足漕ぎカヤックとは?普通のカヤックと何が違うの?
通常のカヤックはパドルで水をかきますが、足漕ぎカヤックは底部に水をかく機能がついており、艇内についているペダルを漕いで進んでいきます。
シットオントップカヤックの一種で、パドルスポーツとしてはもちろん、フィッシングカヤックとして多くのアングラーに愛用されています。
なぜフィッシングカヤックに向いているの?
フィッシングカヤックに向いているポイントはおもに3つあります。
フィッシング向けポイント①両手があく
フィッシングカヤックはパドルで漕ぐカヤックでも行われます。しかし、竿(ロッド)をもちながら移動できる足漕ぎカヤックはパドルに持ち替える必要がなく、便利なところがポイントです。
竿をたらしたまま移動するトロールフィッシングができるところも人気がある点でしょう。ロッドホルダーがついているフィッシングカヤックなら、ロッドも持たなくていいので、よりフリーに楽しめます。
フィッシング向けポイント②長距離を移動できる
フィッシングを楽しむフィールドは、流れがおだやかな海や湖が主流です。手漕ぎのパドルでは小回りがききますが、流れのない水面では体力の消耗が大きいのが難点です。
いっぽう、足漕ぎカヤックは手漕ぎパドルに比べて、体力の消耗が少なく移動もらく。釣りにとって大切な「ポイント」を自由に行き来できます。
フィッシング向けポイント③静かに近寄れる
フィッシングカヤックで重要な、ポイント移動の際、注意しなければいけないのが音です。大きな音をたてるとせっかくポイントを移動しても魚が逃げてしまいます。
エンジンや手漕ぎパドルにくらべて、水中で静かに推進する足漕ぎカヤックは、音もなく近寄ることができ、魚に気づかれにくいのも大きな特徴です。
2種類の足漕ぎカヤック
足漕ぎカヤックには
- ミラージュ式
- プロペラ式
上記2種類のタイプがあります。それぞれの種類について詳しくご紹介します。
足漕ぎカヤックの種類①:ミラージュ式(Hobieカヤック)
ミラージュ式は艇の下に水をかくフィンがついていてこれを推進力にして進むタイプです。素材は丈夫なポリエチレン製で岩場でも安心です。
人力ながらスピードがかなり出ます。水の抵抗が少なく、一度漕いだ後は惰性がきくため、軽い力で進むことができます。そのため、体力の消耗が最小限ですみ、長距離移動に向いています。
また、推進する際の音が小さく、魚に気づかれずにアプローチができるメリットがありますが、後述のプロペラ式と比べ高価なこと、小回りがききづらいというデメリットがあります。
また、2021年以前のモデルではバックができません。このミラージュ式はHobieカヤックというブランド独自の機構なので、ミラージュ式はほぼHobieカヤック社のものと言っていいでしょう。
足漕ぎカヤックの種類②:プロペラ式
プロペラ式は艇の下にプロペラがついておりこれを推進力にして進みます。プロペラ式は小回りが利くため、入り組んだ場所でも進んでいけるのが特徴です。
ミラージュ式に比べてさまざまなメーカーから販売されているため種類が多く、価格も比較的安価なのもメリットと言えます。
素材はメーカーによりことなりますが、ABS樹脂やポリエチレン製などの丈夫な素材の方が岩場でも安心してフィッシングができるでしょう。
インフレーダブルでも丈夫なナイロン製のものなら無理な使用をなければ、まず破ける心配はないはずです。
デメリットとしてはミラージュ式に比べて、漕ぐのに体力がいるので長距離のフィッシングには向いていません。
また、プロペラ式は漕ぐときに水面で水をかくためミラージュ式よりも少し音がする点もあげられます(それでもエンジンボートよりは静かです)。
足漕ぎカヤックのブランドやおすすめを紹介
ここからは、おすすめの足漕ぎカヤックのブランドやおすすめ商品を紹介します。
ミラージュ式のおすすめ:Hobie Kayak
Hobie Kayakはミラージュ式足漕ぎカヤックの代表的なブランド。基本的にミラージュ式のカヤックはHobie Kayakだけで販売しています。
以前は、アマゾンでも取り扱いがありましたが、現在は行っていないようなので、正規取扱店で購入するのが一般的だと思います。
プロペラ式のおすすめ:Perception
Perceptionはいろいろなカヤックを製造しているブランドです。足漕ぎカヤックも製造しておりプロペラ式になります。
Perceptionはアウトドアショップ・モンベルで取り扱いがあります。
プロペラ式のおすすめ:Brooklyn Kayak Company
N.Yのブルックリン発祥のカヤックブランドです。「だれだってアウトドアで過ごせる 」をコンセプトに、お手頃な価格帯でさまざまなカヤックなどを展開しています。
安定した座りごこちのアルミニウムシートを採用するなど、快適にフィッシングができる工夫がほどこされています。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。