キャンパーからも人気!スキレットとは
厚手の鋳鉄でできたスキレット は、アルミやステンレスなどの一般的なフライパンに比べて熱伝導性が高いのが特徴の調理アイテム。食材にむらなく熱が伝わり、料理をよりおいしく作れるのも人気の秘密です。
また、厚手で蓄熱性が高く、熱すると冷めにくいという特性から、そのまま食卓に出してゆっくり食事を楽しむことができます。
さらに、スキレットごとテーブルに料理を出すことでき、お手入れも簡単とあって、キャンパーからも注目を集めているアイテムです。
キャンプでもスキレットをおすすめする理由
キャンプシーンでスキレットを取り入れることのメリットは、なんといっても、さまざまなメニューを楽しむことができ、料理の幅を広げることができるということでしょう。
たまごや肉、パンケーキなどを焼くだけではなく、アヒージョやパエリアなどメインメニューも楽しめます。
スキレットを2枚使えば手作りの焼き立てパンを自宅やキャンプで簡単に作ることだってできるのです。
作った料理をアツアツのまま、食卓に出すことができるのも魅力のひとつ。蓄熱性が高いので、アヒージョも食べ終わるまで温かい状態をキープできます。
温度を保ちながら食べたい料理にも最適で、外で楽しむキャンプ料理で重宝するアイテムといえるでしょう。
また、スキレットごと食卓に出して使えることから、お皿を出すことなく洗い物が減るのもグッドポイント。丈夫で長く使うことができ、後片付けの手間がかからないのも嬉しいですね。
スキレットとフライパンの違い
では、スキレットとフライパンの違いとはどんなものでしょうか。
フライパンが鉄板をプレスして造られるのに対し、スキレットは、鋳型と呼ばれる型に、加熱して溶かした鉄を流し込んで造られます。
そのため、スキレットは通常のフライパンに比べると、炭素の量が30倍以上多く、表面に無数の穴ができることから、油馴染みが鉄のフライパンより良いといわれています。
ただし、通常のフライパンに比べると重たく、あおって料理をしたい炒めものなどには少々不向きかもしれません。
逆にパンケーキやお肉などを焼く時は、周りはカリッと、中はふっくらとムラなく火が通り、普段の料理をさらにおいしく作ることができます。
ロッジスキレットで実証!シーズニング(お手入れ)方法を徹底解説
スキレットは鋳鉄でできているので、家庭で使うフライパンのように樹脂加工などが施されていません。そのため、油を馴染ませてお手入れすることが必要になります。
使う前のお手入れをシーズニングといいますが、最近のスキレットはシーズニング済みのものが多く、簡単なお手入れをするだけで使い始めることができます。
ステップは4つだけ。油が馴染んでしまえばとても使いやすく、料理が美味しくできる魔法のフライパンでもあるので、のちのち気持ちよく使えるように、最初のお手入れをしっかりとしておきましょう。
実際に購入したロッジスキレットをシーズニング(お手入れ)!
買ったばかりのロッジのスキレットはこんな感じです。こちらは並行輸入品だったため、箱がありませんでしたが、正規輸入品だと箱に入っており、説明書も添付しています。
底面についているタグを取ると、グルーがついている状態なので、丁寧にグルーを剥がします。取っ手のところについたタグも取ったら、シーズニングの開始です。
1.スキレットを中性洗剤で洗う
シーズニング済みのスキレットには、錆止めのワックスが塗られています。
それを取るために、一度中性洗剤をつけたスポンジできれいに洗います。底面と側面の両方を丁寧に洗いましょう。
2.スキレットを空焼きする
軽く水気を拭いたら、コンロの火にかけます。中火程度の火にかけ、煙が出るくらいまで熱し、完全に水分を飛ばします。
3.オリーブオイルを馴染ませる
火を止めたら、オリーブオイルをスキレットに入れ、キッチンペーパーなどで底面と側面にオリーブオイルをまんべんなく馴染ませます。その後スキレットを冷まします。
4.クズ野菜を炒めて鉄の匂いを取る
再度スキレットを火にかけ、クズ野菜を炒めます。
クズ野菜はなんでもいいのですが、ねぎや玉ねぎなどは匂いが取れやすいのでおすすめです。しんなりするまで炒めたら、クズ野菜を取り除きます。
最後に油をキッチンペーパーなどで拭き取り、空焼きしたらシーズニング終了です。
キャンプにおすすめ!人気のスキレットをご紹介
ここからはキャンプシーンにおすすめしたいスキレット をご紹介していきます。
LODGE スキレット 8インチ
ロッジは、アメリカでナンバーワンの、鋳鉄製調理器具のメーカーです。歴史は120年と古く、キャンパーの間でも人気のあるブランドです。
IHで使用でき、きちんとお手入れをすれば半永久的に使えることから、アウトドアはもちろん、自宅でも大活躍するでしょう。
サイズのバリエーションも豊富で、1人用の小さなものから家族の料理が作れる大きめのものまで揃います。
ロッジのスキレットは、どれも大豆油でシーズニング済みで、簡単なお手入れをすればすぐに使えるのも魅力です。
ユニフレーム スキレット 7インチ
ユニフレームは日本のアウトドアメーカーです。中でもダッチオーブンやスキレットに定評があり、お料理好きな人が選ぶ調理器具としても知られています。
通常の鋳鉄製のスキレットに比べて軽く、耐久性が高く錆びにくいのが特徴です。急激な温度変化にも割れたりすることなく、ハードな使い方にも耐えうることができます。
表面が黒皮鉄板でできており、使用後に洗剤や金属タワシなどで洗えるので、キャンパーにとっても使い勝手の良いアイテムといえるでしょう。
ハードに使って、ゴシゴシ洗ってお手入れできる、という手軽さを考えると、通常のスキレットよりハードルが下がるかもしれませんね。
そのほかにも、ル・クルーゼや野田琺瑯のように、外側にカラフルな琺瑯が引いてあるタイプのスキレットもあります。さまざまな色があって可愛らしく、食卓にも映えることから人気を集めています。
火の通り方などはロッジなどのメーカーのものと変わりませんが、強い直火にかけると表面が割れてしまったりするため、あまりアウトドアには向かないかもしれません。
こちらは、ホームユースにとどめておくといいでしょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。