エマージェンシーシートとは
エマージェンシーシートは別名「サバイバルシート」とも呼ばれ、登山などのアウトドアでの非常時や災害時に、防寒具や防水具になるアイテム。
一般的なエマージェンシーシートは、ポリエステル素材のシートにアルミニウムを蒸着させていて、保温断熱性にすぐれています。
登山や避難場所で防寒具としての役割
エマージェンシーシートで体を覆うことで、体温を反射させて空気の層を保温し、中を暖かい状態に保つことができます。登山中に気候が急変したときなど、低体温症を防ぐことが可能です。
また、表面がキラキラしているので、山岳遭難の際、救助隊に見つけてもらいやすいという特徴があります。
登山や避難場所で雨具としての役割
エマージェンシーシートは水を通さない素材でできているため、登山や避難の際に雨具として利用できます。
日光を遮るための日よけとしての役割
エマージェンシーシートは、光を反射して熱を通しにくい性質なので、夏場の直射日光をさえぎり、熱中症や熱射病の予防に役立てることができます。
エマージェンシーシートの使い方
具体的にエマージェンシーシートはどのように使用するのか、使用上の注意点などについて説明します。
体を覆うように使用することで熱を逃がさない
エマージェンシーシートは中の熱を保ち、外へ熱を逃がさない性質があります。天候が悪化して気温が低下したり、雨に濡れたりするなど、体温が失われるおそれがあるときに、体を覆って熱を逃がさないようにします。
幕として張れば焚き火の反射板になる
エマージェンシーシートは、熱や光を反射させる性能に優れているので、焚き火をするとき、背中側に幕として張ることで、焚き火の熱を反射させて、より暖かくなるという効果が期待できます。
破れやすく繰り返し使用するのには向かない
エマージェンシーシートはそれ自体に断熱性能があるわけではなく、内部の空気を保温する性能に優れているシート。体を覆って使用する際は、空気を逃がさないように、できるだけ動かないようにして、使用することが重要です。
また、薄いシートにアルミニウムを蒸着させているため、何度も繰り返して使用することには、あまり向いていません。使い捨てタイプがほとんどです。
木の枝などをひっかけたりすると破れやすいところも、使用するうえで注意してほしい点です。
エマージェンシーシートの選び方
登山に携帯する場合は袋状のものがおすすめ
エマージェンシーシートは、内部の空気を保温する性能に優れていますが、空気が漏れてしまうと、その性能が極端に低下してしまいます。そのため、登山に携帯する場合は、寝袋状や筒状になったタイプがおすすめです。
携帯性にすぐれたコンパクトサイズを選ぶ
緊急事態を想定して、ザックにしのばせておくと心強いエマージェンシーシート。あまりにかさばるものは、かえって動作に差し支えるので、コンパクトで軽いものを選ぶことが大切です。
一般的なエマージェンシーシートは、ポケットティッシュのサイズからあります。
おすすめのエマージェンシーシート
上記の選びかたをふまえて、おすすめを紹介します。
SOL(ソル) ヒートシート エマージェンシー
素材がしなやかで、繰り返し使用できます。また、寝袋タイプなので登山に行く際に携帯しておくと、緊急事態のときに役に立ちます。
SOL(ソル) アウトドア ヒートシート
NASAが開発した技術を応用したエマージェンシーシート。体温の9割を反射させて内部の温度を維持します。破けにくく、繰り返しの使用にも耐えます。
モンベル(mont-bell) エマージェンシーシート
風雨をさえぎり、内部の体温を温存してくれるので、登山や災害時に形態しておくと便利です。
ロゴス レスキューシート
体を覆って風や雨をさえぎったり、内部の熱を輻射熱によって温存する機能を備えたエマージェンシーシート。手のひらサイズなのでコンパクトで携帯に便利です。
ロゴス 防災用品 LLLエマージェンシーシート
体に巻いて使用することで、体内から出る熱の9割を保持。登山の際の低体温症の予防に有効。防水性にすぐれているため、雨水を集めるときなど、さまざまなサバイバルシーンで役立てることができます。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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