サーフィン用ワックスとは
発砲素材を樹脂とクロスで覆うように作られるサーフボード。
水の上を滑るという行為上、表面は滑らかな質感になります。
そのためサーファーが乗るデッキ面は、そのまま乗ると滑りやすいためグリップ力を高めるサーフワックスが生まれました。
ワックス以外でもグリップ力を高めるアイテムとして、デッキパッドやグリップシートなどは存在しますが、コストパフォーマンスにも優れているサーフワックスを愛用しているサーファーがほとんどです。
海に入る直前にサーフボードにワックスをゴリゴリと塗る瞬間は、サーファーのワクワク感が詰まっています。
サーフワックスは季節ごとに塗り替える
日本のように四季の移り変わりがはっきりしている地域だと水温や気温の寒暖差が大きく、それに合わせて柔らかさの違うものを使い分ける必要があります。
多くのワックスブランドが扱っているものはBASECOAT(ベースコート)が1種類と、トップコートがTROPICAL(真夏)、WARM(夏前後時期)、COOL(春秋)、COLD(冬)の数種類といったラインナップ展開です。
サーフワックス「BASECOAT」
ベースコートは下地となるワックスで、一番硬いものになります。
硬いワックスで滑らかなサーフボードの表面に凸凹をつくるために塗ります。
コツとしてはあまり力を入れて押さえつけすぎないように塗るとツブツブの凸凹ができやすいです。
このベースコートを格子状に塗って、自分好みにアレンジをするサーファーもいます。
サーフワックス「TROPICAL」
夏用のトップコートです。真夏の気温に、水温が24℃以上位のコンディションで使うワックスです。
ただ、夏でも朝晩の気温が低い場合など少し硬くて滑るようなら、WARMを少し塗るのがおすすめです。
サーフワックス「WARM」
気温や水温が夏ほど高くない夏前後の時期で、日本だと初夏や初秋に使用することが多いです。
夏期も少し柔らかめグリップが好みのサーファーは、涼しいエリアではWARMを使用することもあります。
サーフワックス「COOL」
春~秋期に使用するトップコートです。
水温が14℃~20℃前後位の時に使います。
冬期もブーツなどにべたつくのが嫌な方はCOOLを使用するといいでしょう。
サーフワックス「COLD」
真冬の気温や水温の時に使用します。冬期にサーフィンをしない方は、COLDは必要なくCOOLまで持っていれば十分です。
一番柔らかいため、保管する時に暖房が効き過ぎる環境などでは溶ける可能性があります。
シーズン後に保管する時は冷暗所などがおすすめです。
サーフワックスの塗り方
ワックスの塗り方は人それぞれこだわりもあり、必ずしも同じやり方ではない事をはじめにお伝えしておきます。
まずはじめに、塗るベースコートで格子状にラインを引いたりと、様々なスタイルがあります。
ただ基本となるのは固いベースコートで凹凸をつけて、その凸凹の上にトップコートを付着させるように塗ることです。
オリンピック日本代表の大原選手のYouTube動画が参考になると思います。
おすすめサーフワックス
サーフィンスタイルの多様にともなって、用途やニーズに合わせたサーフワックスがあります。
その中でいくつかおすすめのものをご紹介します。
王道ブランドSEXWAX
どのワックスを使ったらよいのか迷ったら、老舗サーフワックスブランドSEXWAXを選べばまず間違いありません。
なかでも、QUICKHUMPSというシリーズがベーシックなワックスになります。
ベースコートからトップコートまで6種類あり、気温や水温はもちろんのこと、好みの柔らかさを幅広くチョイスする事ができる王道ワックスです。
トッププロも愛用のFU WAX
単体の価格で言えばおそらく一番高価なFUWAX。
しかしワールドツアーのトッププロも愛用しているほどグリップ力に定評があります。
貼りつくような高いグリップ力は一般サーファーにもファンが多く、品薄になるほど人気のワックスです。
普通のワックスの倍以上の価格ですが、愛用者の声からすると、グリップ力が強いため塗る量が普通のワックスよりも少なくて済むようです。
その結果、コスト的には変わらないという意見もあります。
ソフトボード用ワックスならSTICKYBUMPS
近年柔らかくて壊れにくく安全なソフトボードの愛用者は右肩上がりです。
それに伴いソフトボードの柔らかい表面にも付着しやすい専用のワックスが登場しました。
その先駆けとなったのがSTICKYBUMPSのSOFTBOARDWAX。柔らかさは2種類あります。
エコ志向なGREENFIX
石油を一切使用せず植物由来の成分で生成されているグリーンフィックスのワックスは、自然環境にも優しいことから需要は高まっています。
さらに、ベースコートは70℃の耐熱性を備えているという、溶けにくい性質もサーファーの間で評価が高い理由のひとつです。
夏の暑い車内でワックスがドロドロになるというトラブルも、グリーンフィックスを使えば解決します!
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。