パトロール終了
1日のパトロールが終わり、日が傾き始める17:00。
ここからは、海辺の最終確認と、朝にセッティングした救助用具の撤収、詰所の清掃を行います。
回収した救助用具は水洗いし、丁寧に拭き取り、詰所内に収納します。
みなさんテキパキと作業を進めています。
片付けが終ったら、無線で各詰所と最終確認を行い、詰所の鍵を閉め、朝に全体朝礼をした事務局前に集合します。
夕礼とスウィングトップジャケット授与式
「お疲れ様でした!」
他の配置のチームも合流し、17:30頃から夕礼が始まります。
今日の救護件数、差入れなどを、詰所ごとに報告し、共有します。
みなさん、今日も1日無事にやりきった!という表情。
また、この日は偶然にも西浜サーフライフセービングクラブ伝統の名誉あるジャケット「スウィングトップジャケット」の授与式に立ち会うことができました。
スウィングトップジャケットとは、前年度のパトロールキャプテンに認められたライフセーバーが手にする事ができるジャケットです。
このジャケットを授与された人は、誇りと伝統を重んじ、一人前のライフセーバーとして、地域、そして仲間に認められている証となります。
技術や経験年数だけでなく、姿勢や人柄も含め選任されるそうです。
全ての人が手に入れらるものではありませんが、全ての人にチャンスがあり、憧れがあり、目には見えない本質的な評価を得る為の努力、成長に繋がる名誉あるジャケットとして存在しています。
このジャケットを授与される方が、一度辞退を申し出るほど「敬意」あるジャケットなのです。
海を守るヒーローとして認められた男たちの背中、かっこいいですね!
西浜界隈でジャケットを見かけたときは、是非この素敵なストーリーを思い出してください。
トレーニング開始
夕礼後、18:00頃からは、トレーニングが始まります。
日々のパトロールを乗り切るための体力、体づくりはもちろん、救助技術の向上のために、毎日1時間程トレーニングしているそうです。
この日のトレーニング内容は、アウトまでのパドル→浜辺のラン→アウトまでのパドル→浜辺のランの繰り返しを40分間ノンストップ、その後スタートダッシュでのパドルインといったもの。
男性も女性も一緒に同じメニューを行います。
並大抵の体力ではとてもこなせるメニューではありません。
みなさん、さすがです!
大会出場種目の練習
ライフセービングの大会を控えた選手は、出場種目の練習も行います。
こちらはサーフスキーという競技の練習。
アウトまでのスタートダッシュを繰り返していました。
競技の練習は、大会で良い結果を残すためのものではありますが、それも全て日々のパトロール、無事故につながります。
日本代表選手である園田さんは、
「競技の最も大切な意義は、レスキュー技術の向上です。基礎体力を付けたり、ボードを漕ぐ、泳ぐ、走る早さを向上させるトレーニングをして競技力が高まれば、日々の監視活動における救助力も向上します。そこはぶれちゃいけない。」
とおっしゃっていました。
こうしたライフセーバーの方々の弛まぬ努力があってこそ、私たちは海で安心して遊ぶことができるんですね。
改めて素晴らしい活動だなと実感しましたし、みなさんの誇りに満ちたさわやかな笑顔を見て、私たちも元気をもらえました。
ライフセーバーのみなさん、長い1日、お疲れ様でした!
協力:Guard (櫻井興業)
協力:日本ライフセービング協会