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登山靴は重くて硬いイメージがあります。そのため、アップダウンの激しい登山道には不向きな印象です。そこで今回は、登山靴が重い理由を紹介します。登山靴のタイプ別の特徴や、選び方のポイントもピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

登山靴が重い3つの理由

登山 手ぬぐい 性能

登山靴が重い理由を3つ紹介するので、チェックしてみましょう。

①耐久性がある素材や構造をしているため

耐久性がある素材や構造で作られている分、重くなる傾向があります。たとえば、ゴツゴツとした登山道や岩場での、足へかかる負担を軽減するために、ソールを厚く硬くしています。

これにより、岩場でこすれたり枝が刺さったりしても、ケガをしにくいというメリットがあるでしょう。耐久性に優れた登山靴は、標高が高く、長距離を歩くハードな登山で重宝する1足となります。

②機能性に優れているため

機能性に長けた登山靴は、設計や素材にこだわっているため、重量が増す傾向があります。たとえば、溝(みぞ)の深いソールにはグリップ力があり、アップダウンの激しい道でも快適です。

また、砂利や小石を巻き込みにくいので、滑って転倒するリスク防止にもつながるでしょう。

さらに、急な悪天候による泥はねや浸水が気になる場面があるでしょう。透湿防水生地の登山靴であれば、悪路のなかでも泥はねや浸水を気にせず快適に歩けます。靴のなかの蒸れを逃がすので、不快感を感じにくいでしょう。

③バランスを保つ構造になっているため

重い登山靴は、重心を下げることで安定感を向上させているものが多い傾向があります。とくに、重量のあるバックパックを背負って行動する際は、バランスをとりやすいでしょう。また、バランスがとりやすくなることにより、疲れにくいというメリットもあります。

以下の記事では、登山中の疲労感を軽減するコツについて紹介しています。気になる人はあわせてチェックしてみてください。

登山靴の紐の結び方
登山靴の紐の結び方をマスターして登山疲労を軽減しよう

 

登山靴選びの3つのポイント

登山 手ぬぐい 性能

登山靴を選ぶときに役立つポイントを3つ紹介します。

➀サイズを確認する

普段より0.5~1cmほど大きめのサイズで試し履きをしてみましょう。または、かかとに指が1本入るスペースを目安にしてみてください。

ジャストサイズを選ばない理由は、ぶつかったときの痛みを軽減するためです。また、登山用の靴下は、衝撃から足を守るために厚みがあります。そのため、靴下分の余裕があるサイズを選ぶのがポイントです。

試着中にその場で足踏みをすることで、かかと浮きや前後への動きに気づきやすくなります。登山用の靴下を履いて動きを確認するのがベストなので、ぜひ試してみてください。

②重さとバランスを確認する

片足あたりの重量は約300~700gと幅広いため、お店でフィッティングするのがおすすめです。登山靴は、カットの高さやソールの厚さなど、選ぶタイプによって重さが変わります。

また、登山靴を取り扱うお店では、傾斜台が設置されている場所が数多くあります。登山道に近いシチュエーションで試せるため、足を上げたときのバランスをつかみやすいでしょう。安全性を考慮した快適な登山のために、重さとバランスの確認をしてください。

③登山の目的に適した登山靴を確認する

登山靴 重い理由 おすすめ

目的に合った種類の登山靴を選ぶのが大切なポイントです。登山靴は、足首のカットの種類やソールの硬さなどから3種類に分類でき、それぞれに特徴があります。

たとえば、ハイキング程度の軽登山なら、履き口がくるぶしより低い位置にあるローカットで充分でしょう。

一方で、何日もかけて縦走する登山や、標高が高い山には不向きです。足首のホールド力が弱く、ソールがやわらかいので、足へ負担がかかって疲れやすくなります。

登山のスタイルに適した登山靴を選択するのが重要です。後述する登山靴の特徴を参考にして、使いわけてみるとよいでしょう。

 

登山靴はスタイルに合わせて選ぶのがおすすめ

登山靴 重い理由 おすすめ

登山靴は、目的やスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。登山靴を3種類に分け、それぞれの特徴を紹介します。登山へ出かける前に、ぜひチェックしてみましょう。

カットの種類 ローカット ミドルカット
(ミッドカット)
ハイカット
ソールの硬さ やわらかい 中間 硬い
カットの高さ くるぶしより下 くるぶしより上 くるぶしより上
※ミドルカットより上
重さ 軽め 中間 重い
登山スタイルや目的
  • ハイキング
  • 遊歩道や里山
  • キャンプや野外でのイベント
  • 日帰り登山
  • 低山登山
  • 整備された登山道
  • 縦走登山
  • 標高が高く岩場が多い登山
  • 荷物が重い登山
相性のよい道 平坦な道 平坦な道~傾斜のある道 傾斜のある道
履き心地 足首が動くので歩きやすい 適度に足首をホールドし、歩きやすい 足首が固定されてサポート力と安定感がある

重い登山靴ばかりが、必ずしも活躍するわけではありません。登山のスタイルや目的に合わせて選ぶことを検討しましょう。

以下の記事では、登山初心者に向けた登山靴の選び方を紹介しています。気になる人は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

登山靴 おすすめ
登山初心者向けのおすすめ登山靴を紹介

重い登山靴は歩きにくいというイメージがあるかもしれません。しかし、重いのにはそれなりの理由が隠されています。耐久性・機能性・安定性の向上を目的に、素材や構造にこだわった結果、重くなっている傾向があります。また、登山靴には種類があるため、シーンや目的に適したものを選ぶのが大切です。使用シーンや目的を明確にし、使いやすい登山靴を選んでください。お気に入りの登山靴とともに、登山を楽しみましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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