オリエンテーリングインストラクターは、オリエンテーリングの進行をサポートする存在。
今回はオリエンテーリングインストラクターの資格や資格の活かし方についてご紹介いたします。
オリエンテーリングとは?
オリエンテーリングインストラクターの資格についてお伝えする前に、オリエンテーリングについてご紹介いたします。
オリエンテーリングは、地図とコンパスを使って森の中を駆け巡り、決められたいくつかのチェックポイント(地点)を通過し、ゴールまでのタイムを競うスポーツです。
オリエンテーリングと聞くと、学校行事や自然の家でやるような子ども同士の班活動をイメージするかもしれません。
確かにそれも一種のオリエンテーリングですが、ここで言う「オリエンテーリング」とは、さらに競技性を強くして、コースの難易度を上げたものだと思ってもらえればイメージしやすいかと思います。
オリエンテーリングは大会も開催されており、決まったチェックポイントを可能な限り早く通過し、より短時間でゴールしたチームが勝者となります。
オリエンテーリングは、世界中で行われているスポーツで、地図読みやルートナビゲーション技術、そしてアウトドアレクリエーションの要素が混ざった、とてもチャレンジングなスポーツです。
コースやチェックポイントの設定によっては、ハイレベルな難易度になることもあり、メンタル的な能力とフィジカル的な能力のどちらもがオリエンテーリングには要求されます。
そのため、単に足が速いといった体力や技術に優れた人が、必ずしも勝者になるわけではありません。戦略や計画性、判断力といったロジカルな要素が勝負に影響する点に、オリエンテーリングの面白さがあります。
オリエンテーリングインストラクターとは?
オリエンテーリングについておわかり頂けたでしょうか?ではいよいよ、オリエンテーリングインストラクターについてご紹介いたします。
オリエンテーリングインストラクターは、このオリエンテーリングの活動を指導し、サポートするための資格です。
オリエンテーリングは、山野を舞台にして行われることが多いスポーツです。大自然をフィールドにした競技であり、コース面積は広範囲に及びます。
その為、競技を企画するには専門的な知識が必要となります。
オリエンテーリングインストラクターは、その専門知識を持つ者として、オリエンテーリング競技者の安全管理、技術的指導、競技の計画から進行までを担当します。
具体的には、オリエンテーリング・アウトドア活動の身体的リスクと対処法、地図読みやコンパスの使い方の指導、大会競技の地図調査や作図、コース設定などを仲間と共に作業します。
初心者の方にもオリエンテーリングを楽しんでもらえるよう手助けしつつ、競技者の安全を守る役目も担うことから、オリエンテーリングの実施には欠かせない存在です。
オリエンテーリングインストラクター資格の取得方法
オリエンテーリングインストラクターの資格を取得するには、公益社団法人 日本オリエンテーリング協会が主催する講習会、または、各都道府県協会などが主催するインストラクター養成講習会を受講する必要があります。
開催時期、受講場所、参加費などは各講習会により異なりますが、開催時期は、おおむね秋〜冬が多いです。
受講場所は全国各地となっていますが、講習会の開催回数が少ないので受講する際はタイミングを逃さないように気をつけてください。
参加費は、1泊2日で10,000円程度(宿泊費込)となっています。受講資格は、満18歳以上の者でオリエンテーリングの経験がある者に限定されています。
オリエンテーリングインストラクターの資格に興味を持つ人の大多数は、自分自身でオリエンテーリングを経験した後、資格取得を考えるという流れになるでしょう。
そのことからあまり無いケースだと思いますが、全くのオリエンテーリング未経験者は資格取得の受講できないようですので注意してくださいね。
講習会の内容は、
- オリエンテーリング競技の理解
- 大会の計画・運営などの基礎知識(4時間)
- 安全対策などの基礎実技(10時間)
- 応用実技(4時間)
- 指導実習(2時間)となっています。
(2017年12月現在)
日本オリエンテーリング協会が発行する「安全対策」のしおりもご参考ください。
オリエンテーリングインストラクター資格の活かし方
オリエンテーリング・インストラクターは、基本的にボランティアという立場であるため、資格取得が、直接の収入に結びつくことはまれでしょう。
実費程度の収入にはなるかもしれませんが、大きく稼ぐことは難しいかもしれません。
ただし、インストラクターの上級資格である「オリエンテーリング・ディレクター」を取得すれば、オリエンテーリングのスペシャリストとして、ビジネス展開する道も拓けてきます。
例えば、オリエンテーリング教室や講座の開設、企業や自治体、学校と連携したビジネスなどです。
近年は地域活性化の観点から、地元の自然資源を活かした取り組みを行なっている自治体や地域も多いので、そういった所にビジネスチャンスが眠っているかもしれません。
インストラクターの資格取得から仕事を展開するなら、ディレクター資格は必須ではないでしょうか。
ただ、趣味活動としてオリエンテーリングを深く知る意味でもおすすめの資格です。自然観察や環境保護の意識も養われます。
まずはスポーツとしてのオリエンテーリングを体験してみてはいかがでしょうか?
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。