今回は、それが食べられるキノコなのか、それとも毒キノコなのかを見分けられるようになる「きのこ検定」のご紹介です。
きのこ検定とは?
「きのこ検定」は、きのこ検定運営委員会が主催する検定制度です。
キノコに関する知識を深め、キノコの魅力を伝えるために役立つ知識が得られ、年齢や学歴に制限なく誰でも受験できます。
きのこ検定では、キノコ狩りに役立つ知識をはじめ、どのようにして料理したら美味しいのか、また、キノコの歴史や食文化とのかかわりなど、さまざまな角度からキノコについての問題が出題されます。
きのこ検定には、1級、2級、3級、4級の4段階があり、級によって出題の難易度が変わります。
各級とも、100問中70問の正解で合格となります。
4級は、キノコのいわばビギナー級、代表的なキノコの形や特徴といった基礎的な知識が求められます。
3級は、代表的なキノコの形や特徴だけでなく、キノコの生物学や、お料理に取り入れて食生活を豊かにする内容、キノコの歴史や文化背景などが含まれます。
2級は、かなり上級者編ということで、さまざまな種類のキノコの見分け方、栽培方法などが出題されます。
きのこ検定の最上級が1級、キノコの全般的な知識を有しているか、総合的に問われます。キノコについての深い知識が得られるだけでなく、キノコの見分け方教室などを開催して、受講生に教えることができます。
きのこ検定の概要
【受験会場】
長野、東京、大阪、名古屋
※毎年10月中旬に実施
【受験料】
1級:6,650円
2級:5,650円
3級:4,900円
4級:4,000円
【きのこ検定を主催する団体】
きのこ検定運営委員会
電話:03-3233-4808
きのこ検定の資格保持者はどんな活動をしているの?
キノコのシーズンになると、「日本きのこセンター」には、毒キノコなのか、それとも食べられるキノコかの鑑定依頼が殺到するそう。
もし、きのこ検定を取得してキノコの知識があれば、自分自身で鑑定できるので、キノコ狩りに行ってもすぐに見分けて収穫できます。
では、具体的にきのこ検定の資格保持者は、どんな活動の場があるのでしょうか?
キノコ狩りに同行して参加者が採取したキノコをその場で鑑定
きのこ検定1級の資格保持者は、キノコについての全般的で専門的な知識を有している人であると認められているため、キノコ狩りなどに同行して、キノコ鑑定をおこなえます。
キノコ教室(セミナー)を開催して見分け方や料理法を伝授
きのこ検定の資格があれば、キノコ教室などを開催して、講師としてキノコの素晴らしさや見分け方、調理用などのセミナーを開催することができます。
きのこ検定に合格するための勉強方法
きのこ検定は、主に以下の「きのこ検定 公式テキスト」から出題されるので、購入して勉強する方法が一番の近道です。
テキストの内容は、第1章から第5章まであり、第1章では、キノコを使った料理レシピや、キノコ別の効能、キノコの薬用利用といった、きのこの食文化と栄養学について学習します。
第2章は、150種のカラーガイド付きキノコ図鑑が収録されていて、さまざまなキノコを見分けるために活用します。
第3章では、キノコの構造特徴と見分け方、採取したキノコの保存方法、毒キノコの対処方法について学びます。
第4章は、キノコの歴史や文化背景、栽培方法について知識を深めます。
第5章は、日本だけでなく世界のキノコの歴史や、栽培方法、文化的背景などを習得します。
級別模擬問題も付随しているので、「きのこ検定 公式テキスト」をすべてマスターすれば、難関の「きのこ検定1級」レベルの知識が身に付きます。
きのこ検定があるとこんなメリットも
きのこ検定に合格すると、次のようなメリットもあります。
日々の暮らしにも活用できそうですね。
日々の食生活に身体に良いキノコをうまく取り入れられる
食生活に菌を取り入れる菌活というワードが流行っています。
キノコの調理方法や、健康にどのように良いのか、キノコ別の栄養成分や旨味成分について知識が深まるので、日頃の食生活や健康管理にキノコを役立てることができます。
「きのこ検定」の資格保持者は飲食店で働きやすい
きのこ検定の資格保持者は、さまざまなキノコに含まれる栄養素や旨味成分、旨味成分の引き出し方についての知識があるので、それぞれのキノコにあった調理法を理解しやすいです。
そのため、きのこ検定の資格保持者は、飲食業界で働きやすい傾向にあります。
また、飲食業界への就職の際にも、資格がプラスに働く場合もあるかもしれません。
きのこ検定の資格があれば、その場でなんのキノコなのか見分けられるので、キノコ狩りでとても重宝しそうですね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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