ハワイで人気のヴィーガンレストラン「Peace Cafe Hawaii(ピース カフェ ハワイ、以下ピースカフェ)」が、日本市場への第一歩として、飲食業界の最新トレンドが集まる商談展示会「FOOD STYLE JAPAN」に出展しました。展示会を通じて見えてきたのは、インバウンド需要の高まりと“日本らしいおもてなし”が交わる、ヴィーガンの新しい可能性。今回は、オーナーシェフ寺井将太さんの言葉とともに、FOOD STYLE JAPANの舞台裏をお届けします。
FOOD STYLEで見せた“おいしい×安心”ピースカフェの出展レポート

“美味しい!楽しい!ヘルシー!”をコンセプトに、身体にやさしい食を届けるハワイの「ピースカフェ」。ハワイ版ミシュランとも称される「ハレ・アイナ・アワード」で2年連続ゴールドを受賞するなど、ハワイのローカルからも愛されるヴィーガンレストランです。
そのピースカフェが、ついに日本市場へ本格進出。「FOOD STYLE JAPAN 2025」では、新たに開発したヴィーガン100%のラーメン・餃子・ソフトクリーム・カヌレを発表しました。人口甘味料や乳化剤、香料、トランス脂肪酸を一切使わず、素材本来の風味を引き出した商品は多くの業界関係者の注目を集めました。
展示会で見えた、日本のヴィーガン市場の新しい可能性

ピースカフェのブースには、2日間で多くの業界関係者が訪れました。試食をきっかけに「えっこれヴィーガン?」「想像以上においしい」といった声が相次ぎ、これまでヴィーガンに馴染みのなかった来場者にも関心が広がる手応えを感じたといいます。
一方で、オーナーシェフの将太さんは、まだ日本の飲食業界ではヴィーガン対応が十分に整っていない現状も実感しています。
「アメリカやヨーロッパからの観光客には、ヴィーガンやベジタリアンの方も多いのですが、その方たちが“安心して食べられる店”を探すのは、まだ日本では難しいんです。そういった“ヴィーガンメニューがあるなら行ってみたい”という需要に応えることで、新たな客層を取り込むチャンスにつながります」
海外では、ヴィーガン対応がすでにインバウンド対応のスタンダードになりつつある一方で、日本はまだ過渡期です。とはいえ、「特別だから」ではなく、「必要としている人がいるから」という理由で導入を検討する飲食店が着実に増えてきているといいます。
「一昔前と比べて、“ヴィーガン”という言葉に対する壁は確実に薄くなっています。今回のFOOD STYLE出展でも“導入を検討したい”という声が多く聞かれました。小さな一歩かもしれませんが、それこそが市場全体の意識が変わり始めているサインだと思います」
“特別”から“選択肢”へ。変わりゆく飲食業界の意識

ピースカフェの商品の中でもとくに注目を集めたのが、ソフトクリーム。通常、動物性原料を含むソフトクリームは、キッチンカーなどでの提供が難しいケースもあります。その点、同ブランドのソフトクリームは植物性素材100%。衛生・法規面の制約が少なく、導入のハードルが低いことから、多くの関係者が関心を寄せていました。
「“手軽に扱えるのがいい”という声をいただきましたね。ほかにも、初めてヴィーガンソフトクリームを試食した方から“おいしい”“これなら提供できそう”という前向きな感想も多くありました」
展示会を通じて見えたのは、ヴィーガンが“特別な食”ではなく、品質・満足感・実用性の面でも評価されはじめているという変化です。
「“自分たちでも提供できるリアルな選択肢”として見てくださり、より詳しくお話を聞きたいと終始たくさんの方でブースがにぎわっていました。ヴィーガンの意識の変化で、飲食業にとって新しい価値を生む時代が来ていると思います」
“おもてなしプロジェクト”が描く、これからの食のかたち

展示会では、ピースカフェの商品を通して多くの方と対話を重ねる中で、将太さんは改めて“日本人の優しさ”も感じたといいます。
「海外の方から“ヴィーガンのお店が少なくて困っている”という声があることを話すと、日本の飲食店の方たちが“じゃあ自分たちが何か提供してあげなきゃ”という反応をされるんです。その姿を見て、“やっぱり日本っていいな”と思いました」
“困っている人を助けたい”という自然な気持ち。思いやりの文化こそが、ヴィーガンを日本で広げる大きな力になる―そう将太さんは感じたといいます。
「ヴィーガンは特別なことではありません。必要としている人がいれば、その人に合う食事を届ける。その日本らしい優しさが、ヴィーガン文化の下地になると思います」
この想いをもとに、将太さんが名付けたのがピースカフェの「おもてなしプロジェクト」です。
海外から訪れるヴィーガンやベジタリアンの人、また宗教上や健康上の理由で動物性食品を避ける人など、あらゆる人が“安心して食べられる場所がある”日本をつくりたい。その願いが、プロジェクトの原点にあります。
「おもてなしプロジェクトとして、日本中どこにいても“ヴィーガンが手軽に食べられる環境”を広げていきたいですね。そのために、ピースカフェは、少しでもヴィーガンを取り入れやすくなるような商品や情報を届けていきたいです」
ヴィーガンの導入を“難しいもの”ではなく、“誰でも実現できるおもてなし”へ。ピースカフェの製品は、既存の厨房やメニューに無理なく取り入れられる手軽さと品質を両立させ、提供する側・食べる側のどちらにとってもやさしい選択肢を実現しています。
“美味しい!楽しい!ヘルシー!”の三拍子がそろうピースカフェが目指すのは、単なるヴィーガンではありません。人にやさしく、文化をつなぐ“心ある食のあり方”。その穏やかな哲学こそが、これからの日本の食文化を支える新しい形になるのかもしれません。
▼ピースカフェが流通開始した商品の詳細はこちらをチェック
Peace Cafe Japan(株式会社M.and.Agency)は、Peace Cafe Hawaiiが開発した商品を日本で販売しています。
〈取扱商品〉
- ヴィーガン100%ラーメン Peaceful Noodle(ピースフル ヌードル)
- ヴィーガン餃子 Peaceful Gyoza(ピースフル ギョウザ)
- ヴィーガン&グルテンフリーカヌレ Peaceful Canele(ピースフル カヌレ)
- ヴィーガンソフトクリーム Peaceful Soft Cream(ピースフル ソフトクリーム)
店舗・カフェ・イベントでの導入をご検討の方は、 下記問い合わせ窓口よりお気軽にお問い合わせください。
【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】
Peace Cafe Japan 運営事務局(株式会社 M.and.Agency)
TEL:03-6912-9730
メールアドレス:info.peacecafehawaii@m-and-agency.com
ライター
AYA
静岡県出身。海と山に囲まれた自然豊かな環境で育ち、結婚後に、タイ・バンコクへ移住。病気がきっかけで、ヴィーガンのライフスタイルに目覚める。現在は、2児の母として子育てに奮闘しながら、人と環境にやさしいサステナブルな暮らしを実践中。自身の経験をもとに、ヴィーガン、環境問題、SDGsについて情報を発信している。