誰もが憧れる灯油ランタンの魅力とは?
灯油ランタンは風に強く、気温が低くても比較的着火が安定しているランタン。誰もがランタンをイメージする、おしゃれでレトロなデザインも人気です。
灯油を入れ、ガラスでできた「ホヤ」を少し持ち上げ、下からライターやマッチなどで着火します。着火するとシューッという灯油ランタン独特の音。
少しずつ暗やんでいくキャンプ場で、音とともにランタンの輪郭が少しずつはっきりとしてくる様子は、とても魅力的です。
灯油ランタンにも種類があり、ひとつだけではメインのあかりにならないものもあります。
しかしLEDランタンが流行し重宝されるなか、柔らかな光を好む人や自然と調和する眺めをあかりと一緒に愛でたいなど、キャンプの雰囲気を楽しみたい人にもぴったりです。
灯油ランタンは2種類
燃料が灯油のランタンには加圧式とフェアーハンド式(非加圧式)の2種類があります。それぞれの特徴や使い方をご紹介しましょう。
加圧式灯油ランタンとは
加圧式灯油ランタンとは、灯油の入っている部分についているポンピングノブを出し入れすることで空気を送り込み、圧力をかけてタンク内部の灯油を送り出し、点灯する仕組みのランタンです。
ポンピング前の確認作業として以下のことをおこないます。
- マントルを取り付けるノズルと、その先のガスチャンバーをしっかり閉めておくこと
- マントルを装着すること
- ニップルの閉まり具合を使う都度確認をし、しっかりドライバーでしめること
上記を確認したら灯油を入れ、30回前後ポンピングします。圧力計をよく確認し、圧力をかけすぎないように気を付けましょう。
その後、取り付けてあったマントルへ火を点け、火力の調節を見てさらにポンピングしましょう。
これで安定して点灯します。
フェアーハンド式(非加圧式)灯油ランタンとは
フェアーハンド式灯油ランタンとは、ポンピングなどで加圧をしない灯油ランタンのことを言います。
アルコールランプのような構造になっているので、灯油が染み込んだ芯に炎が灯る、優しいあかりのランタンです。フュアーハンドランタンまたは、ハリケーンランタンとも言います。
強風に強く消えにくいので安定して使用できますが、メインのあかりにするにはもの足りないのでテーブルの上に置き、雰囲気を楽しむあかりとしておすすめです。
灯油ランタンのメンテンナンス方法について
灯油式のランタンは使うたびにメンテナンスを行うことが、長く愛用できるコツと言われています。メンテナンスやお手入れはむずかしいことはありません。
ポイントをご紹介しましょう。
加圧式灯油ランタンのお手入れポイント
マントルや芯などのパーツの一部は消耗品なので定期的な交換が必要になります。交換用のパーツはあらかじめ用意しておきたいですね。
また、ポンピングノブの根元についているゴムパッキンの劣化がないか確認しておきましょう。
着火がしにくくなった、炎が安定しなくなった場合は、気化器であるジェネレーターのチェックが必要です。
ランタンをばらし、ジェネレーター部分の中身を出して交換します。1年〜2年に1度の目安で交換してください。
むずかしそうですが、ランタンのしくみをしっかり覚えてしまえば、簡単にできるようになりますよ。長く使うためにはパーツを純正品でそろえておくことも大切です。
フェアーハンド式灯油ランタンお手入れポイント
フェアーハンド式灯油ランタンは、アルコールランプのような仕組みで、灯油が芯に伝わり上っていき、空気が循環することで炎を上げて灯します。
そのため、炎の大きさを大きめにしたり1年以上使用すると、ガラス製の筒部分「ホヤ」にススがついて汚れてきます。
ランタンの持ち手をはずし、本体を持ち上げ、ホヤを横に倒すと外れますので、内側と外側を柔らかな布で拭き取ります。また、芯も消耗品なので短くなっている場合は交換しましょう。
メンテナンスはこれだけなので、灯油ランタン初心者でもあつかいやすく、手軽に楽しめるランタンです。
人気灯油ランタンをご紹介
灯油ランタン好きの方に人気の商品をご紹介しましょう。
コールマン ワンマントル ケロシンランタン
ぽってりとしたガラスのホヤが愛らしいデザイン。コールマンジャパンでの販売はもうありませんが、まだまだ販売している店舗はあるようです。
あかりは明るく、シューっという灯油ランタンならではの音も楽しめます。
ペトロマックス HK500
世界中のランタン愛好家に愛されているペトロマックス。加圧式で多くのパーツからなる美しいランタンです。
明るさはじゅうぶんにあり、燃料も長時間もつので、デザイン性だけではなく高機能でもあります。シルバーカラーの「ニッケル」と、ゴールドカラーの「ブラス」の2カラーがあります。
FEUERHAND(フュアーハンド) アウトドア キャンプ ランタン 276 ジンク
灯油または、パラフィンオイルで点火できるフェアーハンドランタン。ランタンならではのレトロなデザインが大変な人気です。
加圧式ではないので、構成されている部品が少なくメンテナンスがラクなのもポイントでしょう。
R.E.DIETZ 社製 デイツ社 (DIETZ) ハリケーンランタン
おしゃれなデザインで、アンティークな雰囲気。先ほど紹介したFEUERHANDランタン276とデザインはとても良く似ています。
ただ、燃料を入れられる容量が違い、FEUERHANDランタンの方が多く入るため、燃焼時間もデイツの方が半分以下です。(フェアーハンドル約20時間可能・デイツ約11時間可能)
どちらを選ぶかは、燃焼時間とデザインのお好みになるかもしれませんね。
キャプテンスタッグ オイルランタン
灯油やランタン用のパラフィンオイルで点火できるランタンです。サイズは大・中・小の3種類で、カラーはブロンズ、ブラック、カーキ、レッドの4色展開です。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。