そのままでは通じない?クライミング用語を英語でおぼえよう
一般的に日本で浸透しているクライミング用語の中には、いわゆる和製英語が多く含まれています。
そのため「あのムーブはカタカナ表記だから、きっと通じるはず!」と思ってそのまま使っても、理解されずに困惑させてしまうことになりかねません。
特にクライミングは競技者同士のコミュニケーションを取る機会が多いスポーツなだけに、最低限のクライミング英語を覚えて海外クライマーとも意思疎通を図りながら競技を楽しみたいものです。
シチュエーションに応じたクライミング英語を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
クライミング英語:コミュニケーション編
ここでは応援や登り方のアドバイスをしたい場面で使える、クライミング英語をご紹介していきます。
応援の掛け声ガンバ!はCome on!(カモン・カモーン)
登っている最中に後ろから「ガンバ!」の応援が聞こえると、勇気を出して一手が出せるエネルギーが湧いてくるものです。
海外クライマーを応援する場合は「Come on!(カモン・カモーン) 」というクライミング英語を使うのがおすすめ。
クライミング中の応援を通じて、コミュニケーションのきっかけが生まれるはずですよ!
クライマーを賞賛する合言葉Nice(ナイス)
難しいムーブを繰り出してホールドを取った際や、課題を完登した際などクライマーを賞賛する声援として用いられる「Nice(ナイス)」という表現。
日本のクライマー間でも浸透しているこの用語は、海外クライマーにもそのまま使えます。
上記でご紹介した「Come on!(カモン・カモーン) 」がちょっと恥ずかしいという方は、使い慣れた「 Nice(ナイス) 」の一言を送ってみてください。
手足の入れ替え指示に使えるSwap(スワップ)
「Swap(スワップ)」は交換・取替などの意味を持つ英語。
クライミングでは課題攻略のためにホールドを持つ手を切り替えたり、足の踏み替え動作を用いる場面は多々あるものです。
一手を出せずに登り方を迷っている際のアドバイスなどで使えるでしょう。
足を自由に使っていい場合はany feet(エニーフィート)
多くのクライミングジムでは初心者課題の場合、足を使っていいホールドを自由にすることで難易度を下げています。
初めてクライミングに挑戦する外国人にとっては、設定された課題を理解できない方も多いはず。
「any feet(エニーフィート)」というクライミング英語を使って「足は自由に使える課題だよ!」という事を教えてあげましょう。
リードクライミングでロープが欲しくなったらSlack(スラック)
リードクライミングに臨む際はビレイヤーとの意思疎通が欠かせません。緩み等の意味を持つ「Slack(スラック)」はロープを送り出して欲しい時に使えるクライミング英語。
うまく活用することで、カラビナにロープをかけるクリップ動作もスムーズに行えるはずですよ。
クライミング英語:ムーブ編
ジェスチャーだけで動作の内容を伝えるのは限界がありますよね。ここでは、オブザベーション時に使えるムーブのクライミング英語をご紹介します。
キョン:Drop knee(ドロップニー)
傾斜壁を攻略するうえでは重要なムーブであるキョン。海外クライマーには「Drop knee(ドロップニー)」という英語で伝えることが可能です。
膝を落とすという動作がそのまま表現されたクライミング英語となっています。
手に足:Hand foot match(ハンドフットマッチ)
課題の難易度が上がるにつれて求められる頻度が多くなる手に足ムーブ。
「Hand foot match(ハンドフットマッチ)」という英語を用いることで海外クライマーにも伝えることができるでしょう。
スタートから手に足ムーブが求められる課題もあるので、このクライミング英語を覚えておけばオブザベーション時にも重宝するはずですよ。
飛び付きムーブ はdyno(ダイノ) で通じる!
「dyno(ダイノ)」はクライミングの華ともいえるダイナミックなムーブ。こちらの用語は海外クライマーにもそのまま使えます。
上記でご紹介したクライミング英語を用いて準備動作の際には「Come on!(カモン・カモーン)」。
ムーブが決まったら「Nice(ナイス)」と使い分けてみるのもおすすめですよ。
クライミング英語:ホールド編
次はホールド関連のクライミング英語についてご紹介します。普段使いのホールド呼称では通じない可能性もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ガバ:jug(ジャグ)
持ち感が良いガバホールドを英語で表現する場合は「jug(ジャグ)」となります。
初心者から上級者課題まで幅広い場面で使用されるホールドのため、ぜひとも覚えておきたいクライミング英語の一つです。
カチ:crimp (クリンプ)
小さなホールドを持つ際に使われるカチ持ち。
親指を人差し指に重ねるような形で保持する持ち方ですが、クライミング英語の場合は「crimp (クリンプ)」という表現になります。
ボテ:volume (ボリューム)
ホールドの中でも大きめの形状が特徴的なボテ。
ハリボテという呼称でも呼ばれており、他のホールドと組み合わせたりと多用途で用いられるこちらのクライミング英語は「volume (ボリューム)」となります。
pinch(ピンチ)やSloper(スローパー)はそのままでOK!
摘むようにして持つ「pinch(ピンチ) 」や手の平全体の摩擦を利用して保持する「Sloper(スローパー) 」はそのまま使えるクライミング英語。
普段使いの言葉でコミュニケーションが図れるのは嬉しいところですね。