水中カメラを始めよう!
ダイビングを始めたなら「水中カメラ」にも挑戦してみませんか。
普段は目にすることのない、水中世界の思い出をしっかりと写真に残すことができます。
海の中で使えるカメラとは?
また、カメラ以外に必要なものはあるのでしょうか。
まずは水中カメラの種類を知って、水中撮影に適したカメラ機材の選び方を見ていきましょう。
水中カメラと防水ケース
防水性能のあるデジタルカメラなら、ダイビングでも使えるのではと、考えている人がいるかもしれません。
確かに、防水性能のあるデジカメのなかには、水深15メートルまで使えるものがあります。
しかし、使用方法はかなりデリケートなものになります。
「防水」は、あくまで水辺での使用や、うっかり水の中に落としてしまったときでも安心と考えたほうが良いでしょう。
当然ですが、水深の深いダイビングで使用したら防水性能のあるデジカメでも水没してしまいます。
やはりダイビングで水中写真を撮るなら、カメラを濡らさずに海の中まで持ち込めるようにする必要があります。
そのために不可欠なものが、ハウジングや防水プロテクターと呼ばれる「防水ケース」です。
防水ケースには、メーカーが出している純正のものと、ハウジング専門メーカーが作っているものがあります。
自分が持っているカメラに純正ハウジングはない場合でも、ハウジングメーカーが作っているもので適合する機種があるかもしれないので調べてると良いです。
水中カメラの選び方
水中撮影に使用するカメラは特別なものではなく、日常でも使用しているコンパクトデジタルカメラ、ミラーレス一眼カメラ、デジタル一眼レフカメラになります。
最初の1台におすすめなのは、価格も安く扱いやすいコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)です。
最近のコンデジはとても高性能で、マクロ生物からマンタのような大物まで撮影することができます。
また、ワイドコンバージョンレンズや専用ライトなどのオプションも豊富なので、より本格的な水中撮影も可能です。
初心者はコンデジとハウジングがおすすめ
まず、最初に揃えたいのはカメラ本体と防水ケースです。
レンズや内蔵ストロボが組み込まれているコンデジなら、手軽に始められて綺麗な水中写真がかんたんに撮れます。
おすすめは、オリンパスから発売されているTough TG-6(またはTG-5)と、純正の水中ハウジングPT-059(またはPT-058)です。
カメラ本体だけで被写体に1 センチまで寄れるためマクロ撮影に強く、水深15メートルの防水性能があるため、万が一ハウジングが水没してもリスクを回避できます。
水中カメラのセッティング
水中撮影前の準備として一番大切なのは、きちんとセッティングをすることです。
セッティングがいい加減だと水没してしまうこともあるので、十分に注意をしましょう。
それでは、水中カメラのセッティングのコツを見ていきましょう。
1.エアブロアでホコリをしっかり飛ばす
ホコリはカメラ機器にとって最大の敵。
まずはエアブロアで、ハウジングについたホコリをしっかりと払いましょう。
2. Oリングにグリスを塗る
Oリング全体にグリスを均等に塗ります。
この時ありがちなのがグリスをつけ過ぎたり不均等に塗ったりしてしまうことです。
グリスはOリングの表面が湿っている程度の量で十分です。
3.シリカゲルの入れ忘れに注意
ハウジング内部の湿度を下げるために、入れるシリカゲル(乾燥剤)を入れます。
シリカゲルの入れ忘れをしている人もけっこう多いようですが、古くなったシリカゲルは新しいものに代えて忘れずに入れるようにしましょう。
4.海に持ち込む前に水没チェック
セッティングが完了してもすぐに海に持ち込まず、まずは水没チェックをします。
ダイビングスポットにあるカメラ用水槽などで、デジカメを上もしくは下向きに静かに水に浸け、しばらくそのまま保ち同じ向きのまま引き上げます。
もし下に水が溜まっていたら、水没の可能性がありますので、すぐにカメラを取り出してセッティングをやり直しましょう。
水中写真の撮り方のポイント
綺麗な水中写真を撮るには、いくつか心がけておきたいことがあります。
水中写真を撮るための、3つのポイントをご紹介します。
水中モードで撮影
水中写真が陸上写真ともっとも違うのは、常に水というフィルターがあるため、「青かぶり」という状態が起きてしまうことです。
この違いを理解して撮影を工夫することで、綺麗な写真が撮れるようになります。
コンデジには「水中モード」を搭載している機種も多く、水中モードを使用することで青かぶりを解消して、本来に近い色での撮影が可能になります。
ストロボを使う
水中では赤から順に色が失われていくことは、オープンウォーター講習中に習ったと思います。
水中では、水のフィルターのせい本来の色がまったく違う色に見えてしまうのです。
そのため水中ではストロボを使って撮影するのが基本になり、ストロボ強制発光することで被写体にしっかり光が当たり、本来の色を再現できます。
明るい水中でもストロボを必ず使うことがポイントです。
マクロモードを使う
水中写真では、マクロ生物を近距離で撮る機会が多くなります。
通常の状態ではピントが合わないので、マクロモードのあるカメラではこれを活用するのが良いでしょう。
マクロモードにすれば、魚の表情がわかるくらい近づいても撮影が可能になります。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。