「福岡でダイビングを楽しみたいけれど、どこへ行けばいいかわからない」という人も多いのではないでしょうか。実は福岡県には、魅力的なダイビングスポットが点在しており、日帰りでも気軽に海の世界を満喫できます。本記事では、福岡在住・歴約20年のダイバーが福岡県内の初心者〜上級者まで楽しめるダイビングスポット4選を紹介。また、番外編として佐賀や長崎、山口など、福岡からアクセスしやすい近県のスポットも紹介します。

福岡県で楽しめるダイビングスポット4選

志賀島

福岡の海は、都心からのアクセスが抜群でありながら、豊かな生態系やダイナミックな地形に出会えるのが最大の魅力です。ライセンスを取ったばかりの初心者から、大物や地形を狙うベテランまで満足できる、県内おすすめダイビングスポット4選を順番に紹介します。

志賀島(しかのしま)

特徴

福岡市内から車で約40分と気軽にアクセスできる、福岡ダイバーの「聖地」とも言えるスポット。陸続きの島であるためビーチエントリーが主流となっています。また、志賀島の名物「サザエ丼」は絶品です。

見どころ

初心者向けの浅瀬から、少し足を伸ばせばタツノオトシゴやカラフルなウミウシなどに出会える、マクロ生物の宝庫として知られています。秋口にはカンパチなどの回遊魚が姿を見せることもあり、ベテランダイバーも飽きさせません。

スキル

初心者〜上級者まで幅広くおすすめ

糸島(いとしま)

特徴

おしゃれなカフェやドライブスポットとして人気の糸島エリアですが、海の中も魅力的でダイビングスポットとしてもおすすめ。主にボートダイビングが中心となります。

見どころ

糸島の海は平均水深が浅く、初心者も安心して潜ることができるエリアです。また港から5〜10分と移動時間が短く、船酔いが心配な人も楽しむことができます。見どころの中心はマクロ生物ですが、群れるメバルや幻想的なウミシダなど、ワイドな景観も楽しめます。

スキル

浅瀬が中心のため初心者にもおすすめ

沖ノ島(おきのしま)周辺

特徴

世界遺産にも登録されている「神宿る島」沖ノ島。島自体への上陸は厳しく禁止されていますが、その周辺の海域は日本屈指のダイナミックなダイビングエリアとして知られており、SNSやテレビで何度も話題となりました。

なお、沖ノ島周辺での潜水は、特別許可を得たダイビングショップのツアー限定のため、特に夏場は早い時期から予約が埋まります。沖ノ島ダイビングを計画する際は、まず空きがあるのか、スキルが条件に見合うのかをダイビングショップに確認することを優先しましょう

見どころ

黒潮(対馬海流)の影響をダイレクトに受けるため、圧倒的な透明度と魚影の濃さを誇ります。巨大なイソマグロやカンパチの回遊など、大物との遭遇率が高く、時にダイナミックな地形ダイビングも楽しめます。

スキル

経験豊富な上級者向け。参加条件が、アドバンス・オープン・ウォーター(AOW)以上、経験本数70本以上、ドリフト経験ありなど複数あり。ショップに確認しましょう。

相島(あいのしま)

特徴

港から船で約20分とアクセスが良く、「猫の島」「釣りの島」としても有名な相島周辺は、福岡近郊では人気の高いボートダイビングポイントです。

見どころ

黒潮の影響を受けるため魚影が濃く、日帰りで行けるスポットとは思えないほど豊かな水中世界が広がります。タカベやキンギョハナダイ、キビナゴの群れが乱舞し、水中の根や地形などの見どころが多く、ワイドな景観を楽しみたいダイバーにぴったりです。

スキル

初心者から中級者まで。(ボートエントリー中心)

福岡の海をもっと楽しむポイント

奈多漁港

福岡のダイビングをより安全に、そして最大限に楽しむために知っておきたい3つのポイントを解説します。

ベストシーズン

福岡の海は四季折々の表情を見せてくれますが、ダイビングのベストシーズンは「9月〜11月の秋」です。

なぜ秋がベストシーズンなのか?

夏の間に温められた海水温は秋にピークを迎え(約24〜26℃)、水中でも寒さを感じにくくなります。また、黒潮に乗って南方系のカラフルな季節来遊魚(チョウチョウウオなど)がやってくるため、一年で最も海の中が華やかになります。

「ビーチダイビング」と「ボートダイビング」の違い

スポット選びの際は、エントリー方法(海への入り方)の違いを理解しておきましょう。

ビーチダイビング(志賀島など)

岸から歩いて海に入るスタイル。足が着く浅瀬から徐々に深くなるため、耳抜きや浮力調整に不安がある初心者でも安心です。

ボートダイビング(相島・沖ノ島・糸島など)

船で目的地まで移動し、直接深い海へ飛び込むスタイル。重い器材を背負って歩く必要がないため体力的に楽ですが、波の揺れや、足の着かない深場へ一気に入るドキドキ感があります。地形派や大物狙いの人におすすめです。

ショップツアーを利用する

福岡周辺の海は、ダイビングショップのツアーを利用して楽しむのが基本スタイル。個人で潜るセルフダイビングが可能なエリアはほとんどなく、無許可でエントリーすると通報されてしまうケースもあります。地域のルールやマナーをしっかり守るためにも、まずは信頼できるショップツアーを予約して安全に海を満喫しましょう。

番外編|日帰り・1泊で楽しめる近県のダイビングスポット

唐津

福岡を拠点にすれば、九州・山口エリアの魅力的なダイビングスポットへも日帰り〜1泊で気軽に遠征できます。少し足を伸ばしてみたい人におすすめの3エリアも紹介します。

佐賀(唐津・呼子エリア)

福岡市内から車で約1時間半とアクセス抜群の佐賀県唐津・呼子エリア。

ここでは国の天然記念物である「七ツ釜(ななつがま)」や、玄界灘特有のダイナミックな景観が広がる松島周辺、マクロ天国の「加唐島(かからしま)」など、1日では足りないほど佐賀の海を満喫できます。

イカの街としても有名なので、ダイビング後に新鮮な「イカの活造り」を堪能するグルメ旅としても人気です。

長崎(壱岐・大瀬戸エリア)

長崎は多くの島々を有し、ダイビングスポットの宝庫です。

博多港から高速船で約1時間の「壱岐島(いきのしま)」は、エメラルドグリーンの海と白い砂地が美しく、国内屈指の透明度を誇ります。西海市の大瀬戸エリアでは、秋になると圧巻の魚群やマクロ生物に出会えます。海鮮好きの人は1泊2日のプチ旅行がおすすめです。

山口(青海島エリア)

福岡から本州へ渡り、車で約2時間の場所にある山口県長門市の「青海島(おおみじま)」。「海上アルプス」とも呼ばれ、水中には複雑に入り組んだ洞窟やトンネルが多数存在し、地形派ダイバーにはたまらない聖地となっています。

また、日本のダイビングスポットの中でも、浮遊系生物(珍しいクラゲや深海魚の幼魚など)が集まる場所として全国のフォト派ダイバーから注目されています。

福岡県は、都市部からわずか40分〜1時間圏内に、初心者から上級者まで満足できる多様なダイビングスポットが存在する非常に恵まれたエリアです。秋のベストシーズンを狙えば、驚くほど豊かでカラフルな海の世界に出会えますよ。さらに、週末を利用すれば佐賀や長崎、山口といった近県の名スポットへも気軽に遠征可能です。ぜひ休日に、日帰りで気軽に福岡の美しい海の世界へ飛び込んでみませんか?

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ライター

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マリンスポーツのジャンルを得意としたwebライター。海遊びの楽しみ方やコツを初心者にも伝わるよう日々執筆活動中。スキューバダイビング歴約20年、マリンスポーツ専門量販店にて約13年勤務。海とお酒と九州を愛する博多女です。