ペレットストーブについて
ペレットストーブとは、ペレットという燃料を用いたストーブです。ペレットは、木材を細かく粉砕したものを圧縮して押し固め、円筒形のカプセル剤ほどの大きさに成形したものです。よく乾燥していて燃えやすく、火力が強くて煙が少ないといった特徴があります。
ペレットの材料は、スギやヒノキだけではなく、さまざまな種類の樹木も茂る森にする試みである複層林化事業などで間伐(かんばつ)した木材を使用。そのため、森林資源を有効活用できるエコな燃料として注目されています。なお、ペレットストーブは、暖房だけでなく調理アイテムとしても使用できるタイプがあります。
ペレットストーブの種類
ペレットストーブは主に2種類あります。薪ストーブに似た形状のストーブと、ソロストーブに代表されるようなウッドストーブに大別されます。
ペレットはどこで購入できる?
ペレットはホームセンターで購入できます。また、さまざまな種類のペレットがアマゾンや楽天などのECサイトで販売されているので、入手しやすいでしょう。
ペレットストーブの使いかた
ペレットストーブの使い方はとてもシンプルです。ペレットストーブの所定の場所にペレットを入れ、着火剤を上に置いて火をつけるだけで簡単に燃えます。
販売されている商品のなかには、燃焼室以外の容器にペレットを入れると、燃焼室へ自動で送られるタイプがあります。ペレットストーブを購入するときは、どのような構造なのかを確認してください。
なお、燃焼後の灰は専用のスコップで回収して持ち帰りましょう。ペレットストーブの灰は、肥料などとして活用できます。
また、ウッドストーブでもペレットを使用できます。ただし、ウッドストーブでペレットを燃やすときは、網目からペレットが下に落ちないようにする「ロストル」というパーツが必要です。
ウッドストーブでは、木の枝や薪などをよく使用しますが、温度調節に苦労する場合があります。その点、ペレットは微妙な温度調節がしやすいので、調理しやすいでしょう。
キャンプ系ユーチューバーの「Mr SYU」さんが、ペレットの動画をあげています。とてもわかりやすい内容なので、ぜひ参考にしてください。
https://youtu.be/QNigeFvXH0g?si=E6GmKZie0zJw_NQe【ソロストーブ・小ネタ】ペレット500gで何分燃焼するか?
ペレットストーブを使用する際の注意点
ペレットストーブを使用する際に注意するべき点を紹介します。使用前に確認してください。
ペレットストーブ使用時の注意点①一酸化炭素中毒に注意
ペレットストーブの燃焼中に一酸化炭素が発生することがあるので、密閉された空間での使用には細心の注意が必要です。室内の一酸化炭素濃度をリアルタイムで計測できる一酸化炭素チェッカーの併用をおすすめします。なお、一酸化炭素中毒は、ペレットストーブに限ったことではないため注意しましょう。
ペレットストーブ使用時の注意点②近くのキャンパーに配慮
ペレットストーブは、煙が少ないのが特徴です。しかし、多少の煙は出るので、近隣のキャンパーに迷惑をかけないよう配慮してください。適度な距離をあけるのがよいでしょう。
ペレットストーブ使用時の注意点③燃料用のペレットを使用する
燃料用につくられたペレットを選ぶのが大切です。市販のペレットのなかには、接着剤や塗料などを使用した、燃料用ではないものがあります。そのため、燃料用のペレットを選ぶことが重要です。
おすすめのペレットストーブとペレットを紹介
ペレットストーブのおすすめ
おすすめのペレットストーブを紹介します。購入時の参考にしてくださいね。
CHANGE MOORE「ペレットストーブ」
ペレットタンクが付属しているので、燃料を追加投入する手間が省けます。タンクいっぱいにペレットを入れた場合、約3~8時間ほど燃焼し続けるでしょう。耐熱ガラス越しに眺められる炎も魅力です。
S’more(スモア)「Magic Stove」
卓上に置けるほどコンパクトでありながら、長さ36~40cmほどの一般的な薪が入る薪ストーブです。また、側面のガラス窓のフレームは、自然の動植物がデザインされた、別売りのおしゃれなものに変えられます。別売りのMagic Stove専用のペレットタンク「Parts Fire sitter パーツ」と組み合わせれば、ペレットストーブとしても活用できます。
S’more(スモア)「Parts Fire sitter パーツ 【Magic Stove専用パーツ】」
S’more(スモア)「Magic Stove」専用のペレットタンクです。下部のハンドルを回し、ペレットの量を細かく調節可能。専用の収納袋がついているので、持ち運びやすいのも利点です。
ユニフレーム UFペレットストーブ
ペレットを入れる容器があり、燃焼室に自動でペレットが落ちる仕組みです。容器にフル充填することで、約2時間燃焼しつづけます。
ソロストーブ キャンプファイヤー
筆者が長年愛用しているウッドストーブです。以下で紹介するロストルというパーツをセットすることで、ペレット仕様のソロストーブとして使用できます。
SEIDO Solo Stove ペレット用ロストル
ソロストーブ底部のメッシュ部分にロストルをセットすることで、ペレットストーブとして使用できます。
コニファーコーン バーベキュー用品 フォールディングストーブ
コンパクトに折りたためるので、ファミリーキャンプやソロキャンプに適したペレットストーブです。小さいながらも、クリーンバーン方式による二次燃焼ができるため、ペレットを効率よく燃やせます。
燃料用ペレットのおすすめ
UNIFLAME(ユニフレーム)「ペレット燃料 3.5kg」
国産の木材を使用したペレット燃料です。同メーカーの「UFペレットストーブ」の燃料タンク2回分の容量があります。約4時間燃焼するでしょう。
FIRESIDE(ファイヤーサイド)「KABUTO用燃料ペレット(2kg)」
箸の製造工程で発生するおがくずを再利用したペレットです。広葉樹が原料のため、一般的なペレットよりも火持ちがよいのが魅力。ゆっくりと火を通すピザなどの料理に適しています。
UPI OUTDOOR(ユーピーアイアウトドア)「UPI ウッドペレット 5kg」
カラマツを原料とした環境に優しいペレットです。着火剤が付属しているのが嬉しいポイント。5kgと大容量なので、長時間にわたって燃焼し続けられるでしょう。
岩国再生エネルギー ペレット
猫砂用として販売されていますが、接着剤や添加物は使用していないため、燃料としても非常にすぐれたペレットです。筆者もよく使用しています。煙が少なくよく燃えるのが大きな魅力です。
STクラフト 燃料ペレット
ペレットストーブ用の木質ペレットです。キャンプシーンでは、調理用の燃料として活躍するでしょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。