フェアトレードコーヒーとは
フェアトレードコーヒーとは、公正・公平な貿易のもとで取引されているコーヒーのことです。生産地から適正な価格で輸入されたコーヒーのみが、消費国で販売されます。
一般的なコーヒーが消費者の手に渡るまでには、さまざまな業者がかかわっていることをご存じでしょうか。取引のあいだに入る業者が多いぶん、コーヒーには十分な対価が支払われないことがあります。苦労して作ったコーヒーが高く売れず、苦しい生活を送っている生産者も少なくありません。
フェアトレードとは、こうした生産地の人たちを支援する貿易です。たとえばあるフェアトレード団体は、コーヒーの買い付けや輸入のすべてを行います。取引の中間で発生するコストをはぶき、浮いた利益を生産者に還元する仕組みです。
貧困や格差を解決する手段のひとつとして、フェアトレードコーヒーは注目を集めていますよ。
フェアトレードについては、以下の記事でもっと詳しく解説しています。
フェアトレードとは?フェアトレードで開発途上国の生産者を支援しよう!
フェアトレードコーヒーを選ぶメリット
フェアトレードコーヒーを購入することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。もう少し踏み込んで見ていきましょう。
環境保護につながる
フェアトレードコーヒーを選ぶことは、環境保護にもつながりますよ。国際フェアトレード基準では、農薬の削減、有機栽培の推奨といった規定が設けられています。
さらに、フェアトレードの認証機関である世界フェアトレード機構は、流通の過程で再生可能エネルギーをつかうことを原則としています。フェアトレードコーヒーは、環境にやさしい飲み物といえますね。
出典:フェアトレードジャパン「国際フェアトレード基準」
SDGsに貢献できる
フェアトレードコーヒーを選ぶことで、SDGsの達成にも貢献できます。
SDGsとは、2015年に採択された国際目標です。世界中で起きているさまざまな課題の解決をめざして、17の目標と169のターゲットで構成されています。
SDGsの17の目標のうち、とくにフェアトレードコーヒーと関係するのが、目標1「貧困をなくそう」です。コーヒーの生産地のなかには、貧困が深刻な問題になっているところもあります。
適正な価格で取引されているフェアトレードコーヒーを選ぶことで、生産地の人たちの生活を支援できますよ。
国内で購入できる!おすすめのフェアトレードコーヒー2選
フェアトレードコーヒーを実際に味わってみませんか。国内で購入できるおすすめのフェアトレードコーヒーを2つご紹介しますね。
ナマステヒマラヤ/ヤマノバコーヒー
まずご紹介するのは、ネパールの女性たちの自立を応援するとともに、森林を再生することも目指したコーヒー。
ヒマラヤ山麓の大自然に囲まれた農園では、ナチュラルアグロフォレストリーと呼ばれる森林農法が行われています。現地で暮らす女性たちが、農薬・化学肥料不使用で育てたコーヒーです。
苦味と酸味のバランスがとれた味わいで、コクがあるのに後味はスッキリ。ほかにはない、個性的な風味を楽しめますよ。ダークローストで焙煎されるため、深みのある味に定評があります。
有機ペルー/People Tree
有機ペルーは、世界遺産として有名なマチュピチュ遺跡の奥地で育てられています。名前からわかるとおり、オーガニック栽培で育てられたコーヒーですよ。
包装紙には、土に還る植物性の不織布を使用。環境に配慮されていることも、有機ペルーの特徴です。
豊かなコクと甘みがありながらも、しっかりとしたキレのある味に仕上がっています。ブラックはもちろん、ミルクを加えても深い味わいを感じられますよ。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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