2018年のレースについて
2018年のレースは、警報が出るほどの濃霧により、コースの一部が変更になりました。
レースの前日はエイグベルの町も霧が多くかかっていましたが、夜には大会事務局からスマホにショートメールが届き、「霧の警報がでています。安全のため、GPSにコース情報をダウンロードして、霧の濃い場所では3人のグループで歩くように。」とのことでした。
当日は、Croix de Belledonne, Col de Moretan などの箇所で、コースの変更があることが告げられました。
参考:
– Video officiel : l’échappée belle 2018
男性の優勝者 : Christophe anselmo (クリストフ・アンセルモ)さん
レシャペベルの今年の男性優勝者は、フランス人のChristophe anselmoさんです。
彼は2017年に、イタリアのウルトラトレイルレース「トルデジアン」(Tor des Géants:巨人のレース 距離330km 累積標高24,000m )で9位に入賞しています。
レシャペベルには、2014年、2015年にも参加していて、今回が3回目とのことです。
ちなみに、彼の2014年の記録は31時間51分、2015年の記録は34時間17分ですが、今回の記録は、24時間13分です。
例年の優勝者のタイムは、27-28時間程度なので、今回の彼のタイムは、それと比べても、かなり早いタイムです。
霧の影響で安全確保のため、コースが変更になり、今回は厳しいと言われる箇所を数か所迂回することとなりました。
大会の事務局によると、結果として距離が若干減って、累積標高は1500メートル少なかったようです。
とはいえ、寒さも厳しく、別の意味でも難しさもあったかと思います。
しかし彼にとっては、この条件が都合がよかったようです。
私は今回のレース中、山の上、特に夜や雨が降ったときはとても寒いと感じましたが、彼は天気がよくて暑かったレースに比べると、今回は涼しく、水が足りなくなる心配もなく、理想的なコンディションだったと語っています。
それだけ速く動いているということでしょうか。
驚いたことに彼は、レースの序盤、数人のランナーと一緒にコースを間違えてしまったそうです。
そして、最初のエイド(16キロ)地点では、106位でした。
にもかかわらず、徐々に順位をあげ、25キロ地点では25位、64キロ地点では5位、そして79キロ地点でトップに立つと、そのまま2位以下との差をひろげてゴールしました。
女性の優勝者 : Sandrine Béranger (サンドリン・ベランジェ)さん
女性の優勝者はSandrine Berangerさんで、タイムは28時間19分。
男性の参加者も含めた総合の順位は11位でした。
ちなみに彼女は、2005 年にReunion 島で行われるウルトラトレイルのレース「Grand Raid」で 優勝しています。
また、2003年の第1回目のレシャペベルでも優勝していて、その時のタイムは34時間23分、男性も含めた総合の順位は10位でした。
ちなみに、彼女は男性の2位のSébastien Raichonさんとともにチームを組んで、10年前からアドベンチャーレースで世界を転戦しています。
アドベンチャーレースとは、トレッキング、カヤック、マウンテンバイクなどを使って、自然の中で色々なアウトドア競技をこなしながらゴールを目指すレースのことです。
彼らはアドベンチャーレースのスペシャリストでもあります。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。