代替肉とは?
代替肉とは、動物性の肉を植物性の素材で代用したものです。材料には、おもに大豆・小麦・エンドウ豆・ソラ豆などを使用。日本では「フェイクミート」や「プラントベースミート」とも呼ばれています。
近年、健康や環境問題、動物福祉への関心が高まり、ヴィーガンの人口が増加しました。これにより、欧米を中心に非動物性のヴィーガン食品のニーズも上昇傾向に。食べられないものが多いヴィーガンでも食生活を豊かにできるよう、動物の肉に近い感覚を楽しめる代替肉が開発されたのです。
日本でも代替肉はスーパーや飲食店のメニューにも採用されはじめ、ヴィーガン以外の人にも身近な存在になりつつあります。
代替肉の3つのメリット
世界的に代替肉が注目されているのには理由があります。代替肉の3つのメリットを具体的に見てみましょう。
①体にやさしい
代替肉は体にやさしいのがメリットです。豆類や穀物などでつくられる代替肉は、動物の肉に比べてカロリーやコレステロールが低いのが特徴。また、大豆由来の代替肉なら、カルシウムやマグネシウムといったミネラルや、食物繊維が豊富に含まれています。
そのため、代替肉は生活習慣病のリスクを減らす効果が期待できますよ。食の欧米化が進むなか、植物由来のものを中心にできる食事はうれしいですよね。
②環境にやさしい
環境に配慮できるのも代替肉のメリットです。気候変動の原因となる、温室効果ガスの発生を軽減できるためです。
代替肉は植物性のため、温室効果ガスのひとつの原因である家畜を必要としません。2013年の時点で、世界の温室効果ガスの約14.5%は、畜産業から排出されています。おもな原因は、家畜のおならやげっぷによるメタンガスです。
代替肉のなかには原材料の栽培に大量の水を使用するものもあり、環境への配慮を懸念する声もあがっています。しかし、温室効果ガスを発生させない点では、代替肉は環境にやさしいといえるでしょう。
出典:FAO「TACKLING CLIMATE CHANGE THROUGH LIVESTOCK」
③動物にやさしい
昨今、グローバルな大手企業も取り組む動物福祉の観点からも、代替肉にはメリットがあります。世界では年間で約500〜700億頭の家畜が、人の食事のために屠殺されているのが現状。植物性の材料をつかった代替肉なら、動物の命を尊重できますね。
動物福祉については、以下の記事も参考にしてみてください。
「アニマルウェルフェアとは?毎日お肉や卵を食べる私たちが考えたいこと」
出典:ソミート「大豆ミート ソミートとは?」
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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