※当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。
夏山を楽しむには、安全が第一。そうは思っていても、標高の高い山に登ると、高山病にかかってしまうこともあります。ここでは、高山病の原因・症状などの基礎知識や対処方法について紹介します。

高山病の基礎知識!原因と症状は?

夏山 高山病

高山病については、登山をしている人なら少しは聞いたことがあるはず。ここでは、原因や症状を確認しましょう。

高山病は低酸素が原因

高山病の原因はいろいろとありますが、いちばんいわれることは、体に取り込める酸素が少なくなるためです。標高の高い山に行くと気圧が低くなり、酸素の濃度が薄くなります。

酸素の濃度が薄くなると、平地にいるときと比べて体に酸素を取り込む量が少なくなり、体が低酸素状態になるので、高山病になるわけです。

第一の症状は頭痛

高山病の症状は、頭痛から始まる人が多いようです。最初は「なんとなく、頭が痛いな」ぐらいで、そのまま山を登っていたら吐き気やめまいなどが、どんどんひどくなってきたりします。

そのほかの高山病の症状は、嘔吐、息切れ、動悸、食欲低下、疲労、睡眠障害などがあります。

 

高山病になりやすい人や場所は?

夏山 高山病

高山病になりやすい人や場所について、説明しましょう。

子どもや高齢者は高山病になりやすい

高山病は、下記のような人がなりやすい傾向にあるようです。

  • 風邪気味や寝不足の人
  • 子どもや高齢者
  • 貧血の人

少し風邪ぎみだったり、寝不足でも大丈夫と思い、登山に行ってしまったなんてことも、あるのではないでしょうか。

体調が悪いときの登山は、高山病になりやすいとされています。とくに子どもや高齢者は、成人の人よりも体力がなかったり、肺活量なども少ないことが多いので、注意が必要です。

また、高山病は登山する日の体調や気候、ペースなども関係していて、どんな人でもなる可能性があります。自分は大丈夫とは思わず、体調が悪い時は予定を変更することも大切です。

標高2,000〜2,500mを超える場所にも注意

高山病になりやすい場所は、標高の高い山や場所です。一般的に2,000〜2,500mを超えると、高山病になりやすいといわれており、富士山やアルプスなど3,000mを超える山の場合は、とくに気をつける必要があります。

どの高さを超えると高山病になるかは、人や体調などにもよるので、一概にこの高さということはできません。

低い山に登る場合でも、高山病にあてはまる症状がある場合は休憩をしましょう。

高山病を防ぐ方法

夏山 高山病

高山病を防ぐ方法を、ご紹介します。

ゆっくり登る(急激に標高を上げない)

高山病は、急に標高が上がると発症する可能性があります。できるだけ登山ペースをゆっくりめにし、標高を少しずつあげて体を慣らすようにしましょう。

水分補給をしっかりとする

水分不足による脱水は、高山病の原因のひとつと言われています。山に登ることに集中すると、水分補給を忘れてしまうこともあるので、一定距離を歩いたら水分を補給するようにするとよいでしょう。

とくに女性はトイレを気にして、水分を控えたりする人もいるようです。登山は汗をたくさんかくので、脱水症状にならないように、こまめに水分を取りましょう。

アルコールを控え、体調を整える

アルコールには利尿作用などがあり、脱水症状を起こしやすくなります。また、高所でアルコールを飲んだ場合は、低地よりも酔いやすく、頭痛などを引き起こすこともあります。

高所に行く場合は、前日からアルコールを控えて、万全の体調に整えておくようにしましょう。

 

もし高山病になってしまったら

夏山 高山病

誰でも高山病にはなりたくありませんが、もしなってしまった場合は、次のように対処するとよいですよ。

水分補給をし様子を見る

頭痛や吐き気など、具合が悪くなってしまったら登り続けず、しばらく休憩しながら様子を見ましょう。そのとき、水分補給をして、脱水症状にならないようにしてください。

また、グループで登山をしている場合、ほかの人の迷惑になるからと無理をすると、重症化するリスクもあります。そうならないように、無理をしないこと、具合が悪くなったら休むことを徹底しましょう。

症状が良くならない場合は下山する

高山病の症状が良くならない場合は、迷わず下山しましょう。グループで行った場合は1人で下山させず、誰か付きそって下山するとよいでしょう。

また、頭が痛いと思ってすぐに頭痛薬を飲んでしまうと、ほかの高山病の症状に気が付かず、高山病が悪化してしまうかもしれません。登山中の頭痛は、少し様子を見るようにしてください。

※こちらの記事もご覧ください

高山病のスペシャリスト集団「医療機関ネットワーク」が勧告する高山病対策

登山を安全に楽しむ為の危機管理~高山病の予防とアクシデント対処法

富士山のように、夏山だけしか入山できないような山もあり、夏の登山を楽しみにしている人も多いと思います。高山病は、重症化すると意識を失ってしまうこともありますので、無理をせず安全第一で登りましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。