子供用クライミングシューズは何センチから?
子供用クライミングシューズで一番小さいサイズは、16センチからというメーカーが多いです。
16センチの足のサイズは4歳か5歳くらい。
子供はすぐに成長してしまうので、このサイズを在庫しているお店は少ないのが現状ですが、未就学児からクライミングシューズを使って本格的に練習することは可能です。
クライミングシューズメーカーの殆どは海外製です。
特にヨーロッパは競技への関心が高いため、子供用クライミングシューズのシェアも多いです。
子供のクライミング練習環境も良く、例えばフランスの場合だと、ボルダリング、スポーツクライミング、フィジカルトレーニングルームが一つの施設に全てあるという大きなものが主体です。
これは日本と大きく違う部分。
指導レベルも高いので、早いうちからクライミングシューズに履きなれるという意識が芽生えるのかもしれません。
子供用クライミングシューズのクオリティを求めるなら、イタリア製のスポルティバなどヨーロッパ製がおすすめです。
子供用クライミングシューズの特徴
大人のクライミングシューズと子供用クライミングシューズの違いは、かかと部分に調整用のベルトがあるかどうかです。
子供用にはかかと部分に調整用ベルトがあり、成長に合わせてある程度サイズに幅を持たせることができます。
子供用クライミングシューズの良さは、成長していく間も使える事が挙げられます。
一方で、このかかと部分のベルトがあることによって「ヒールフックがやりにくい」というマイナス点が生まれます。
ヒールフックとは、かかと部分をホールドに引っ掛けて、引っ掛けた部分に重心を移す時や、安定しないポジションの時にかかとをホールドに引っ掛けて固定することで安定を得るという、大きく2つの効果があります。
クライミングシューズの最大の特徴である「高いフリクション」は、履くことでその恩恵を得る事が出来ますが、ヒールフックは、クライミングシューズの特徴と技術が合わさって初めて出来る「技」です。
子供用クライミングシューズではそういった「技」があまり使えないので、クライミングシューズのフリクションを活かすことを学ぶツールとして使ってみると良いでしょう。
クライミングシューズとスニーカーの違い
クライミングシューズとスニーカーの大きな違いは、履いた時の足のゆとりです。
スニーカーは履いた時に若干のゆとりがありますが、クライミングシューズには靴を履いた時のゆとりがほとんど、或いは全くありません。
クライミングシューズは岩を登るためになるべく素足に近い感覚を残し、フットホールドを捉えやすくすることを目的として作られています。
一方で、スニーカーは歩くことを目的とするので、ある程度のゆとりがないと関節の動きを妨げ、歩きにくくなってしまいます。
小さな子供がクライミングをするときにスニーカーを履くことが多いですが、登っている最中に靴の中で足が動いてしまい、フットホールドをうまくとらえる事が出来ません。
スニーカーを履いて登る子供は、足が「滑る」と思い、手に力を入れます。
そのせいでどうしても手の力に頼った「力」のクライミングになってしまい、技術がつきにくい側面があります。
スニーカーは上級者のトレーニングとしては体幹の強化につながるのでおすすめですが、子供のクライミングにはあまりおすすめできません。
とはいえ、クライミングシューズの値段を見ると「購入を悩んでしまう」という方には、きつめのバスケットシューズをおすすめします。
クライミングシューズの値段と選び方
クライミングシューズの値段の幅は、だいたい6000円台〜20000円以上と開きがあります。
子供用のクライミングシューズは10000円台というものが多いので、通常履く靴の値段と比べると確かに割高ですが、クライミングシューズの中ではリーズナブルな部類に入ります。
子供用クライミングシューズの代表的なメーカーだと、イボルブ(ベンガ・トパンガ)、マッドロック(マッドモンキー)、ボリエール(ニンジャジュニア)、などがありますが、再安価はクライムエックス(キンダー)です。
こちらは、かかと部分の調整方法が他メーカーとは少し変わっています。
他のメーカーがかかと部分にベルトを付けて成長に合わせて調整するのに対し、クライムエックスの調整方法は、付属のスポンジをかかと部分に入れてしばらく使い、子供が大きくなってきたらスポンジを外して使います。
そして、上級モデルになるとスポルティバのマーベリックがあります。
こちらはヨーロッパのユース選手の練習用に開発されたモデルで、値段も大人のクライミングシューズ並みですが、高いレベルのフック系の足使いにも対応し、ノーエッジソールを活かすように靴全体の剛性がバランスよく作られているので、スメアリングもよく効くのでおすすめです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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