そもそも山でスマホにつながるの?
携帯電話の大手通信会社NTTドコモのサイトを見ると、全国のすべての登山道で携帯電話がつながることを目指して通信網を整備しているようです。
登山道では、山影や木立に遮られて電波が届きにくい地点がでてきますが、NTTドコモでは、電波を山頂方向へ発射することで山のほとんどのエリアで通信できるように工夫しています。
また、険しい地形のため大型基地局が設置できないような場所では、山小屋の周辺や尾根づたいに小さい小型基地局を設置し、通信できるスポットを増やすことで山全体をカバーする取り組みも行っています。
さらには、麓からの電波を受け取って、増幅させてから届きにくい山頂周辺などへ電波を再発信するブースタ装置の設置なども行っています。
NTTドコモの通信可能なエリアは以下のサイトで検索できるので、登山する際には検索して、携帯電話が通じるエリアかどうか確認しておくようにしましょう。
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NTTドコモの通信エリアを広げる取り組みにスポットを当てて解説しましたが、他の通信会社でも同様に通信エリアを広げる取り組みが行われています。
山での電波状況を通信会社別に比較してみると
山と渓谷社が管理している「山でつながる携帯電話は? 日本百名山にある山小屋・施設にうかがいました」では、携帯電話通信会社各社の通信状況を詳細に調べているのでとても参考になります。
先述した通り、NTTドコモは、全国のすべての登山道で携帯電話がつながることを目指して通信網を整備しています。
そのため、NTTドコモが他の通信会社を引き離して断トツで優位だという調査結果が出ています。日本百名山にある山小屋の、実に6割以上の地点でNTTドコモは通信可能です。
次につながりやすかったのが35%のau、15%のソフトバンクと続いています。
北アルプス周辺の主だった山「剣岳・立山・薬師岳・水晶岳・槍ヶ岳・穂高岳・常念岳・焼岳・笠ケ岳」などでNTTドコモが使用できます。
また、室堂周辺や立山、剣岳周辺ではNTTドコモ、au、ソフトバンクの3社とも通信できるようです。
通信手段だけでなくGPSやXバンドレーダーも見られる
スマートフォンは、電話としての通信手段だけでなく、GPSコンパスなども使えて現在位置が正確に把握できるので、登山する際にはとても便利なツールになります。
また、Xバンドレーダーが見られる点もスマートフォンの大きなメリットです。山の天気は急変しやすいので、朝の天気予報はあてになりません。
Xバンドレーダーなら、リアルタイムで刻々と変化する気象状況が把握できるので、より安全な登山が可能になります。
おすすめのGPSコンパスのアプリ
フィールドテストに5年以上費やして開発されたアウトドア用GPSアプリです。マップやGPSのロガー、ルート案内など登山に必要な機能がそろっています。
SNS(オンラインコミュニティー)の機能を備えた次世代型山登りアプリです。
出発時間や移動距離、平均速度などが表示され、GPSトラック記録も装備。日本百名山の地点情報、気象なども確認できます。
登山愛好家の間では有名な「山と高原地図」が出しているアプリです。GPS機能、ルート記録機能がついています。
リアルタイムで気象が把握できるXバンドレーダーのアドレスはこちらです。
問題はバッテリー切れ!おすすめの携帯型バッテリー
カシムラ(Kashimura)ジャンプスターター12000mAh
山の麓まで車で行って登山する人も多いかと思います。バッテリーあがりでロードサービスに依頼すると1万円から2万円ほどかかってしまいます。
しかし、このジャンプスターターがあると、すぐにエンジンが始動できます。ガソリン車7.0L 、ディーゼル車6.0Lまで対応しています。
また、車両のDC12Vカーソケットから本体の充電が可能なDC充電器と充電用ケーブルを付属しているため、スターターとしての使い道だけでなくスマートフォンの電源や照明の電源としても使用できます。
Anker PowerCore 10000
世界最小クラスの携帯型バッテリーならAnker PowerCore 10000がおすすめです。クレジットカードと同じくらいの大きさで、重さは卵3個分ほど。iPhoneやその他スマホを2回くらいは充電できます。
できるだけ持ち物を軽量化したい登山に最適。スピード充電が可能なので、山小屋などですぐにフル充電できます。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。