カヤックフィッシングの魅力
カヤックと釣りの楽しみを同時に味わえるカヤックフィッシングが、パドラーやアングラーにも人気を集めています。
フィッシング用のカヤックを、向うポイントまで漕艇して釣りを行うのですが、とても自由度が高く、魅力的なスポーツです。
ここではカヤックフィッシングの魅力について説明します。
カヤックフィッシングの魅力①自分の好きなポイントに行ける
カヤックフィッシングでは自分でカヤックを漕いでポイントに向かいます。
堤防や浜辺などの釣りとは違い、徒歩ではいけないポイントを自由に渡ることができ、釣り船のようにチャーター料がいらないのも魅力です。
また、ボートでは行きづらい浅瀬でもカヤックならスイスイとはいっていくことができます。そんな自由な釣りが、カヤックフィッシングの醍醐味となっています。
カヤックフィッシングの魅力②静かに魚に近づける
エンジンがついた小型ボートも小回りがきくのでフィッシングによく用いられます。しかし、カヤックは人力で漕ぎ進めるため、静かにポイントに向かうことができます。
魚は音に敏感と言われていますので、静かに近づけるという点は釣りにおいて大きなメリットと言えるでしょう。
カヤックフィッシングの魅力③カヤックを自分仕様にカスタマイズできる
フィッシング用のカヤックはアングラーの目的に合わせて、自由に調整するパーツもとりつけることができます。
たとえば、ロッドホルダーを取り付ければ、竿から手を放しても大丈夫。
さらには魚群探知機用のパーツなどを取り付けることで、より正確にポイントを見極めることもできます。
また、レールシステムを採用すれば、これらのフィッシングパーツのカスタムもより、やりやすくなります。
自分のフィッシングシーンに合わせて、どんどん便利な自分仕様のカヤックに調整していきましょう。
フィッシング用カヤックを選ぶポイント
ここからは、フィッシング用のカヤック選びのポイントを解説していきましょう。自由度が高い分、選択肢が多いので迷ってしまうこともしばしば。
自分がどのような釣りをしたいのか、予算はいくらなのか等、ある程度条件をしぼっていくと選びやすいと思います。
フィッシング用カヤック・選ぶポイント①形と大きさ
カヤックを選ぶときはまず形と大きさに着目しましょう。カヤック全般に言えることですが、長さが長いものほど速度と直進性が高くなり、横幅が広いものほど安定性が高くなります。
しかしその反面、小回りがききにくくなります。長距離移動をするなら長めで速度が出るものがよく、近隣のポイントを転々とするなら、短めで小回りのきくものがいいでしょう。
もちろん、車に積んでいくのなら可能な大きさかも判断材料になります。自分にとってちょうどいいサイズのカヤックをみつけましょう。
フィッシング用カヤック・選ぶポイント②手漕ぎor足漕ぎ
フィッシング用カヤックでは、通常のカヤックとおなじようにパドルで手で漕いでいくタイプのものと、ペダルがついていて自転車のように漕ぐタイプがあります。
足漕ぎタイプは舟底にあるフィン(あるいはプロペラ)の推進力により漕ぎ進めます。手漕ぎタイプのものはパーツの取り付けがいらないのでその分コストを抑えることができます。
それに対し、足漕ぎタイプのものは、フィンやプロペラの取り付けがあるのでコストは上乗せになります。
しかし、ロッドをもったまま次のポイントを移動できる、足漕ぎの方がスタミナの消費が少ないなど利点が多く、とくに人気です。
ちなみに、足漕ぎタイプであっても緊急事態に備えて予備のパドルは持っていくようにしましょう。
フィッシング用カヤック・選ぶポイント③リジッドタイプorフォールディングタイプ
リジッドタイプカヤックとは折り畳みをしないタイプのカヤックです。
折り畳みができないので車載をして運ぶ必要がありますが、目的についたらすぐ海に漕ぎだせるのが魅力。丈夫なので岩にぶつかっても大丈夫です。
いっぽう、フォールディングタイプは折り畳みのできるタイプのカヤックです。布と金属の骨組みを組み立てるとカヤックになります。
組み立ての手間はありますが、折りたたむことができるので車の中に入れることができます。軽自動車などキャリアで積むことができない場合はこちらの方がおすすめです。
これだけはそろえよう!カヤックフィッシングの基本ギア
ここからは、カヤックフィッシングの際にそろえるべきギアについてご紹介します。
フィッシング用品
フィッシングには欠かせないものですね。カヤックにロッドホルダーをつけるのであればサイズなどを確認しましょう。
DYNWAVE ロッドホルダー
こちらのロッドホルダーは、カヤックのガンネルやレールなどにつけてロッドを固定することができます。回転することができるので、方向を自由に変えることができます。
パドル
カヤックを漕ぐためのギアです。手漕ぎカヤックではもちろん、足漕ぎカヤックでも舟底のパーツが取れてしまうなどのアクシデントが起こった時にそなえ、予備のパドルはもっていきましょう。
ライフジャケット
カヤックに限らず、水辺のレジャーでは必要不可欠なギアです。艇から沈脱した際に体を浮かせ溺れるのを防ぎます。
フィッシングの際はポケットが多数ついた、機能的なフィッシング用のライフジャケットがおすすめです。
ホイッスル
艇から沈脱し溺れてしまった時など緊急時に使用します。水に落ちると大声は意外と出ないもの。
ホイッスルは、スタミナをあまり消費せず助けが呼べるので緊急時の強い味方です。ライフジャケットにつけるなどして肌身離さず持っていきましょう。
パドルリーシュ
リーシュとはつなぎとめる紐の意。パドルがなくならないようにカヤックとつないでおくための紐のことです。
パドルを紛失すると艇を漕ぐことができなくなり遭難につながります。しっかりとカヤック(もしくは自分自身)とをつなぎとめておきましょう。
VGEBY カヌーパドルリーシュ
リーシュ部分は伸縮性・耐久性のある素材でできており、1.1mまで伸ばすことができます。フック部分は錆や劣化に強い金属でできており、海水を浴びても問題ありません。
パドルフロート
パドルフロートとは艇から沈脱した際にリカバリーするための道具で、パドルにつけて使います。パドルの片方にフロートをつけて艇自体を安定させ再搭乗します。
MTIのパドルフロート
MTIのパドルフロートは、ブレード部分をフロートの中に入れて使います。浮力材を丈夫な素材を使ったカバーで覆っています。
メッシュ素材なので水の切れがよく、エントリー時に使用する足掛けベルト付き。
シーフラッグ
シーフラッグはカヤックの位置を周りに知らせるための旗です。カヤックの位置がわかりやすくなることで、ほかの船舶との接触事故を防ぐことができます。
フラッグの形状が無風時でもへたらないもの、反射材がついているものは視認性が高くおすすめです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。