キャンプ時の服装は寒暖差を視野にいれる
「日中はTシャツ一枚で過ごせるぐらいに暖かかったのに、夜は真冬のように寒くなった」ということがよくあります。どんなときに寒暖差が大きくなるのでしょう。
日中と就寝時
キャンプ場によっては、日中と就寝時では温度差が20度くらいになることもあります。準備段階で、キャンプ場の季節ごとの最低気温と最高気温を調べ、それに合った服装を選びましょう。
風速
天気や気温だけではなく、風速も考えましょう。風速 とは、「風 として 空気 が移動する 速さ」 のこと。1秒間に1メートル空気が移動することを「1m/s(1メートル/秒)」と表します。
風速1m未満だと、ほぼ無風に感じますが、風速5mになると結構風が強いと感じ、風速10mになると傘をさすのも大変で、停めていた自転車が倒れてしまうこともあります。風速は体感温度に大きくかかわり、風速が1m上がると体感温度は1度下がることも覚えておきましょう。
標高
キャンプに行く前にだれもが気になるのが天気です。でも、予報は大まかに地域を区切ったものなので、実際に行くキャンプ地の標高によっては大きなずれが生じ、気温が予想とは大きく異なることも。標高が100m上がるごとに0.6度気温が下がることを念頭に入れておきましょう。
寒暖差に対応するためにレイヤリングをしよう
寒暖差対策としてポイントとなるのが、「レイヤリング(重ね着)」です。レイヤリングの調整は、日本気象協会が出している服装指数も参考にしてみてください。(服装指数 – 日本気象協会 )
レイヤリングはベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤーの3種で考えます。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
ベースレイヤー
ベースレイヤーとは肌着やインナーのことを指します。ベースレイヤーの素材は季節によって変えましょう。気温の低い時期は保湿力の高いウール素材などの長袖シャツなどを、気温の高い時期は吸湿性、速乾性に優れている化学繊維素材などを着用しましょう。
ミドルレイヤー
ミドルレイヤーは、ベースレイヤーとアウターレイヤーの間に着る中間着です。薄手のダウンやフリースなどがおすすめです。暖かい時期はベースレイヤーの上にジャケットを一枚羽織りましょう。
アウターレイヤー
アウターレイヤーとはベースレイヤー、ミドルレイヤーの上に着るジャケットやレインウエアのことを指します。強い風や急な雨での体温の低下に対応するためにも防風、防水に優れた素材のものを選びましょう。
季節ごとの服装の注意点
では、キャンプ場ではどんな服装が適しているのでしょう。季節ごとに見ていきましょう。
春キャンプ
春のキャンプは、日中は暖かいことが多いので、夜も快適と思いがち。でも、日中と夜の寒暖差が激しく、天候も急変しやすいため、服装選びには注意が必要です。寒暖差にはレイヤリングで対応しましょう。
気温が低くなってきたら、マウンテンパーカーなどの薄手のジャケットを羽織りましょう。また、キャンプ地の標高が高い場合や雨などで気温がグッと下がる場合に備えてダウンジャケットも用意しておくと安心です。
夏キャンプ
夏のキャンプは、暑さ対策に加え、紫外線、虫よけなどを意識した服装を心がけましょう。日中は半袖Tシャツにハーフパンツだけで過ごすことも多い季節。加えて、紫外線対策のために日焼け止めクリームや帽子も忘れないようにしましょう。
また、虫除けスプレーはもちろん、気温が下がってきたら長袖、長ズボンに着替え、寒暖差と共に虫よけにも注意しましょう。
秋キャンプ
紅葉の美しさも楽しめる秋キャンプは、春キャンプ同様、昼夜の寒暖差が激しいため、レイヤリングが基本です。日中は気温が高いことも多いので、速乾性、通気性に優れた長袖Tシャツにジョガーパンツなどがおすすめ。秋が深まったころは、冬を意識した服装も準備しましょう。
冬キャンプ
冬キャンプは寒さ対策が最重要です。レイヤリングで体温を外に逃さないようにしましょう。また冬キャンプでは暖を取るために焚き火をすることも。燃えやすい化学繊維素材の服ではなく、コットンやウールなどの天然素材のものにしましょう。
服装の例としては、アンダーウェアにはヒートテックなどの保温性、保湿性の高いものを、その上にトレーナーなどの厚手の長袖、アウターでダウンジャケットなどを着ましょう。ボトムスは長ズボンの中にタイツを履いて防寒対策をしましょう。
冬キャンプの女子向けコーデについてはこちらの記事も参照にしてください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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