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北海道アウトドア資格制度をご存知ですか?
どうすれば取得できるのか、資格があったらどんなメリットがあるのか。
今回は、北海道知事が認定している北海道アウトドア資格制度をご紹介していきます。
 
 

北海道アウトドア資格ってなに?

北海道アウトドア資格

 

北海道アウトドア資格制度は、日本で唯一知事が認定するアウトドアガイド認定制度。

・北海道の大自然の素晴らしさを世界中の人たちに伝えたい

・安全なアウトドアを楽しんでもらいたい

・自然を大切にしてマナーを守り気持ち良く楽しんでほしい

そんな願いから、平成14年度よりガイドの能力を資格として認定するこの制度がスタートしました。

アウトドアを安全で、安心して楽しむためには優秀なガイドが欠かせません。

世界中から注目されている北海道はそれぞれのシーズンごとに魅力が満載で、インバウンド旅行客の急増で、北海道におけるアウトドアガイドの必要性が増してきています。

そのため北海道のアウトドアガイドには、よりハイレベルな安全についての知識や技術が求められているのです。

そうです、北海道アウトドアガイドの資格保持者は、幅広い分野の講習や試験をクリアした北海道ガイドのプロフェッショナルなのです。

 

 

北海道アウトドア資格を取得する方法は?

北海道アウトドア資格 取得

 

北海道アウトドア資格取得までの流れについてご説明しましょう。

 

①北海道アウトドア講習(1日)

北海道の自然について基礎的な知識を習得するための講習になります。

危険の回避、リスクマネジメント、救急時の対応などを1日がかりで学びます。

受講終了者は北海道知事より修了者として認定されます。

受講資格は満16歳以上。

北海道アウトドア講習(1日)を受講した場合は「北海道アウトドア検定(基礎分野)」の試験が免除されるそうです。

 

②北海道アウトドア検定(基礎分野・応用分野)

北海道アウトドア検定の基礎分野と応用分野の試験になります。

北海道の自然についての基礎知識、アウトドアでのリスクメネジメント、応急処置の方法を問われます。

筆記試験なのできちんと準備が必要ですね。

北海道アウトドア資格制度業務センターが発行しているテキストから出題されますので、試験前にしっかり勉強してから挑みましょう。

テキストを購入したい方は北海道アウトドア資格制度業務センターのHPから申し込んでください。

ちなみに、①の「北海道アウトドア講習」を受講した人は、②の「基礎分野」の試験が免除されます。

こちらの受講資格は満18歳以上になります。

 

③北海道アウトドアガイド専門分野・筆記試験

「北海道アウトドアガイド専門分野・筆記試験」は、②北海道アウトドア検定に合格した人だけが受験できます。

北海道アウトドアガイドとしての必要な知識の有無を筆記試験で判定する形です。

出題されるのは、

  • 山岳(夏山・冬山)
  • 自然
  • カヌー
  • ラフティング
  • トレイルライディング

の5分野です。

 

④北海道アウトドアガイド専門分野・実技試験

北海道アウトドアガイド専門分野・実技試験は、

  • 山岳ガイド (夏山、冬山)
  • 自然ガイド
  • カヌーガイド
  • ラフティングガイド
  • トレイルライディングガイド

5分野すべてにおいて、北海道アウトドアガイドとして必要な技術や知識を有しているか、実技試験を行って判定します。

合格すると、晴れて北海道アウトドアガイドとして認定されます。

 

 

北海道アウトドア資格があるとこんなことに役立つ!

北海道アウトドア資格

 

北海道アウトドア資格の保持者は、観光ガイドやアウトドアガイドの需要が高まっている背景から、観光産業への就職に有利と言われています。

さらに、北海道アウトドア資格を取得して10年以上ガイドとしての経験があり、一定の条件を満たしている場合は、北海道アウトドアガイドのリーダーとして認定されます。

アウトドア関連会社へ就職を考えている人は、取得しておくと良いかもしれません。

北海道アウトドア資格は事業者にもメリットがあります。

資格を取得して3年以上経過したガイドをスタッフとして雇用し、適正な人員配置や適切な安全対策を行っている事業者は、「北海道アウトドア優良事業者」として北海道知事が認定します。

事業者にとっても、有資格者を雇用することはメリットがあるわけです。

北海道アウトドア優良事業者の審査項目は以下のとおり。

 

優良事業者の認定審査項目「山岳・自然・カヌー・ラフティング」

1:「北海道アウトドア資格」保持者を適切に人員配置して安全対策を行っている事業者。

2:旅行者の安全を守るための装備や備品がそろっている事業者。

3:旅行者へのサービス(無料の送迎など)が充実している事業者。

 

優良事業者の認定審査項目「トレイルライディング」

1:「北海道アウトドア資格」の保持者をスタッフとして雇用し適切に人員配置して安全対策を行っている事業者。

2:旅行者の安全を守るための装備や備品がそろい、安全にトレッキングできる乗用馬を使用している事業者。

3:旅行者へのサービス(無料の送迎など)が充実している事業者。

 

参考:北海道アウトドア資格制度業務センター

 

北海道知事が認定する「北海道アウトドア資格」制度について解説してきました。
知事が認定するガイド資格があるのは北海道だけです。北海道にはヒグマが生息していることもあり、アウトドアガイドにはより高度な安全のための知識と技術が求められます。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。