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華麗なジャンプが、見ている人をひきつけてやまないスポーツ「スキージャンプ」。テレビなどで見ることも多いですが、くわしいことはあまり知らない人が多いのでは?ここでは、どんな種目があるのかやルール、そして注目選手についてご紹介します。

そもそもスキージャンプってどんなスポーツ?

スキー ジャンプ

スキージャンプは、ジャンプ台とよばれる急傾斜の台から滑り降りてきてジャンプし、「美しさ」と着地点までの「距離」を競う競技です。

スキーベースジャンプ
世界で最も危険と評される「スキーベースジャンプ」に挑む日本人先駆者~佐々木大輔~

スキージャンプはノルウェー発祥

発祥は、ノルウェーのテレマーク地方です。スキージャンプ用語である「テレマーク姿勢」は、この地方発祥のテレマークスキーの滑り方からきているといいます。

テレマークスキーというのは、両足をそろえて滑る普通のスキーとは違い、足を前後にずらして滑る方法です。そしてテレマーク姿勢というのは、足を前後に開いて、片足を曲げて着地する姿勢のことです。

テレマーク姿勢の美しさで、点数が加算されたり減点されたりするので、とても重要なポイントです。

競技種目は5つ

スキージャンプは5つの種目があります。

  • スモールヒル
  • ミディアムヒル
  • ノーマルヒル
  • ラージヒル
  • フライングヒル

種目の違いはジャンプ台の大きさや形状、助走距離の長さやK点までの距離などです。K点とはジャンプ台の建築基準点で、その点から着地する滑走路の斜面の曲率が変わる地点のことです。

オリンピックではノーマルヒルとラージヒルの2種類が共通正式種目となっていて、個人戦のほかに団体戦もあります。

スキージャンプのルール

スキージャンプのルールを簡単にご紹介しましょう。採点基準は「飛距離点」と「飛型点(ジャンプと着地の美しさ)」の2つ。

飛距離点はK点まで飛べれば60点で、それ以上の距離は1mごとにK点が90mのノーマルヒルだと2点、K点が120mのラージヒルでは1.8点ポイントが加算されます。

飛型点はジャンプの美しさや正確さ、着地のときの姿勢などのチェックポイントがあり、減点方式になっています。

そのほか、追い風や向かい風に対して加減される風補正点(ウインドファクター)やスタートするゲート位置によって加減されるスタート位置補正点(ゲートファクター)なども採点方式として取り入れられています。

使用するスキー板やスーツについて

スキージャンプ競技では、スキー板とスーツについても決められています。

スキー板の長さ

スキー板の長さの上限はBMIが21以上の場合は選手の身長の145.0%、21以下のときは0.125BMIにつき0.5%の割合を145%から引いた長さになります。

※BMI・・・身長や体重で算出される体格指数・計算式=体重÷身長(m)÷身長(m)

スーツ

ジャンプスーツとよばれるスーツを着用し、厚さは4〜6mm以内で、ブーツやグローブを覆う部分を除いて、身体にフィットするものと規定されています。

 

スキージャンプの見どころ

スキー ジャンプ

ダイナミックなジャンプとスピード感

スキージャンプは、スターティングゲートを出発して飛ぶまでの速さが時速90km以上のスピードにもなるといわれていて、そのスピード感と、迫力のあるダイナミックなジャンプが見どころでしょう。

またジャンプしてから、着地までの長い滞空時間や、着地の瞬間まで気を抜かずに飛ぶ姿は、感動をよびます。

自然条件によって大きく変わる結果

スキージャンプは自然の中で行われる競技なので風の要素が、結果に大きく関わっています。スキージャンプが行われるのは、山の上の方なので風が吹くこともあり、風にうまく乗れれば、飛距離も伸びます。

公平にするために、リアルタイムで風の測定をしていますが、風はスターティングゲートを出発するまでは穏やかでも、急に突風がふいたりすることもあります。

その影響で飛距離が伸びなかったり、最悪の場合、コースアウトしてしまうことも。そう考えると、スキージャンプは、自然条件までも味方につける必要があるスポーツです。

2022年北京オリンピックでの日本人注目選手は?

スキー ジャンプ

2022年北京オリンピックのスキージャンプ競技では、新設された混合団体を含む5種目が行われます。

  • 男子ノーマルヒル(個人)
  • 男子ラージヒル(個人)
  • 男子(団体)
  • 女子ノーマルヒル(個人)
  • 混合団体

ここでは、日本人のスキージャンプの注目選手について、説明しましょう。

小林陵侑(こばやしりょうゆう)選手

多くの競技で優勝をおさめていて、日本人選手としては初めてとなるワールドカップ個人総合優勝をなしとげました。

「シンプルで無駄のないジャンプ」にこだわり、最近ではメンタルトレーニングをはじめたりなど、新しいことも取り入れ、いちばんメダルに近いといわれている選手です。

また、陵侑選手は4人兄弟なのですが、全員がスキージャンプ選手として活躍しています。

佐藤幸椰(さとうゆきや)選手

161cmと小柄な体型ながら、強力なジャンプ力をもち、いちばん伸びしろが大きいと期待されている選手。

中学生のときからいろいろな大会で活躍していて、天候や風によって、スキー板を使い分ける頭脳派の選手です。

高梨沙羅(たかなしさら)選手

日本女子スキージャンプ界のエースといえる選手。15歳でデビューしてから、多くの優勝を勝ち取っていて、16歳でワールドカップの総合優勝での史上最年少記録を達成。

また、男女を通じて110回という歴代最多で表彰台に上がっています。平昌五輪のあとは、メンタル面も鍛えたという高梨選手には、金メダルへの大きな期待がかかっています。

伊藤有希(いとうゆうき)選手

4歳からスキージャンプをはじめ、中学時代にはメキメキ頭角をあらわし、世界選手権やオリンピックでも7位入賞と実力派の選手。

少し前までは、高梨沙羅選手の影に隠れてしまっていましたが、最近は彼女のライバル的存在といわれています。

冬になると、テレビでもスキージャンプ競技を中継している番組などもありますので、機会がありましたら、ぜひ見てみてください。迫力あるジャンプや飛距離など、目がくぎづけになること間違いありません。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。