大人気ヒルクライムレースの【富士ヒルクライム】が、今年も開催決定!今回は、去年参加し入賞した筆者が、富士ヒルクライムの魅力やエントリー方法を紹介します。また、初めて挑戦する人への注意点もお伝えしますので、検討中の人はぜひ参考にしてください。
第21回Mt.富士ヒルクライム開催決定
「富士の国やまなし」第21回Mt.富士ヒルクライム、通称【富士ヒル】の開催が決定しました。富士ヒルファンは年々増え続け、昨年の参加人数はなんと9,000人以上。日本最大級のヒルクライムレースと言われています。
以下は、2025年開催予定のレース詳細です。
レース日時 | 2025年6月1日(日) ※出走時間はウェーブごとに異なる |
コース概要 | ・全長:24km(計測開始地点から)、標高差1,255m ・勾配:平均5.2%、最大7.8% ・スタート:富士北麓公園 ・フィニッシュ:富士山五合目 |
エントリー日程と費用 | ・参加資格者:12歳以上の健康な男女 ・一般エントリー日時:2月14日(金)20時〜3月14日(金)23時59分 ※選抜エントリーは1月5日に終了 ・参加費用:一般(学生除く15歳以上)12,000円、学割6,000円 ※別途エントリー費用や駐車料金(500円前後)がかかる |
初心者にもおすすめ!富士ヒルクライムの魅力とは
富士ヒルクライムは、レース好きな上級者のみならず、初心者の人にもおすすめな魅力がたくさんあります。
魅力①高い平均完走率
富士ヒルクライムのコースは難易度が低く、完走率は3年連続90%以上です。昨年の8,348人の出走者での完走率をみても99.1%と、ほとんどの人が完走しているとわかります。
難易度が低い理由として、富士スバルラインの平均勾配が5.2%、最大でも7.8%と平均勾配が緩い点が挙げられます。速さにこだわらなければ走破できるため、初心者でも楽しめるでしょう。
魅力②絶景が広がるコース
レースのスタート地点は県立富士北麓公園、天気がよければ富士山頂が見えます。また、スタート後の1、2合目は山頂を垣間見ながら走行でき、さらに4合目の大沢駐車場辺りからは南アルプス連峰や八ヶ岳が望めます。
レースに疲れたと感じたら、景色を楽しめるのも富士ヒルクライムの魅力です。
魅力③富士山を登った達成感が味わえる
富士スバルラインの24kmにも及ぶコースを走ったあとは、日本一の富士山を自身の脚と愛車で登った達成感がえられます。ゴールは5合目ですが、スタート地点とは景色だけでなく空気感や温度も異なります。文章でお伝えできないほどの達成感や異空感が味わえますよ。
魅力④仲間がみつかるかも
8,348人もの出走者のなかには、1人参加の人もたくさんいます。仲間と参加している人も走力が同じとは限らず、個人戦になることも。
しかし出走前やレース中にも同じ目的を持った人や同じ自転車に乗っている人など、その場で仲間ができるケースも多いようです。同じ趣味がある者同士のため打ち解けやすいのかもしれませんね。
魅力⑤サイクルエキスポが充実
レース前日と当日に開催されるサイクルエキスポは、お祭りのような雰囲気です。ステージでは有名サイクリストやアマチュアチームのトークショーなどで盛り上がります。
また、多数のメーカーによる試乗や物販が行われます。補給食やサイクルアイテムが購入できるため、忘れてしまった人や急に必要になった人はエキスポを利用して準備できますよ。
日本最大級!ヒルクライムレースの楽しみ方
レースといえば順位を競い合う競技を思い浮かべる人が多いでしょう。もちろん富士ヒルクライムもレースに変わりありませんが、競技以外の楽しみ方もあります。
着順を競う
レースで着順を競い合うのは、王道の楽しみ方です。過去成績や他のレース成績などを考慮して選ばれた主催者選抜クラスは、タイムよりも着順を競い合う正当なレースが楽しめます。
また、着順を競うほどではない人も安心してください。年代別、1歳刻み、初出場順位など富士ヒルクライムならではの多数の表彰対象が用意されているので、一人ひとりぴったりな楽しみ方を見つけられますよ。
フィニッシャーズリングを狙う
富士ヒルクライムの大きな特徴として、完走タイムに応じた「フィニッシャーズリング」が用意されています。リングのカラーと完走タイムは以下のようになっています。
- プラチナ:60分
- ゴールド:65分
- シルバー:75分
- ブロンズ:90分
- ブルー・ピンク:完走者
リング獲得を目標に、記録達成に向けてトレーニングに励むサイクリストも多いでしょう。筆者のモチベーションになっているのも目標タイムのリング獲得です。
初対面の人と共闘する
富士ヒルクライムは、着順だけがすべてではありません。同じ目標タイムを志す同士をレースで見つけて共闘するケースもあります。
1人では困難でも、2人さらに3人と仲間を見つけられれば、達成できるかもしれません。声を掛け合いながらレースに励むのも楽しみ方のひとつです。
有名サイクリストやYouTuberに会える
レース会場では、有名なサイクリストやYouTuberと会えるチャンスです。プロサイクリストがシルバータイムの基準としてレースに参加する年もありました。
見かけた際はうれしい気持ちになりますが、写真撮影や声かけはマナーを守りましょうね。
初めて参加する人が知っておきたいポイント
筆者の経験から、富士ヒルクライムにエントリーする際に知っておきたい点をまとめました。ぜひ、参考にしてください。
人気でエントリーが難しい
8,000人以上の人が参加する富士ヒルクライムですが、実際に走りたい人はさらに多いのが事実。一般エントリー期間は約1ヶ月ありますが、昨年はすべてのウェーブが当日に完売したとのことです。筆者も「回線が混みすぎてエントリーページすら開けない」と焦った記憶があります。
今回は、ウェーブ毎に規則を設けて多少エントリーしやすいよう工夫されたようですが、それでも混雑が予想されるため、参加したい人はエントリー開始日のエントリーがおすすめです。また、エントリーが完了した際には宿や駐車場についても早めに用意するようにしましょう。
下山が寒い
富士ヒルクライム後には、とても寒い下山がつきものです。
一般的に、標高が100m上がると気温は0.6℃下がるといわれています。標高1,000mがスタート地点、さらにスタート地点と5合目までの標高差は1,270mほどあるため、6月のゴール地点の気温は1℃を下回るケースがあります。少しでも安全で快適に下山するためにも、荷物の預けは必ず利用しましょう。
下山荷物の詳細については、以下の記事にて写真付きで紹介していますので、チェックしてみてください。
参照元:FUNRiDE
ライター
yomec(よめしー)
自然豊かな新潟県在住、夫婦でロードバイクを楽しんでいる自転車ライター。子育てしながらトレーニングする方法を日々模索中です。今ではヒルクライムを中心としたレースが家族旅行に。愛車はSPECIALIZEDとBROMPTON。夫婦での所有スポーツバイクはなんと8台。ファミリーでも楽しめる自転車の魅力を発信します。