北海道のおすすめの山8選!難易度とあわせて紹介
北海道で登山におすすめの山を8つ紹介します。山の特徴や登山レベル、注意点もあげますので、登山計画の参考にしてください。
①初級レベル|溶岩ドーム!樽前山(たるまえさん)
樽前山は、頂上の溶岩ドームが特徴的な活火山です。標高は1,041mですが、7合目まで車で行けるため、登山初心者やファミリーにもおすすめ。山頂からは、太平洋や支笏湖など素晴らしい眺望を楽しめます。
7合目の登山口からは、およそ1時間で東山ピークへ。溶岩ドーム沿いを歩けば縦走気分が味わえます。木陰がほとんどないため、紫外線対策を忘れないようにしましょう。
山頂の外輪山内側エリアは、現在も火山ガスが噴出しているため立ち入り禁止です。
②初級レベル|ニセコで絶景登山!イワオヌプリ
イワオヌプリはニセコ山系にあり、6月ごろから咲く高山植物が見どころです。標高1,116mの山頂からは、ニセコの美しい景色や羊蹄山が眺められます。コースタイムは登り約1時間20分、下り約50分なので、登山初心者にもぴったりです。
登山口から分岐までは急な階段がつづくため、ゆっくり歩くのがポイント。分岐からは周りに遮るものがないので、夏は帽子などで日除け対策をしましょう。山頂では体が冷えないよう、アウターを準備が必要です。
下山後は五色温泉で汗を流せば、疲れも癒されるでしょう。
③初級~中級レベル|手軽に登れる百名山!雌阿寒岳(めあかんだけ)
阿寒湖の南西にある雌阿寒岳は標高1,499m。往復4〜6時間程度で登れる日本百名山です。山頂付近では、噴煙を上げる火口や青沼が見下ろせ、遠くに目を向けると阿寒湖や雄阿寒岳が望めます。
6月〜7月ごろに咲き乱れる高山植物も魅力。雌阿寒岳から阿寒富士まで足を延ばせば、途中に広大なお花畑が広がります。登山中は、天候によって湖水の色が変化するオンネトー湖や、火山帯特有の景観など、大自然を満喫できます。
最新の火山活動の状況チェックを忘れないようにしましょう。
④中級レベル|北海道最高峰!旭岳(あさひだけ)
旭岳は標高2,291mの北海道の最高峰です。麓から標高1,600mの姿見駅まで、ロープウェイで一気に行けるのがうれしいポイント。旭岳山頂からは、白雲岳やトムラウシ山など壮大なパノラマが広がります。
姿見駅からは、カラフルな高山植物を眺めながら歩いて、30分ほどで姿見の池へ。天気がよければ、姿見の池に映りこむ旭岳が見られます。旭岳山頂までは約2時間半ですが、急こう配で岩場も多いため、本格的な登山装備をして行きましょう。
⑤中級レベル|花の百名山!富良野岳(ふらのだけ)
富良野岳は花の多い人気の山です。十勝岳連峰の南にある主峰で、標高は1,912m。十勝岳温泉登山口からのコースタイムは、登りは3時間半、往復で5時間ほどです。
硫黄の匂いがする火山帯を歩いたり、お花畑があったりと飽きることなく登れます。頂上からの眺めは抜群で、上富良野岳や十勝岳へとつづく美しい稜線は必見。尾根に出ると強い風が吹くため、羽織るものを持って行きましょう。
富良野観光とセットで登山計画を立てるのもGOODです。
⑥上級レベル|山頂からオホーツク海も!羅臼岳(らうすだけ)
羅臼岳は、世界自然遺産の知床半島にあります。標高1,661mの山頂から、太平洋とオホーツク海を見渡せる絶景が魅力。夏には雪渓とお花畑の美しいコントラストを楽しめます。
岩尾別コースの場合、往復で9時間半くらいと体力は必要。9合目付近の大きな岩場をよじ登れば、雄大な知床半島を一望できます。2つの海に挟まれた知床連山は、羅臼岳ならではの景観といえるでしょう。
夏でも雪渓が残るため、アイゼンが必要です。ヒグマが生息する地域なので、熊対策も忘れないでください。
⑦上級レベル|山頂でお鉢巡りも!羊蹄山(ようていざん)
羊蹄山は標高1,898mの日本百名山です。富士山に似たシルエットから蝦夷富士(えぞふじ)と呼ばれることも。山頂からは、眼下に広がる田園風景や洞爺湖など、開放感たっぷりの景色が見られます。
野鳥や高山植物など見どころもいっぱいで、山頂ではお鉢巡りができます。登山道は標高差が大きく、急登がつづくのでかなりのスタミナが必要。真狩コースで往復9時間ほどかかるため、水や行動食を十分に持って行きましょう。
真狩コースの9合目付近には避難小屋があり、トイレが利用できるのはうれしいところ。ただし、水や食料の販売・提供はありません。また、避難小屋の宿泊は事前予約が必要です。
⑧上級レベル|お花畑と絶景!トムラウシ山
トムラウシ山は、大雪山国立公園の中央に位置しています。「神々の遊ぶ庭」と呼ばれるほど、手つかずの大自然と美しい高山植物が特徴。山頂からの眺めは圧倒的で、大雪山系のスケールの大きさを感じられます。
標高2,141mの山頂までは、トムラウシ短縮コース登山口から往復およそ12時間と、かなりハード。トムラウシ山頂南側にある、南沼キャンプ指定地で1泊するのがおすすめです。
水場の水はそのまま飲めないため、煮沸するか、細菌やウィルスを除去する浄水器などを利用しましょう。厳しい環境の山域なので、体力を過信せず、夏でも低体温症には十分注意してください。
大雪山国立公園連絡協議会 トムラウシ山方面の登山道情報・自然情報
北海道の登山では熊対策が必要です。以下の記事もあわせてご覧くださいね。
登山時の熊よけ方法を紹介!熊に出会わない方法や熊よけアイテムも紹介
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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