サーファーの専門用語
スープ
サーフィン初心者の方がまず一番最初に覚える波用語がこの「スープ」になります。
スープとは英語で言うと「ホワイトウォーター」、つまり波が崩れたあとの白い波のことで、まとまりがなく、ぐしゃぐしゃとした波です。ビーチに近づくにつれこのような波とります。
なので最初初心者は手前の方でこの波に押されてサーフボードが押される感覚をつかむ練習をします。
「スープに乗ってまっすぐ進めるかどうか」、「スープでサーフィンする」ことがまずサーフィンの第一歩となります。
スープに乗るのも十分楽しいですが、ある程度乗れるようになったらこの「スープライド」から卒業し沖に出ましょう。
レギュラー/グーフィー
最初のうちはスタンス(サーフボードのどちらの足を前に置くか)の用語と言葉が一緒なので混乱しますが、それとは違う意味なので注意しましょう。
レギュラーの波はサーファーが右に走れる波、グーフィーの波はサーファーが左に走れる波となります。
しかし最初まっすぐ走るだけの時は関係ありませんが、このような波を横に滑れるようになった時が晴れてサーファーの仲間入りと言えるかもしれません。
フェイス
上記のレギュラー/グーフィー波は綺麗に割れれば徐々に端の方から割れていくのですが、この時にまだ割れていなくて滑れる部分、そして今後割れていく部分をフェイスと呼びます。
単純にサーファーはこの上でマニューバー(サーフボードの通り道)を書いていくこととなります。
パワーゾーン
サーフィンは「スピードが命」と言われていますが、そのスピードをつけるにはパワーゾーンにいる必要があります。
基本的には波が割れる直前の部分が一番パワーがありスピードがつけられます。そのポイントにいかにうまくいるか、見つけられるかがサーフィンの肝のひとつでもあります。
特に初級者から中級者に上がる段階で一番大切で、感覚を身につけるのに苦労する部分かもしれません。
面ツル
サーファーなら面ツルといえば誰もが笑顔になってしまう言葉です。大抵は風がない時や、緩やかなオフショア(沖に向かって吹く風)の時にその状態になります。
面とは上のフェイスのことですが、それが鏡のようにツルツルということです。それだけ走る部分が多く、走りやすいので、楽しいセッションとなります。
このような状態になるためにもサーフィンでは風の状態も重要視されます。
これと反対の状態は「グチャグチャ」や「チョッピー/バンピー」と言われます。
ホレる/トロい
これは波の崩れる速さを表す言葉です。ホレた波は波の崩れるスピードが早く、トロい波は逆に割れるのがゆっくりの波となります。
ホレた波は波がホレた一瞬のタイミングでテイクオフしなくてはならない難しさがあります。
トロい波は割れづらいためボードが滑りづらいという難しさがあります。
このようなことから、一般的にホレた波はショートボード向き、トロい波はロングボード向きと言われています。
リップ
波がホレて崩れる頂上となります。上でも述べましたがここが一番のパワーポイントとなります。
サーフィンの技でここにボードを持って行ったり当てたりということができます。
反面危ない場所でもあるので、初心者のうちは避けた方がいい波の場所です。
サイズの表し方
サーファーの間では波の大きさを表す際に独特の表現があります。
サーフィンの予報サイトなどでは正確性のためft(フィート)やm(メートル)表示がよく使われているのですが、一般に波の大きさを体の大きさで表現します。
例えば「ヒザ、ハラ、コシ、ムネ、アタマ」などがあり、これは「波のボトムにサーファーが立った際に、波がどの位置にあるのか」という表現になります。
例えば「ハラ」といった場合は大体自分のお腹くらいの波のサイズがあると考えることができます。
さらにアタマオーバと言うものもあり、これは自分の身長より大きいサイズの波になります。
ちなみに自分の身長の2倍を「ダブル」、3倍を「トリプル」と言います。ちなみに1.5倍を「アタマ半」と言います。
最初のうちはそんなに大きな波に行くこともなく、なかなか使い方がつかめないかもしれませんが、回数を重ね大きな波にチャレンジするうちに自然とワクワクしてしまうキーワードとなるでしょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。