≫ 「ペール缶を使った焚き火台おすすめ10選」をすぐに見たい人はこちら
焚き火で使用するペール缶とは?
焚き火台にぴったりのペール缶ですが、日常的にはあまり見かけないものかもしれません。ここではペール缶について簡単にまとめています。
ペール缶の役割
ペール缶は、石油製品や化学薬品の輸送に使用されている容器です。持ち運びしやすいように取っ手がついているものもあり、容量は約18Lが標準的ですが、サイズのバラエティは約12~220Lまであります。200L以上の大型のものは「ドラム缶」と呼ばれています。
使用済みのペール缶は、さまざまな用途で再利用されています。たとえば、リサイクルしてスツールとして利用されているのを目にしたことがあるのではないでしょうか?
ペール缶の材質や形状
ペール缶の材質や形状を以下の表にまとめました。
材質 | 形状 |
|
|
ペール缶は、なかに入れる薬品や油に耐えられるよう、おもに鋼・ステンレス・樹脂などで作られています。加工しやすいのはプラスチックや樹脂製ですが、焚き火台など火を使用するもののDIYには金属製のペール缶が適しています。
小さな開口部があるクローズタイプと呼ばれるものは、焚き火台として利用するには加工が大掛かりになってしまいます。焚き火台を作る際は、フタが開け閉めできるオープンタイプを選びましょう。
焚き火で使用するペール缶の入手方法
ペール缶の入手方法はおもにに「譲ってもらう」か「購入する」かの2つです。それぞれの方法について説明します。
譲ってもらう
ペール缶をできるだけコストを抑えて手に入れたいのであれば、譲ってもらえるところがないか探してみましょう。ペール缶は塗料や油などを保管するために使用されているので、近所のガソリンスタンドや車の修理工場などで入手できる可能性があります。
ただし、工業用の油がついたペール缶を自宅で洗浄するにはかなりの労力が必要です。すでに洗浄してあれば手間がかかりませんが、譲ってもらったあとに自宅で洗浄する必要があるか確認しておきましょう。
ペール缶を購入する
新品がほしい場合は、通販サイトなどで購入しましょう。購入する場合は、インターネットやフリマサイトのメルカリなどが便利です。通販サイトでの相場は1缶1,000〜2,000円前後です。
メルカリなどのフリマサイトでは、安いものはすぐに売れてしまう傾向にあります。入荷通知を設定し、最新情報を受け取れるようにしておきましょう。
新品を購入すれば、シンプルな無地のものや、おしゃれなプリントが施されているものなど、自分好みのものをチョイスできます。洗浄の手間を省きたい人は、ネット通販などで購入するのがおすすめです。
ペール缶を使って焚き火をするメリット
ペール缶を使って焚き火をするメリットについてご紹介していきましょう。
- コストが安くすむ
- 薪を大量に入れられる
- 焚き火用品を収納できる
- オリジナルの焚き火台を自作できる
- 気軽に焚き火ができる
コストが安くすむ
ペール缶は通常の焚き火台に比べ安い価格で販売されており、場合によっては無料で譲ってもらえることもあります。コストが安くすむため、ほかの焚き火グッズに費用をかけられるのがメリットです。
費用をできるだけ抑えて焚き火台を自作したい人に適した選択肢といえるでしょう。
薪を大量に入れられる
ペール缶は容量が18L以上と大容量なので、焚き火をする際に薪を大量に入れられます。
高さが40cm近くあり、薪を入れてもこぼれ落ちにくく、大きな炎で豪快に焚き火を楽しみたい人にぴったりの素材です。ただし、ペール缶は縦型の筒なので炎を大きくしすぎると危険なので、焚き火をする場所は広くて天井のない屋外を選びましょう。
焚き火用品を収納できる
焚き火をしないときには、ペール缶のなかに、火ばさみ・耐熱手袋・数本の薪・焚付の木などの焚き火グッズを収納できます。
焚き火台のなかに必要な道具をまとめて入れておけば、持ち運びやすく、車への積載も簡単。車内に積む場合、焚き火に使用したペール缶そのままでは汚れやすいので、カバーやリア用のトレイなどを使用するとよいでしょう。
オリジナルの焚き火台をDIYできる
ペール缶を使用すれば、簡単にオリジナルの焚き火台を自作できます。燃焼効率をよくするためにペール缶に多数の穴を開けたり、木をくべやすいように焚口を作成したりなど、好みの形状にDIYしてみましょう。
焚き火台の性能だけではなくビジュアルにもこだわるなら、耐熱塗装をしてよりオリジナリティを発揮するのもよいですね。きっとお気に入りの焚き火台を作れるはずです。
気軽に焚き火ができる
ペール缶を使用した焚き火台は、コストが低く、暖炉やBBQグリルとしても活用できるため、焚き火に興味があって試してみたい初心者も気軽に楽しむことができます。
焚き火をしてないときでもペール缶は収納や運搬に便利なので、そこまで高頻度で焚き火はしないかも、という人でも、別の用途に活用できるでしょう。
ペール缶を使って焚き火台をDIYするコツ
ペール缶を使って焚き火台をDIYする方法を紹介していきます。
必要な材料一覧と道具
ペール缶を使って焚き火台をDIYするために必要な材料と工具・道具をまとめました。
材料 | 工具・道具 |
|
|
使用する工具・道具をそれぞれ説明していきます。
インパクトドライバー
インパクトドライバーはいわゆる電動ドライバーのことで、手動で穴をあけるよりもはるかに効率がよくなります。同じ電動ドライバーとして「ドリルドライバー」がありますが、パワーはインパクトドライバーの方が上です。ペール缶の金属に穴をあけるにはインパクトドライバーを選びましょう。
インパクトドライバーは安い物でも数万円するため、レンタルするのがおすすめです。ホームセンターで無料または有料で貸し出しを行っているので問い合わてみてください。
ドリルビット
ドリルビットはインパクトドライバーの先にとりつけて、穴をあけるために使う部品のひとつです。ペール缶を焚き火台として使うには、缶の下部に3cm程度の吸気穴をあける必要があります。このとき、穴があまりに大きすぎると燃焼効率が上がりすぎ、薪がすぐに燃え尽きてしまうため、ドリルで開ける方が便利です。
ペール缶に穴を開ける際には木工用ではなく、金属用のドリルビットを購入するようにしましょう。
ディスクグラインダー
グラインダーとは、砥石を回転させることで研磨や切削、研削を行う工具のこと。ディスクグライダーは円盤状の砥石を回転させ、金属などの切断などを行うグラインダーです。ディスクグラインダーは切断のほかに研磨、つや出しといった作業が行え、グラインダーのなかでもとくに使用用途が幅広いものです。
ホームセンターでレンタルしていることは少ないため、インパクトドライバーで代用できます。時間がかかりますが、細いドリルビットで点線のように穴を細かくあけていくとよいでしょう。
ペンチ
ペンチはペール缶に穴を開けたり、切断したりする際に断面で手を切らないよう切断面を丸く整えるために使います。
ディスクグラインダーで研磨してもよいですが、ペンチの方が簡単に作業できます。場所にあわせて細いラジオペンチや幅の広いパワーペンチなどを選ぶとよいでしょう。ペンチは100均でも購入できるので、比較的手に入りやすい工具です。
軍手
ペール缶を扱う作業では、鋭利なエッジや粗い表面による切り傷や擦り傷を防ぐための保護が必要です。また、ツールやペール缶自体の滑りを防ぐことで作業の精度を高めることができます。
軍手は、電動工具の使用による振動吸収や熱い素材の取り扱い時のやけど防止、そしてペイントやオイルなどの汚れから手を守るといった役割もある、必須のアイテムです。
DIYの手順とコツ
ペール缶を使用してDIYできるウッドストーブとロケットストーブの作り方をそれぞれ説明します。
ウッドストーブの作り方
ウッドストーブは、円柱状のペール缶に穴をあけて簡単に作れる焚き火台です。ペール缶を二重にすると二次燃焼が可能になり、煙が非常に少なくなるため、ペール缶を二個セットでDIYする人も珍しくありません。
ここでは、DIYの初心者向けに、ペール缶ひとつで作る簡単なウッドストーブの作り方を説明します。
- ペール缶にプラスチックの取っ手がついていれば外す
- ペール缶の底から5cmの高さにマーキングをする
- マーキング位置に5cm間隔で空気穴をあけていく
- 穴から5cm上に上から見て対角になるように4か所穴をあける
- 4か所の穴にボルトを差し込み、ナットでしっかり固定する
- 焼網をボルトに引っかかるように入れる
ポイント
- ペール缶の塗装は火を入れると取れてしまうので、気になる場合は塗装をはがしてから耐熱塗装をしましょう。
- 焚口を作成すると薪を簡単に入れられて便利です。焼き網の少し上にグラインダーで20cm四方の開口部を作り、ドリルで開ける空気穴を少なくするのがポイントです。
ロケットストーブの作り方
ロケットストーブは燃焼室と煙突で構成される焚き火台です。直火で効率的に熱を産生でき、燃料の節約につながります。
ペール缶を燃焼室として、別の部材である煙突を本体に取り付けることで、少ない燃料でも大きなエネルギーを生み出せるため、強火で調理できます。こだわりたい人は、煙突から手作りしてもよいでしょう。ただし、金属を円柱に加工するのは難易度が高いので、煙突だけで売られている部材を購入すると手軽です。
- 工程の1〜6まではウッドストーブと同じ。
- ペール缶のフタを1/4~1/3くらいに切り取る
- 残ったフタのスペースに煙突を置き、周囲をマーキングする
- マーキングしたところを工具で少しずつ広げ、煙突の差し込み部分が入るようにする
- 煙突がしっかり入れば完成
ポイント煙突用の材料やフタ付きのペール缶が手に入らないなら、フタと煙突がセットになった商品を購入するのがおすすめです。煙突用の穴をあけるときに手を切らないように注意してください。
ペール缶を使った焚き火台おすすめ10選
ペール缶を使った焚き火台で購入できるものを4つピックアップしました。
LIFTOFF 「焚火缶」 ペール缶SUSカバー
ペール缶に取り付けることでウッドストーブのように二次燃焼できる焚き火台です。ペール缶の塗装がはがれてしまっても、カバーすることできれいな外観を維持できるのがポイントです。
約11cm底上げされていて、焚き火台の熱から地面を保護できます。とくに芝生サイトをよく利用する人におすすめの商品です。
LIFTOFF ステンレス「焚火缶」 ロケットストーブ (煙突セット)
ペール缶に取り付けられる煙突とフタがセットになっている商品です。パタパタとパーツを組み合わせてかぶせるだけであっという間にロケットストーブが完成します。
フタの鉄板部分では、煮込み料理や焼き肉ができます。ストーブ料理を楽しみたい人にイチオシの焚き火台です。
LIFTOF ロケットストーブ 「焚火缶」(お庭セット)
20Lのペール缶が付属した、ロケットストーブに必要なパーツがすべてセットの商品です。自分で加工する必要がなく、パーツを差し込んでいくだけで簡単にロケットストーブが完成します。
ゴトクや天板が付属しているため、料理も楽しめます。手軽に焚き火台を自作したい人にぴったりの商品です。
tab.(タブ) 「缶ストーブ SE」
かわいらしいデザインが特徴の焚き火台です。薪や枝はもちろん、練炭や木炭など、さまざまな燃料を使用できます。
独自開発の構造により二次燃焼が促され、煙や燃え残りが少ないのが特徴です。簡単に組み立てて使用できるので、DIYが苦手な人はぜひチェックしてみてください。
【Joyfactory】 JOY クロカワ焚き火台 [IS-21]
この焚き火台は、ソロキャンプに適したサイズ感で、灯篭としても焚き火台としても、2通りの楽しみ方ができるのが大きな特徴です。
持ち運びに便利な収納袋が付属しており、キャンプ場はもちろん、ピクニックやビーチなど、さまざまなシーンでも活躍します。
付属の五徳を使えば焚き火を楽しみながらの調理もOK。アウトドアダイニングの幅がぐんと広がりますよ。
SDGs野焼き防止「焼却筒」キャリー焼却炉 | ステンレス筒
この「焼却筒」は、野焼きに代わる安全な焚き火のためのアイテムです。筒の中で焚き火を行うことで延焼を防ぎ、火災のリスクを減らします。ただし、地面が燃えるおそれがあるため、使用時にはブロックなどを敷いてから使うことをおすすめします。
SDGsミニ焚火缶 クッキング焚き火台φ19cm×高さ22cm | フィールド自然燃料ロケットストーブ (缶底グリル付き)
SDGsミニ焚火缶は、ペール缶サイズのφ19×高さ22cmというコンパクトな設計で、自然燃料を使用したクッキングに適した焚き火台です。
アングル天板をペール缶に設置し、煙突を差し込み五徳を上に設置することで、効率的に燃焼させられます。
屋外用薪ストーブ 分割式 小型 ステンレス製 焚き火
この商品はアウトドア活動での調理にも対応する薪ストーブで、その最大の特徴はコンパクトなサイズにあります。
軽量で分割式なだけでなく、専用の収納袋も付属しており、どこへでも簡単に携帯できます。ステンレス製で耐久性もGOOD!持ち運びしやすく丈夫な焚き火台で、アウトドアでの調理がより快適にできますよ。
ペール缶 キャスター 台車 ステンレス製 300mm 運搬
このステンレス製ペール缶台車は、ペール缶の持ち運びを格段に便利にします。錆びずに高い耐食性のステンレスでできたこの台車は、屋外や湿度が高いガレージ、そして地下などでの使用にも適しており、丈夫で長期間に渡り使用できるでしょう。
ペール缶に重い焚き火グッズを収納して持ち運ぶとき、あると便利なアイテムです。
【Joyfactory】 JOY クロカワ焚き火台 [IS-17]
このスタイリッシュな焚き火台は、全方向から空気を取り込む構造になっています。この構造が効率的な燃焼を生み出し、薪をダイナミックに燃やせます。底部の灰受けは取り外し可能で、使用後の灰の後処理をサッと簡単にできます。
無骨なデザインをお好みの人におすすめの焚き火台です。
焚き火料理も楽しめる、便利な焚き火台については、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事:【2024年版】浅型焚き火台の選び方とおすすめ5選
ペール缶の種類
ペール缶は、用途や必要とされる性能によってさまざまな形状やタイプのものがあります。鋼製やプラスチック製など、それぞれの特徴をチェックしたうえで、自分の使用目的にマッチするペール缶を選びましょう。
鋼製ペール缶
鋼製のペール缶は、耐久性とサステナブルな点に優れます。使用後の鋼製ペール缶の約9割が、鉄源として電炉メーカーや高炉メーカーによって再使用されていることから、リサイクル性の高さがうかがえます。
また、つる付きの鋼製ペールは、使用後はそのまま他の品物を入れる容器として、または液体や粉体を攪拌するための容器として、広く再利用できます。本来の目的を果たしたあとも便利に再利用できるのは、サステナビリティの観点からみて非常に価値が高いといえます。
プラスチック製ペール缶
プラスチック製のペール缶は、サビや缶の凹みがなく、清潔に保ちやすいのが特徴です。とくに液体や粉体などを衛生的に保管や輸送したいときに適しており、耐腐食性が求められる用途に使われます。ポリプロピレン製のペール缶は耐熱性に優れており、高温環境下でも使用できるといわれています。
ペール缶で焚き火する際の安全な使用方法
ペール缶で作った焚き火台を安全に使用するために、注意点をチェックしておきましょう。
着火は正しい方法で
焚き火をするときは、焚き火台のなかの大きな薪にいきなり着火しないようにしましょう。燃えやすい乾いた草や落ち葉を一番下に置き、次に細くした小割りの薪、その次に大きな薪、というように順番に置いていきます。着火剤に火をつけて一番下の草や落ち葉の近くに置けば、自然に火が回って着火します。
なかなか火がつかないからと薪を頻繁に触ってしまうと、鎮火しやすいので注意してください。
安全に使えるように設置する
ペール缶で安全に焚き火をするためには、2つの点に注意して設置しましょう。
①地面から離して焚き火をする
ペール缶で焚き火をするときは、地面から距離を取るようにしましょう。
ペール缶の焚き火台は底が地面に接しているため、そのまま火を入れてしまうと地面が熱で焼けてしまいます。地面を守るためにブロックやレンガなどの上にペール缶を乗せ、熱源を地面から離さなければいけません。さらに焚き火シートを敷けば、地面を保護できます。
②テントのなかで焚き火をしない
どんなに寒くても、テントやシェルターのなかでの焚き火は厳禁です。テントやシェルターは布製のため、生地の近くで焚き火をすると、炎の熱でテントが溶けたり燃えたりするおそれがあります。
また、テントやシェルターなどの閉ざされた空間で火を起こすと、一酸化炭素中毒の危険があります。2つの理由から、テントやシェルターのなかでの焚き火は絶対にやめましょう。
メンテナンスが重要
ペール缶で作った焚き火台は、市販されている焚き火台と異なり、寿命はやや短めだと考えておきましょう。少しでも長く愛用するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。ペール缶の焚き火台を使用したあとは、乾燥した場所に保管し、湿気による錆の発生を防ぎましょう。
また、ペール缶には耐熱加工がされているわけではないので、炎に晒され続けると意図しないところから穴があいてしまうおそれがあります。焚き火をしたあとは灰の処理をしっかり行い、穴があいていないか、傷ができていないかなど、不具合がないか確認するのを忘れないでください。
ペール缶で焚き火をする際に注意するポイント
収納・運搬に工夫する
ペール缶を焚き火台として使用する際、焚き火用としてつくられた焚き火台と比べ、コンパクトに収納できない点を意識しておきましょう。ペール缶は畳むことができないので、運搬するときなど、使用していないときにもある程度スペースを必要とします。
このデメリットは、ペール缶の形状を上手く活用すれば解消できます。キャンプ用品をペール缶に収納してしまえば空間を有効に使えます。収納としても活用することで、コンパクトにできないデメリットもメリットに変えられるでしょう。
屋内で保管する
ペール缶を使用した焚き火台は、保管にとくに注意が必要です。
保管方法は、基本的には屋内が原則。屋外での保管は避けるべきです。雨水や湿気の多い場所で保管した場合、サビが発生するリスクが高まります。とくにペール缶のつるや取っ手部分はサビやすく、サビによって外れるおそれがあるため、十分な注意を払いましょう。
また、ペール缶のなかに直接水分のあるものや湿気を帯びたものを収納するのもサビの原因になるため、避ける必要があります。水分のあるものを収納する際は、市販のポリ袋などを利用して内容物を包むことで、サビの発生を防ぐことができます。
適切な保管方法を守ることがペール缶を長持ちさせることにつながります。
おしゃれに見えないことがある
ペール缶を焚き火台として利用したとき、外観が一般的には「おしゃれ」とは認識されにくい点を理解しておく必要があります。
市場にはさまざまなデザイン性に富んだ焚き火台が販売されており、次々とビジュアル面でも進化を続けています。キャンプ場での見栄えを重視するキャンパーには、ペール缶のスタイルが物足りなく感じられることもあるかもしれません。
重いものを収納しない
ペール缶を使用する際には、重量物の収納にはとくに注意が必要です。60kgを超えるような重いものを収納すると、持ち上げるときに取っ手が外れるおそれがあります。取っ手が外れた瞬間にペール缶や内容物が足に落下し、大きなケガにつながる危険性があります。
安全を最優先に考え、ペール缶の耐重量を超えるような重いものの収納は避けましょう。
火気の近くに置かない
ペール缶を使用するときは、ストーブやファンヒーターなど熱源の近くに置かないように注意してください。ペール缶が加熱されると、触れた際に火傷をする恐れがあります。安全性を確保するため、火気からは十分な距離を保ち、ペール缶が直接熱を受けないようにしましょう。
また、ペール缶の近くに可燃物を置かないことも重要です。ペール缶自体が高温になり、周囲の草木やキャンプ用品などが火災の原因になることがあります。焚き火を行う際には、周囲の安全を常に確認し、火の粉が飛ばないようにしましょう。
火気の使用に際しては、常に消火用の水や砂を準備しておくことも忘れないでください。万が一の火災に迅速に対処できるようにしておくことが大切です。
食品に使用の際は法令の適合チェックする
ペール缶を食品の保管や調理に使用する場合には、食品衛生法等の法令に適合しているかを確認することが極めて重要です。ペール缶が直接食品に接触するケースでは、ペール缶の材質や加工の過程次第で、有害な物質が食品に移行するリスクが生じることがあるためです。
焚き火後のペール缶の扱い方
ペール缶で焚き火を行なったあとは、火が完全に鎮火するのを待ってから撤収しましょう。
焚き火後の撤収方法
ペール缶で焚き火を行なったあとの撤収作業に必要な道具は以下の3つです。
- 火消壺
- 火ばさみ
- 耐熱グローブ
時間がなく、火が消えるまで待てないときは火消壺を使いましょう。火ばさみで薪や炭などを火消壺に入れて消火します。ペール缶は全体が熱くなるため、耐熱グローブを着用して作業しましょう。
灰をペール缶のなかにそのまま残しておくと、汚れや錆びの原因になります。長期的に使用するために、使用後はなかまでしっかりと清掃しておきましょう。
焚き火の後片付けをするときは、キャンプ場のルールや、他のキャンパーへの配慮も大切です。焚き火場を使用したら、必ず完全な消火を確認し、使用した場所を元の状態に戻すよう努めましょう。
焚き火後の清掃方法
ペール缶で焚き火を行なったあとの清掃方法をチェックしておきましょう。
- ペール缶が冷めたのを確認したらブラシなどで灰を取り除く
- キャンプ場ではウェットティッシュなどでさっと拭く
- 油汚れなどがあれば自宅に帰ってから洗剤で洗う
清掃が終わったら、風通しのよいところで内部までしっかり乾燥させ、雨の当たらない倉庫などに収納しましょう。濡れたままにしたり、湿気の多い場所で保管したりするとペール缶が錆びやすく、保管している間に傷んでしまうので注意が必要です。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。