野菜とSDGsはどう関係しているの?
野菜とSDGsには深い関係があります。野菜に関連する、SDGsの目標をチェックしてみましょう。
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」
おいしい野菜を食べ続けるためには、SDGsの12番目の目標に注目する必要があります。「つくる責任 つかう責任」とは、持続可能な状態で、生産と消費をおこなうことです。
私たち消費者としては、野菜の廃棄量を減らすことが大切。捨てられた野菜は、ゴミ問題にもつながります。野菜は食べられるぶんだけを買いましょう。また、食べられるのに捨てられてしまう、規格外野菜も見直す必要がありますね。
SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」
SDGsの13番目の目標も、野菜と関係しています。世界中で起きている異常気象や温暖化は、野菜が深く関わっているためです。
たとえば、環境に負荷を与える温室効果ガスは、野菜の生産・輸送・廃棄などの過程で排出されているのが現状。対策としては、前述のとおり、野菜を捨てる量を減らすなどが挙げられます。
また、輸送によるCO2を減らすために、野菜の地産地消も有効ですよ。スーパーでは、ぜひ地元でとれた野菜を手に取ってみてくださいね。
野菜をつかってSDGsに貢献しよう!
SDGsに貢献するために、今すぐ始められることもあります。家庭で手軽にできる、野菜の有効活用法をご紹介しますね。
余った野菜をリメイクする
野菜くずや余った野菜は、捨てずにリメイクしてみましょう。
べジブロスをつくる
ベジブロスは、家庭で手軽におこなえる余り野菜の活用法です。ベジブロスとは、野菜の芯や皮、外葉、ヘタなどからつくる出汁のこと。野菜のうま味や甘みがしみ出て、よい出汁がとれます。
ベジブロスでベーコンやソーセージなどを煮込むと、スープが手軽につくれますよ。また、製氷機などで小分け冷凍しておけば、いつでも好みの分だけつかえて便利です。
干し野菜をつくる
干し野菜づくりも、家庭でできるSDGsへの取り組み方法です。野菜は太陽光を浴びることでうま味が凝縮され、栄養価が高くなります。干し野菜なら、長期間、保存できるのもうれしいポイントです。
水分の少ないキノコ類なら、失敗しにくいでしょう。お味噌汁や炊き込みご飯に入れると、よい味が出ます。
また、大根や人参などは、洗ったあとにしっかり水分を切って干すと、きれいに乾燥しますよ。薄く輪切りにしたものは、素揚げチップスにするのもGOODです。厚く切ったものをソテーや炒めものにするなど、いろいろ試してみてくださいね。
リボべジで野菜を再生する
野菜を有効活用する方法として、リボべジ(リボーンベジタブル)もおすすめです。リボべジとは、野菜の根元やヘタなどを水に浸し、再収穫を楽しむ栽培方法のこと。調理のときに捨てがちな部分をつかうので、経済的です。
たとえば、豆苗など、スポンジがついて売られている野菜を利用してみましょう。根元近くを長めに残し、水に浸しておくと、再生しやすいですよ。
人参などの根菜は、1cmほどへたを残したものを水に浸しておきます。葉が伸びてきたら収穫して、料理につかってみてくださいね。
リボべジは、水と容器さえ準備すれば、手軽にできます。水をこまめに交換して、清潔に保つのがポイントです。
野菜のアップサイクル商品を活用する
野菜をアップサイクルした商品を利用するのも、SDGsに貢献できますね。野菜のアップサイクル商品としては、規格外野菜をつかった、ベジシートや野菜チップなどがあります。
食品のほかに、加工品としてもアップサイクルされていますよ。野菜をつかったクレヨンや粘土、フルーツレザー、飼料などです。捨てられるはずだった野菜が、さまざまなモノに商品化され、注目を集めていますよ。
アップサイクルについては、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
環境保護に欠かせない「アップサイクル」とは?関連用語も合わせて解説します
野菜スタンプで楽しむ
野菜をスタンプにして遊ぶのも、家庭で簡単におこなえる活用方法です。野菜の切れ端や芯だけでなく、古くなった野菜も、スタンプとして楽しめます。
たとえば、ピーマンやレンコンなどの空洞部分が多い野菜は、ユニークな形のスタンプに。また、同じ種類の野菜でも、切り口の形はさまざまで、スタンプにするおもしろさがあります。
野菜スタンプは手軽に楽しめるので、親子での遊びにとり入れてみてはいかがでしょうか。スタンプ遊びを通じて、食育につながったり、子どもが環境問題に関心をもったりする機会になるかもしれませんね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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