スノーボード(スノボ):日常的なメンテナンス〜ホットワックス〜
スノーボードの下面にワックス掛けを施しましょう。
油分を多く含むワックスは、熱を加えることでよく伸びます。
ただでさえ寒く油が固まる季節に熱をもってワックスを伸ばし、ボード全体にムラなく塗りつけること。
これを、「ホットワックス」といいます。
ホットワックスの目的は2つあります。
- 滑走性能を高める
- ボード自体を傷みにくくする
です。
滑走性能を高める
ワックスをボード塗ることで雪の上を滑りやすくなります。
新品のボードだと表面も新しく摩擦なく滑ることができますが、何度も滑ることによってボードの表面に傷が付いたり毛羽立ちが目立ってきたりします。
これらによって雪とボードのあいだに摩擦が生じ、ボード本来の性能を生かしきれず、「前に比べて滑りにくくなった」ということに繋がります。
ボード自体を傷みにくくする
何度もワックスを掛けることで、ボードの内部にいくつものワックス層ができていきます。
この層が浅いと、ボード表面の傷からボードの内部に水が染み込み、ボードが腐るということにも繋がります。
このようにボードの状態を良く保つホットワックスですが、意外と実践できていないスノーボーダーもいます。
というのも、いささか手順が多く面倒臭いからです。
ワックスの手順
- クリーナーでボードの汚れを落とし
- ブロンズブラシで表面にある溝の汚れを取り
- ワックスを常温で塗り
- 熱源を手に持ってワックスを引き伸ばし
- 乾いたら余分なワックスを取り除き
- ボアブラシで磨き
- ナイロンブラシで磨き
- 馬毛ブラシで磨き
- 磨いて出たワックスをファイバーテックで拭き取る
さすがに、ここまで完璧にやる方はほとんどプロの方ですが、全工程行うのには以下の道具一式がおすすめです。
スノーボード(スノボ):シーズン終わりのメンテナンス〜ボードをスッピンにしよう〜
ワックスがかかっているボードは、化粧している肌のようなもの。
シーズンも終わり、もうしばらく滑らない場合はスッピンにしましょう。
これまで定期的なメンテナンスではクリーナーでボードの表面だけ汚れを取っていました。
というのも、ボードの内側に水分が浸水して腐食を起こしてしまうからです。
ただ、しばらく滑らない間ずっとワックス浸しにしておくとワックスが古くなりボードの寿命が縮まってしまう可能性があります。
こういう場合には、クリーナーではなく、リムーバーを使用します。
リムーバーの使い方
- クリーナーや水拭きでボード表面を綺麗にする
- リムーバーをウエスに含ませ均一になるようにボードに染み込ませる
- 風通しの良い場所でしばらく乾燥させる
- 完全に乾いたら再度1度だけワックスがけをする
この作業は必ず屋外か風通しの良い場所で行いましょう。
ボードの汚れを根こそぎ浮き上がらせる溶剤の匂いが強烈なためです。
また、リムーバーは「化粧落とし」なので、落としたあとはしっかりワックスで保湿してあげると良いです。