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再生可能エネルギーについては、よくわからない人もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、再生可能エネルギーのメリットや、アウトドアブランドの取り組み事例を紹介します。エネルギー問題のために個人でできることも挙げていますので、ぜひ参考にしてみてください。

再生可能エネルギーとは?

再生可能エネルギー 取り組み

再生可能エネルギーとは、自然界に常に存在している、枯渇しないエネルギーのことです。

なぜ今、再生可能エネルギーが注目されているのか。それは、「持続可能な社会の実現」と密接な関係があります。持続可能な社会とは、「自然や人・動物が共生しつづけられる社会」のことです。

とくに、日本の持続的な発展のためには、再生可能エネルギーを積極的に導入する必要があります。

というのも、2018年の日本のエネルギー自給率は、わずか11.8%。主要国のなかでは34位と、エネルギー自給率が低い状況です。政府は2030年までに、再生可能エネルギーの比率を22〜23%程度まで引き上げることを目標としています。

今後も再生可能エネルギーへの注目度は、ますます高まっていくでしょう。

出典
・資源エネルギー庁「2020—日本が抱えているエネルギー問題(前編)」
・資源エネルギー庁「2030年度におけるエネルギー需給の見通し(令和3年9月)」

 

再生可能エネルギーの3つのメリット

再生可能エネルギー 取り組み

再生可能エネルギーのメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 枯渇しない
  • CO2などの温室効果ガスを排出しない
  • エネルギー自給率が上昇する

上記のメリットを、もう少し詳しく説明します。

①枯渇しない

再生可能エネルギーは、枯渇する恐れがありません。エネルギーをつくるのに太陽熱や風、水力などを用いるため、限りがないからです。

一方で、石油や石炭、天然ガスなどのエネルギーは、化石エネルギーで「枯渇性資源」と呼ばれています。有限なので、使えば減っていくところが、再生可能エネルギーと異なるところです。

②温室効果ガスを排出しない

CO2などの温室効果ガスを排出しないのも、再生可能エネルギーの大きなメリットです。

逆に化石エネルギーは、CO2などの温室効果ガスを発生させます。人類の発展のために利用されてきましたが、地球の気温を徐々に上昇させ、地球温暖化という危機的状況を生みだしました。

再生可能エネルギーは、クリーンなエネルギーという点でも注目されています。

③エネルギー自給率が上昇する

再生可能エネルギーによって、エネルギーを自国で確保できる比率が上昇します。自然の力を用いて電力を供給できるためです。石油などの資源に乏しく、エネルギー自給率の低い日本でも、再生可能エネルギーは有効な手段になるでしょう。

アウトドアブランドの取り組み事例

再生可能エネルギー 取り組み

アウトドアブランドでも、再生可能エネルギーに取り組んでいるところがあります。具体的な再生可能エネルギーへの取り組み事例を見ていきましょう。

スノーピーク

環境保全のために、CO2排出量の削減を目指しています。たとえば、全国に10か所ある拠点と、直営キャンプフィールドで使用されている電力に着目。CO2排出量がゼロの再生可能エネルギーに転換してきました。

さらに、再生可能エネルギーや環境への理解を深めるために、積極的にイベントも開催しています。

パタゴニア

ビジネスを介して、環境問題とまっすぐに向き合うことを選択してきたアウトドアブランドです。具体的には、2008年から再生可能エネルギーを購入しています。また、国内外の一部のオフィスで、再生可能エネルギーを発電してきました。

デサント

2008年以降、CO2の排出量の削減に取り組んでいます。2008年に1,092トン排出していたCO2を、2018年には約2分の1の655トンまで削減に成功しました。

さらに、水沢工場の使用電力を、再生可能エネルギー100%由来の電力に転換しています。

ノローナ

新本社で使用している電力は、100%再生可能エネルギーです。また、長期的な目標として、本社で発生した廃棄物のすべてをリサイクルするとしています。

 

エネルギー問題に個人でどう取り組む?

再生可能エネルギー

エネルギー問題については、企業だけでなく、個人でもできることがあります。個人でどう取り組むべきか、例を挙げてみますので参考にしてみてください。

節電を始めてみよう

エネルギー問題に個人でできる取り組みとして、ぱっと思い浮かぶのは節電ではないでしょうか。節電なら、誰もが簡単に始められます。

資源エネルギー庁の調査によると、エネルギー消費の構成比のなかでも、家庭の比率は1割を超えているのが現状です。つまり、個人が積極的に節電すれば、エネルギー消費に影響を与えられることを意味しています。

節電のために、以下のようなことをおこなってみましょう。

  • 電源プラグを抜いて、待機電力を減らす
  • エアコンの設定温度を見直す
  • 照明をLED電球に切り替える
  • 人がいない部屋の電灯はこまめに切る

すぐに始められる節電方法はたくさんありそうですね。

出典:資源エネルギー庁「令和2年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2021)

電力会社を替えてみよう

2016年の電力自由化で、電力会社を自ら選択できるようになりました。再生可能エネルギーの電気を供給している電力会社に切り替えれば、再生可能エネルギーの普及に貢献できます。ハチドリ電力のような再生可能エネルギー100%の電力会社もあるので、チェックしてみてください。

主要電力会社も、再生可能エネルギーの電力供給に力をいれています。電力会社を替えることに抵抗がある方は、契約中のプランを、再生可能エネルギー比率の高いものにするのもよいでしょう。

再生可能エネルギーといわれても、すこし難しい感じがしますよね。しかし、今の地球の状況を考えると、再生可能エネルギーは必要です。温室効果ガスを排出しないだけでなく、枯渇しないのも大きなメリット。エネルギー自給率の低い日本では、比率を増やす方向にあります。エネルギー問題に取り組む企業が増えていますが、私たち個人でもできることを考え、身近なところから取り組んでみましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。