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磯釣りの王者とも言われる石鯛は、激しい引きと上品な味で人気のターゲットです。
しかし海釣りのなかでも狙って釣り上げるのは大変な魚で、釣具やポイント選びなどにこだわる必要があります。
今回は石鯛釣りに必要な道具や釣り方などを解説します。

石鯛について知ろう

石鯛 釣り

 

石鯛はときに80cmにも育つ大型の魚で、幼魚~成魚までに表れる白と黒の縦縞が印象的ですね。

鯛と名の付く魚はいろいろいますが、石鯛はなかでも馴染みのない魚かと思います。

鍋や刺身、洗いといった料理が美味ながら漁が盛んに行われず、流通量も極めて少ないのがその理由でしょう。

味が良いにも関わらず流通しない理由のひとつが、過酷な磯場のみに住みつくからで、漁獲量が期待できないのが大きな理由です。

釣りにおいても磯が一番の敵になるので、磯に入る装備を揃える必要があります。

稚魚は漁港でもよく外道として釣れる魚ですが、大型となると数も少ない魚なので、少ないアタリを磯で待ち続ける体力も必要になります。

 

 

石鯛釣りの道具

石鯛 釣り

 

石鯛釣りの道具は、やや特殊なものを用意する必要があります。

専用品も多く販売しているので、それぞれ専用品から選ぶといいでしょう。

 

石鯛釣りのタックル

石鯛釣り用に、各社から専用のタックルが発売されています。

石鯛用ロッドは、強い引きに負けない高いバットパワーと、弱いアタリを弾かない繊細なティップが特徴です。

石鯛釣りでは太いラインを巻く必要があるため、海水用ということを加味して塩害に強く、太いラインをたくさん巻ける石鯛専用の両軸リールが発売されています。

バットパワーのある磯竿と、一般的なベイトリールでも釣れないわけではありませんが、少ないチャンスを確実に物にするためにも専用設計のタックルがおすすめです。

シマノ 22 リアルパワー石鯛 MH-525
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ダイワ  チヌ リール(タイコリール) NEW シーライン 石鯛 40H遠投
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石鯛釣りの仕掛け

石鯛釣りの仕掛けには、石鯛の鋭い歯と切り立った磯に負けないようワイヤーを使用します。

このため素人の加工は難しく、市販品を使用したほうが安心です。

おもに、

  • 遠投仕掛け
  • 宙層釣り
  • カカリ釣り
  • 捨て重り仕掛け

などがありますが、もっともシンプルで汎用性が高いのが遠投仕掛けです。

遠投仕掛けを足元に落としたり、離れ小島のようになっている沖磯を狙うようなシチュエーションにも使えるので、押さえとして用意しておくのもおすすめです。

OWNER(オーナー) 遠投石鯛ワイヤー仕掛 No.33474
OWNER(オーナー) 遠投石鯛ワイヤー仕掛 No.33474

 

石鯛釣りの餌

石鯛用の餌は人間の食品としても高級なものが多いです。

代表的なものはウニで、棘をペンチで切って使用します。

毒ウニのガンガゼも同様に使用します。

他には赤貝、サザエも使用しますが、比較的安価な貝類はウニに比べるとアピール力が弱く、1日に数キロ使うこともあるのでコストパフォーマンスは弱い印象です。

イソガニやヤドカリも有効ですが、手に入りにくく、長丁場になる石鯛釣りではキープが難しいデメリットもあります。

 

石鯛釣りのポイント

石鯛 釣り

 

石鯛釣りのポイントは、どこも過酷な磯場です。

それぞれアプローチの仕方や有効な仕掛けが変わるので、ポイント別に準備をしておきましょう。

 

落としこみ・チョイ投げで狙える地磯

歩いて迎える地磯の場合は、際を狙って落とし込んだりチョイ投げで攻めてみましょう。

流れが激しいこともあるので、落とし込むときはミャク釣りのように流れに乗せて、深場や海中の岸壁に乗せると正確に落とし込みやすくなります。

人が入りやすいということはスレやすいポイントでもあるので、よりじっくり待つ忍耐強さが必要です。

 

投げ・渡し舟で狙う沖磯

沖磯は地磯に比べて潮が入り組みやすく、狙いにくい場所でもあります。

一方で餌になる甲殻類は多くなるので、居ついている魚は多いでしょう。

ねらい目なのが、陸から狙える満ち潮で沈む低い沖磯で、遠投で狙えばある程度釣果が見込めます。

渡し舟で沖磯に渡る場合は、釣座を構えずにある程度移動しながら釣るのもいいでしょう。

 

 

石鯛の釣り方

石鯛 釣り

 

では、実際に石鯛を釣るときはどういったポイントに注意して釣れば良いのでしょうか。

結論から言えば、石鯛釣りでは、フィールドと魚両方を戦うつもりで釣りに入る必要があります。

 

しっかりした足場を構えよう

石鯛釣りのフィールドは磯になるので、足場が確約されません。

場合によっては斜めになるような場所から釣ることもあり、魚以上に足場に注意しなければいけない場合もあります。

波で侵食した岩は崩れやすい場合もあるので、まずはしっかりした足場を確保することが重要です。

靴なども専用のものを用意し、事故には注意して釣りを楽しみましょう。

ダイワ  フィッシングシューズ  DS-2650CD
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本アタリをしぶとく待とう

石鯛のアタリは独特で、段階的に強くなっていく特徴があります。

これは餌の殻を割りながら食べるからで、針を飲むまでしばらく餌をつつきまわすからです。

針に近付くにつれてアタリは強くなり、針が口に入った本アタリのタイミングで合わせます。

本アタリは明らかに強く引き込まれるので、そのタイミングを逃さないようしぶとく待ちましょう。

 

ラインブレイクに注意してひきつけよう

しっかりアワせたら石鯛との激しいやり取りを楽しみますが、やり取りの中でも磯に注意しなければいけません。

石鯛釣りのタックルでは、かなり太い強靭なラインを使用しますが、それでも不用意に磯にラインをこすってしまえばどんどんラインブレイクのリスクはあがっていきます。

石鯛釣りのロッドはしならないバットパワーがあるので、やはり大物の石鯛を狙うなら石鯛専用のロッドをおすすめします。

 

流れの速い潮の入り乱れる磯で育った石鯛は力強く、その強い引きに魅了されてファンの多い魅力的な魚です。
しかしそれゆえに釣り上げるのは至難の業で、石鯛釣り専用の道具と、釣り上げるコツが必要です。
釣り場は主に磯になるので、磯に入るための装備や心得もしっかり準備し、安全に石鯛釣りを楽しんでくださいね。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。