
工具を持っていない人でも、すぐにできる方法も紹介。フレーム内部の水に困っている人は、以下の方法をぜひ試してみてください。
①フレームに開いている水抜き用の穴を利用する
道具がなくてもできる、フレームの水抜き穴を利用した方法です。通常、ロードバイクのフレームには、水抜き用の穴が開いています。BB(ボトムブラケット)の下にあるワイヤーリードのネジ横やチェーンステーなどに、水抜き穴があるか確認してみましょう。
水抜き穴を見つけたら、穴から水が排出されやすいように、車体をかたむけて水抜きをします。このとき、さまざまな角度を試してみてください。水抜きしやすい、ちょうどよい角度であれば、効率的に水抜きができるでしょう。
水抜き穴があっても水が抜けない場合は、ゴミや汚れが詰まっている可能性が考えられます。ゴミや汚れを取り除いてから、再度水抜きを試してみましょう。
②シートポストを抜いて自転車を逆さまにする
シートポストを抜いて、自転車を逆さまにして水を抜く方法です。水抜き穴が見つからない場合や、しっかりと確実に水抜きをしたい場合にピッタリだといえるでしょう。
まず、六角レンチを使用して、サドルと自転車をつなぐシートポストを抜きます。次に、自転車のフレームを逆さにして振るか、しばらく放置しておけば、水抜きは完了です。
六角レンチのサイズはさまざまですが、自転車の場合は主に4mm・5mm・6mmを使用する機会が多いといえます。ステムの固定や変速機の調整など、水抜き以外でも頻繁に使用する工具なので、ぜひ用意しておきましょう。
③BB(ボトムブラケット)の下のネジを外して放置する
BB(ボトムブラケット)の下にあるネジを外して水抜きする方法です。まず、プラスドライバーを使用して、BBの下にあるワイヤーのガイドを止めているネジを外します。次に、ネジを外した穴から水が排出されるように車体をかたむければ作業は完了です。
この方法は、水が溜まりやすいBB周辺の水抜きが確実に行えるといえるでしょう。なお、シートポストを何度も取り外すと、接合部に負担がかかります。そのため、シートポストを取り外さずに水抜きをしたい人にもおすすめの方法です。
水抜きをする際の注意点は?
フレーム内部の水抜きは、ロードバイクのメンテナンスにおいて、とても重要な作業です。しかし、メンテナンスを行う際は、注意しなくてはならない点もあります。ここからは、水抜きの際の注意点を見ていきましょう。
フレーム内部の水を出し切る
フレーム内部の水抜きをする際は、水を出し切るようにしてください。内部に少しでも水が残っていると、サビや劣化の原因となります。
水抜きがうまくできない場合や、水がしっかり抜けているか心配な場合は、販売店などで確認してもらいましょう。
シートポストはグリスを塗ってから戻す
シートポストを抜く方法で水抜きをしたあとは、グリスを塗ってから戻すようにしましょう。グリスは、水やほこりの侵入を防ぐ以外に、サビを防ぐ効果も期待できますよ。
詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
ロードバイクに必須のグリス!グリスを塗る場所やメンテナンス方法も教えます|
総合的なメンテナンス方法についてもチェックしよう!
雨の日のサイクリング後は、水抜きだけではなく、総合的なメンテナンスもしましょう。以下の記事では、雨天の走行後のメンテナンス方法についてまとめているので、ぜひ参考にしてください。
雨のサイクリングは要注意!雨の中を走ったあとの自転車メンテナンス方法は?
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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