子どものスキーデビューは親のサポートが必須
お子さんが小学校に上がると、体育で雪遊びしたり、スキー学習がある地域もありますよね。もちろん学校でお友達と一緒に楽しく学べるのが一番です。
しかし各家庭でお父さんお母さんのサポートがあるとないとでは、お子さんの安心感も違います。
今回は小さな子どもたちがスキーを始めるにあたって、具体的に親が行えるサポートについてポイント別にご紹介していきたいと思います。
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服装のポイント
お子さんが雪遊びを嫌がるひとつの原因として、「冷たいのがイヤ」というのがありますよね。
お子さんは大人よりも体が冷えやすいため、思っているよりも冬の気温は厳しく、外遊びが嫌いになる原因にもなってしまいます。
冬遊び用の服装を準備してあげるだけでもかなり改善されるので、まずは服装選びのポイントを押さえていきましょう。
年齢別ウェア選びの基礎知識
2~3歳の冬服では、体全体がすっぽり入る「ジャンプスーツタイプ」がおすすめです。
お腹部分の切り替えがないため、冷気の侵入を防げますし、寝転んでも雪の侵入を防ぐことができるので、思いっきり雪遊びできますね。
4歳~5歳は上下別のセパレートタイプとなりますが、パンツはお腹や背中まである「オーバーオール」タイプがおすすめです。
雪や冷気の侵入を防ぐことができますし、自分で脱ぎ着しやすいのでお子さんのストレスも少なくなります。
冷えやすい三つの「首」をカバーしよう
お腹のほかに、子どもが寒さを感じる原因として注意しなければいけないのが、「手首」「足首」「首」。
雪遊びをするときに「寒さ」と「雪の侵入」が一番の敵です。この3箇所をしっかり対処してあげることで、寒さを心配することなく遊びに集中することができます。
手首と足首は、手袋はウェアを外側からしっかり被せ、靴下は厚手のものを選ぶと、寒さを軽減してあげることができますね。
首元はネックウォーマーで温めるか、首までガードできるフェイスマスクで寒さを侵入させないようにするのがおすすめ。
どうしても息苦しさや違和感で外してしまうお子さんもいるかと思うので、よく様子を見て直してあげましょう。
最後に手です。雪遊びに夢中になると、すぐに手袋は濡れてしまいます。
子ども用でよく市販されているモコモコ素材の手袋も非常に暖かいのですが、雪遊びをする際に手袋に雪がつきやすくなります。
「防水性の高い遊ぶ時専用の手袋」と「長くつけていても蒸れにくい防寒用の手袋」を、用途に合わせて用意することをおすすめします。
重ね着で温度調整しよう
服装を選ぶ際は、気温や運動量に合わせて、脱いでいく順番を考えて着こみましょう。
防寒を第一に行うことが重要ですが、お子さんは遊んでいるとたくさんの汗をかきます。自分でそれに気づいて対処できるかというと、むずかしいと思います。
汗をかいて遊んだあと、汗冷えをして風邪をひかないように、早めに肌着を着替えさせてあげましょう。着替えることを前提に、肌着となるインナーウェアは多めに持っていくと安心ですね。
ポリエステルやウールがおすすめ
ジャンパーのなかに着る服は、ポリエステルやウールが好ましいと言われています。湿度や体温を調節しやすく、冬の運動着に適していますね。
綿やデニム、コットンなどは保温性が悪い上に、汗を吸って体温を奪ってしまうので避けたほうが安心です。
汗対策に試してほしい小技
汗冷えは気になりますが、こまめに着替えさせるのも大変ですよね。そんなときは、フェイスタオルを工夫して汗除けグッズを自作してみるのもおすすめです。
いらなくなった綿のフェイスタオルをふたつ折りにして、その折り目を半月状に切り、フェイスタオルの真ん中に頭一つ分の穴を開けます。
遊ぶ前に、そのタオルを子どもの頭からかけ、衣類と肌の間にタオルを挟んでおくと汗を吸収してくれます。
遊び終わったら衣類を脱がなくても、首からタオルを引き抜くと衣類が汗で濡れることなく、風邪予防になりますね。
子ども向けスクールの活用
スキーやスノーボードはスポーツなので、やはりプロに教わることで上達が早くなります。
基本的に2〜5歳児がスクールで教わることは「スキー(スノーボード)の上に乗ること」がメインです。しかしやるとやらないとでは今後の覚えやすさに違いが出ます。
もしお子さんがスクールを嫌がるようであれば、興味がある遊びにとどまらせておくことも大切なポイントです。
また、最近のスクールは未就学児(小学生以下)向けプログラムを専門とし、親子参加型やスキー場施設内の屋内コースからレッスンをスタートさせるスクールも増えてきました。
スタートアップにはうれしいサポートになりますね。しかし、レッスン内容が充実する反面、長時間となる場合もあります。
最初は午前の最短コースの時間からはじめ、お子さんの様子を見ながら午後も参加するなど、無理のない範囲でチャレンジさせてあげてくださいね。
スキーの経験がなく、「レッスンは少し心配」「自らサポートしたい」といった方は以下のポイントを押さえてお子さんとスキーにチャレンジしてみてください。
安全を確保する
初めてスキーをする場合は、リフトに乗って一般のゲレンデコースに連れて行くのは少し負担が大きく、事故に巻き込まれる可能性もあります。
ファミリー向けのキッズパークやジュニアゲレンデ、子ども用に柵などで囲まれているエリアがあるので、まず安全面が確保されているエリアでゆっくり練習しましょう。
「そりコース」「スキーコース」の2つに分かれているなど、安全管理に配慮されてる場合もありますね。傾斜も緩やかなので、安心して練習ができます。
もちろん、子ども同士の事故のリスクは、ファミリーゲレンデでも起こりえます。お子さんがきちんと滑れるようになるまで、しっかりと目が届く範囲で滑らせるようにしましょう。
日本では普及が遅れていますが、キッズ・ジュニア用ヘルメットも最近増えています。レンタルも含めてヘルメットの着用もぜひ検討してみてください。
用具の使い方を教える
レッスンのなかでも指導してくれる場合が多いですが、子どもが自分の意思を持って行動できるように、道具の扱いは最初にじっくりと教えてあげましょう。
最初はスキーの持ち運び方と、スキーの脱ぎ履きをしっかり教えることで、大きな成果となるでしょう。板とブーツの脱ぎ履きは、繰り返し試し「褒めながら」教えてあげてくださいね。
履いたけど脱ぎ方(外し方)がわからない状態は、子どもにとっては非常にな不安な状態です。4~5歳くらいになると、自分で板が着脱できるかは重要なポイントです。
ゲレンデでいきなり教えるのは時間がもったいないので、ご自宅であらかじめ練習しておくのもいいですね。
スキーの基礎を教えよう(スキー編)
初めてスキーを履く場合、必ず「平らな場所」で行うようにしましょう。そしてスキーを履いて「歩く」ことからはじめます。
順序としては
- スキーを片足だけはいて歩く
- 片足だけ滑らせるようにして歩く(両足行う)
- 両足スキーを履いて歩くまたはスケーティングをしてみる
という段階を踏むことで、「スキーを履いても自分でコントロールできる」という安心感を先に持たせることができます。
また、片足だけスキーを履くことで、しっかりスキーの上に乗って「スキーを滑らせる」という感覚を自然と身に付けさせることもできます。
「指導」という態度や口調で行うのではなく、できれば親御さんも一緒やってみましょう。
遊んでいるという感覚で行うようにすることで、お子さんにとっても楽しいという意識を持たせるのに効果的です。
両足でスキーを履いて歩くまたはスケーティングができるようになったら、スキーを履いた状態で「追いかけっこ」や「だるまさんが転んだ」と言った遊びを取り入れてみましょう。
こういった遊びのなかで、自然と「滑る」「止まる」という動きを楽しく学ぶことができます。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。