登山靴の紐を正しく結ぶことで得られる効果
登山靴は、紐の結び方がとても大切。正しく結ぶことで、具体的にどのような効果があるのかを説明します。
疲労が軽減する
紐を正しく締めると、足をしっかりホールドできます。疲労が軽減する効果が見込めて、足全体にかかる圧力が分散されるメリットも。足裏や足首、膝への負担が減り、より長い距離を歩けるようになるでしょう。
歩行姿勢がよくなる
紐をしっかり結ぶと、正しい姿勢で歩けます。足が疲れると、無意識のうちに重心が片寄ったり、不自然な姿勢をとったりしてしまいがち。足にフィットするように紐を調節すれば、自然と歩行姿勢がよくなるでしょう。
足首が安定する
足首が安定すると、捻挫などのリスクを避けられます。滑りやすい場所や、急な斜面でもバランスを保ちやすくなるでしょう。とくに下り坂では、足首に大きな負担がかかるため、しっかりと登山靴の紐を締めて、足首を固定するのがおすすめです。
登山靴の紐を結ぶコツは3つ
登山靴の紐を結ぶコツを3つ紹介します。ぜひ覚えておきましょう。
①紐の締めすぎに注意する
紐を締めるときは、力加減が大切です。あまりきつく締めすぎると、足に圧力がかかり血行が悪くなります。足の痛みやしびれ、水ぶくれなどトラブルの原因にもなるでしょう。登山靴に程よく足がフィットするように調節してください。
②かかと側からあわせる
登山靴を履いたら、かかとをしっかりあわせてから紐を結びましょう。かかとが浮き上がった状態だと、靴のなかで足がズレてしまい、歩行時に違和感や痛みを感じる可能性も。かかとはフィットさせて、つま先には余裕を持たせるくらいがベストです。
なお、紐を結ぶときは、自然な姿勢を意識しましょう。膝が極端に曲がった状態だと、正しく結べません。膝とつま先の向きをあわせてから、紐を結ぶのがコツです。
③歩く前に動作をチェックする
登山靴の紐を結んだあとは、立ったりかがんだりして、動作の確認をしましょう。足の動きに違和感がないかチェックしてください。
【基本編】登山靴の靴紐の結び方
登山靴の紐の基本的な結び方を説明します。以下の手順で紐を結べば、足と靴が一体化し、フィット感を得られるでしょう。
①紐全体をゆるめる
まずは紐をゆるめてください。履き口だけではなく、つま先まで全体の紐をゆるめるのがポイントです。
②かかとをあわせる
足を入れたら、かかとを地面にトントンと打ちつけましょう。かかとをしっかりと登山靴にあわせてください。
③つま先から足首に向かって紐を締めていく
かかとをあわせたら、つま先から足首に向かって丁寧に紐を締めていきましょう。このとき、つま先は浮いた状態でOKです。
④フックに紐をかける
足首が曲がる部分まで紐を締めたら、靴の上部にあるフックに紐を引っ掛けてください。ここで足首をしっかり固定します。
⑤紐を固定してフィット感を確認する
全体の紐を締めたら、蝶結びをします。紐がゆるみやすい場合は、蝶結びの前に紐を2〜3回ほど固定部に巻きつけて、引っ張っておくとよいでしょう。
結び終わったら、屈伸を数回してみたり、足首を動かしたりしてフィット感を確認してください。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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