ローヴィーガンとはなにか
ローヴィーガンのローは英語で「生」を意味し、ローヴィーガンは生の野菜や果物のみを食べる菜食主義のことをいいます。
お肉やお魚も含め、生のものだけを食べることを総称する「ローフーディズム」や、生の食物のもつ酵素を利用するダイエット法である「ローフードダイエット」とは違い、肉をはじめ魚、たまごなどは一切口にしない菜食であることを強調する意味で、ヴィーガンという言葉がつきます。
ローヴィーガンとヴィーガンの違いは?
では、ローヴィーガンとヴィーガンの違いはどこにあるでしょうか。
ローヴィーガンが食べられる食材は、基本的にはヴィーガンと同じで、肉や魚、たまご、牛乳、はちみつやゼラチンを除いた完全な菜食になります。
ライフスタイルも通常のヴィーガンと同じく、毛皮や革製品を使わず、シルクの下着やウールの服なども着ないという共通の決まりがあります。
唯一、異なっている点は、口にする食べ物は基本的に48度以上は加熱しないということです。
ローヴィーガンが使える食材は?
ローヴィーガンは、生のまま食べることができ、加熱しなくても毒性のない、植物性のものを食べます。
植物油なども、低温圧搾のものなら使うことができ、厳密には生ではないものの、発酵食品を取り入れるケースもあります。
生のものを食べるという決まりがあることから、なにも調理をしない野菜や果物を食べるのでは?と考える人もいるかもしれません。
しかし、実際には食べやすいようにミキサーにかけたり、パスタ状に野菜をカットして麺のように使ったりといった加工も一般的です。
サラダやスムージーなど、さまざまなかたちで生の野菜や果物を食べるのがローヴィーガンのスタイルなのです。
なぜ生の食材にこだわるのか
ローヴィーガンは、基本生のままのものや、加熱しても48度以下で加工されたものしか口にしません。
48度以上は、ビタミンやミネラルなどの栄養素、さらに酵素が壊れる温度として知られており、そのことから48度以下という温度を決まりごととしています。
そこには、野菜や果物に含まれるビタミンなどの栄養素、ファイトケミカルなどを、無駄にすることなく摂取するという考え方が根底にあるからです。
こうしたことから、健康や体調を整えることを目的としてローヴィーガンを実践するひとも多くいます。
ヒューロム スロージューサー
スロージューサーなので摩擦熱が発生しずらく、ローヴィーガン必須ジューサーです。
ローヴィーガンのメリット
さて、ヴィーガンの中でもさらに厳格だと感じられるローヴィーガンですが、メリットもたくさんあります。
ここからはそのメリットについてご紹介していきましょう。
1.食品添加物の摂取量が減る
ローヴィーガンは、食材を加熱せずに食べるだけではなく、加工も極力さけるのが基本です。
加工した食品には、保存料や化学調味料などが含まれていることが少なくなくありません。加工品をできる限り摂取しないよう心がけることで、それらを大幅に取り除くことができます。
2.抗酸化物質での美容効果
フルーツを多く食べるのもローヴィーガンの特徴のひとつです。
果物をよく食べることで、果物に含まれるポリフェノールなどの抗酸化物質を多く取り入れることにもつながります。
抗酸化物質にはアンチエイジング効果があるといわれ、美容効果も期待できます。
3.ダイエット効果
野菜や果物は、カロリーが少ないうえ、食べやすくするための加熱をしないので、カロリーをオーバーするほど摂取するのはかなり大変です。
また、生の野菜や果物は咀嚼にも時間がかかるので、通常の食事より早く満足感や満腹感を感じやすいと考えられます。
そのため、1日の摂取カロリー目安まで達することが難しく、結果としてダイエット効果が期待できるといえるでしょう。
ローヴィーガンのデメリット
メリットが多そうなローヴィーガンですが、もちろん気をつけておくべきデメリットもあります。
ここからはデメリットについてもご紹介していきます。
1.大量に食べる必要がある
ローヴィーガンのメリットでも触れていますが、ダイエット効果が期待できるほどに、野菜や果物のカロリーはとても低く、十分な栄養摂取をするためには、大量に食べることが必要になります。
生の野菜は栄養の密度が低いので、たくさん食べたつもりでも足りないことが多いこともしばしばです。
もともとたくさん食べられないひとが取り組む場合は、食事の回数を増やすなどして、調整をする必要があるかもしれません。
2.栄養バランスをとるのが難しい
ローヴィーガンをするうえでもっとも難しいのが栄養バランスをとりながら、正しく実践するということです。
生の野菜や果物を加熱することなく食べることは決して難しいことではありません。
しかし、そこから微量栄養素も含む、1日に必要な栄養素をすべてとるには、それなりの知識が必要になります。
栄養素をきちんととることができるように、栄養面や取り組み方についての知識、心構えもしっかりと頭にいれておくようにしましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。