ディスクブレーキのNGメンテ3つと解決法
ディスクブレーキは、ホイールの真ん中に設置されたブレーキローターと呼ばれる部分を、ブレーキシューで挟み込むことでブレーキをかける仕組みになっています。
ここでは、ディスクブレーキのメンテナンスでよくやってしまいがちな、NGな方法をあげてみましょう。
①ローター近くでスプレー式のオイルを注油する
スポーツバイクのメンテナンスでは、チェーンやスプロケットを洗浄した後に、注油して滑りをよくするのが基本です。その際、スプレー式タイプを使用している人が多いのではないでしょうか。
スプレーをすると飛沫がどうしても飛び、オイルがブレーキローターやパッドにつくと、制動力が落ちたり、音鳴りの原因になります。
【解決法】
チェーンなどに注油する場合は、刷毛で塗るタイプや布などに出して塗るリキッドタイプなどをつかえば、ブレーキに飛び跳ねることが少ないのでおすすめです。
②ブレーキ洗浄を先にする
いちばん最初に、重要パーツであるブレーキを洗浄してしまう人もいるでしょう。しかし、そのあとにチェーンやスプロケットの洗浄などをすると、取り除いた油分や汚れなどがブレーキ周辺に飛んでしまうことも。
【解決法】
ほかのメンテナンスを終えた後に、ブレーキ洗浄をすれば、たとえ汚れがついても、洗い流すことができます。
③ウェスなどの用具を使いまわしする
メンテナンスに使用するウェスなどの用具を、使いまわしていませんか?メンテナンスをすると、どうしても油分や汚れが用具についてしまいます。
汚れたウェスやブラシで、ディスクローターなどを掃除すると油や汚れも、そちらに移ってしまいます。ブレーキに油は大敵。少量でもつくのは避けたいものです。
【解決法】
ウェスやブラシは、ブレーキ専用にしましょう。ウェスは、つかい捨てタイプもあるので、そういった物をつかうのもよいでしょう。
ローターやパッドのチェック方法と交換の目安
ローターやパッドのチェック方法や交換の目安について説明しましょう。
2〜3ヶ月に1回はホイールを外してチェックをする
ローターやパッドの状態を確認するには、まずはホイールを外して、それぞれの状態を確認します。ライドの頻度やスタイルなどによっても違いますが、2〜3ヶ月に1回ぐらいは確認したいものです。
パットの厚みが薄くなったら交換する
ローターのパッドの当たり面の厚さは、少々見たくらいではわかりません。ノギスというツールをつかって測定し、以下の厚さになったら交換の目安です。
- ブレーキパッドの厚さが0.5mm以下になったら
- ローターが、割れたり変形している
- ローターのパッドの当たり面の厚さが1.5mm以下の時
ノギスを持っていない場合や判断がつきにくい時などは、サイクルショップでチェックと交換をお願いできます。
Mefine デジタルノギス
大型LCD液晶画面つき、デジタル表示のノギス。ボタンを押すだけでゼロリセットすることができ、5分使用しないと自動でオフになる節電設計で、強度耐衝撃性もあるので安心です。
ローターやパッドの洗浄方法
ローターやパットの洗浄方法をご紹介します。
洗浄するのに必要なアイテム
- 中性洗剤、または自転車用マルチクリーナー
- 油脂類の洗浄や脱脂用スプレー
- ウェス
- ブラシ
Muc-Off(マックオフ) 自転車洗浄液クリーナー
ディスクブレーキ専用の、汚れやオイルを除去してくれるクリーナー。すばやく乾燥するので、つかいやすく、それでいてラバー、プラスチック、アルミニウム、カーボンなど塗装面には、ダメージを与えません。
ローターとパットの洗浄方法
- ホイールを外して、ローターとパッドを取り外す
- 洗剤またはクリーナーをたっぷりローターとパッドに吹き付けておく
- ブラシなどをつかって、汚れをこすり落としていく
- 水で洗い流し、水気をしっかりととる(クリーナーはウェスできれいに拭く)
- もしあればBC-9などの脱脂用スプレーをする
- ウェスで拭く
普段のメンテナンスには、中性洗剤をつかったり、水のみで洗うだけでもいいですが、たまには自転車のブレーキ専用のクリーナーなどを使用し、本格的な洗浄をするとよいでしょう。
また、ディスクブレーキーの洗浄の方法は、下記などの動画を参考にするとわかりやすいですよ。
メンテナンスの頻度や注意点
月1回を目安にメンテナンスしよう
ディスクブレーキのメンテナンスの頻度は、月1回ぐらいを目安にするといいでしょう。ただ、雨が降った時や、雨上がりなどに走行すると、砂や泥などがつきやすいので、ライドの後は軽く洗浄するようにしてください。
水分や油などに注意する
洗浄をした際は、ウェスなどをつかって水気が残らないようにして、しっかりと乾かさないと、サビの原因になります。
また、ローターやパッドは、油がついてしまっている作業台などにおいてしまうと、そこから油がついてしまう可能性もあるのでアルミバットなど、きれいな入れ物に置くようにしましょう。
ロードバイクを安全に!自分でできるディスクブレーキのメンテナンス方法
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。