川は公共のものなので、誰でも自由につかうことができます。しかしいくら「自由」といっても、川によって禁止されていることもあれば、最低限のモラルとしてマナーを守ってほしいこともあります。みんなでルールを守り、気持ちよく遊べるようにしましょう。

事故を防ぐための『川のルール』

川遊びにバーベキュー、花火など、夏場は川に行く機会が多くなる季節ですよね。川は誰でも自由に遊んでいい場所ですが、なかには明らかに危険と見なされる行為をする人や、マナーを守れない人がいます。

事故やトラブルが起きてから「知らなかった」では済まされません。ここで川のルールを知っておきましょう。

川遊び ルール

1人ではいかない 誰かに行き先を言っておく

子どものみならず、大人でも1人で川に行くのは危険です。また、登山のように入山届けなどはありませんから、万が一のため誰かに行き先を言っておくことも大事です。

子どもから絶対に目を離さない

特に河原でのバーベキュー中などは、子どもも親も注意が散漫になりがちです。いつどのようなきっかけで子どもに危険が及ぶか分からないので、絶対に目を離さないでください。

増水していたら近づかない

当日雨が降っていなくても、数日前の雨の影響が残っていることがあります。水が濁っていたり、少しでも増水している場合は川には入らないでください。ダムの放水のサイレンが鳴ったら、ただちに川から離れましょう。

安全な服装で

足にフィットする滑りにくいシューズ、乾きやすい服、ライフジャケット。この3点は必ず用意してください。

禁止区域で遊ばない

立入り禁止、遊泳禁止、飛び込み禁止、釣り禁止などの看板が立っている場合は、必ず守ってください。

「自分は大丈夫」「ちょっとくらいいいだろう」という気持ちが事故のもと。一人一人がルールを守っていれば、悲しい事故は減らせるはずです。

 

人に迷惑をかけないための『川のマナー』

もともとは禁止されていなかったのに、マナーの悪い人が増えたせいでバーベキューやペット連れなどが禁止されてしまった河川もあります。

川を汚したり、ほかの人の迷惑になったりする行為はやめましょう。次のことに注意してください。

川遊び ルール

車やバイクのマナー

言わずもがな路駐は違反行為です。近くの駐車場など止められるところを探してください。

また、河原まで無理して車でおりると、砂や石にハマって出られなくなることがあるのでやめましょう。

トイレのマナー

トイレがある川は少ないですが、だからと言ってそのへんで用を足しちゃダメです。事前に済ませておくか、簡易トイレを持参しましょう。

幼児のおむつは水遊び用のものを使用してください。

ペットのマナー

犬をリードを外して走らせるのはやめてください。子どもが咬まれたり、びっくりして転んでしまったりするトラブルが起きています。

また、川のなかで遊ばせる場合も、ほかの人に配慮してください。

バーベキューのマナー

基本的に直火はダメです。必ずコンロや七輪などを使ってください。火の始末は徹底しましょう。

また、残飯、洗剤などを川へ流さないでください。当然ですが、ごみは持ち帰りましょう。

花火のマナー

バーベキュー同様、ゴミ、火の始末をきちんとしてください。また、あまり遅い時間まで騒がないようにしましょう。

気持ちよく遊ぶための『釣りのルール&マナー』

川の釣りに関しては、地域によってルールが異なります。基本的にはどの川も漁協で管理されていて、釣りをする際には遊漁券を買わなければいけません。

本流だけでなく支流も管轄されていますので同様です。

川遊び ルール

遊漁券には日釣り券と年券があり、釣る魚の種類によって値段も変わります。

アユ、ヤマメ、イワナ、ニジマス、アマゴなどの一般渓流魚は、日釣り券で1000円前後、年券4000円前後といったところです。

地域の釣具屋やコンビニで買うことができます。監察の方が巡回しているので、遊漁券を買わずに釣りをしていた場合その場で買えます。

しかし現場料として割り増し料金になってしまうので、事前に買っておいたほうがいいですよ。

遊漁券に支払ったお金は漁協の利益になるのではなく、あくまで放流費用など河川の管理に使われます。川で釣りを楽しみたいのであれば、ごまかさずにきちんと購入しましょう。

また、多くの川には禁漁期間があります。ほとんどの川は3月に解禁し、9~11月まで釣りができますが、それ以外の期間は禁漁になります。

アユの場合はだいたい7月〜9月までの短い期間のみ解禁になるので注意してください。

最近はマナーを無視する人が増えていて、釣り人同士でトラブルになることもあるようです。みんなが気持ちよく釣りができるように、次のことを守りましょう。

割り込まない

人が釣っているすぐ隣に入るのはNGです。

後ろに人がいないか確認

後ろにも注意してください。針が引っかかったら大変です。

むやみに持ち帰らない

川の魚は海に比べて個体数が少ないので、乱獲すると数が減ってしまいます。持って帰るのは何匹までと決めて、小さすぎる魚などは川に放してあげましょう。

もちろんキャッチ&リリース区間では持ち帰りは厳禁ですよ。

川遊び ルール

 

たくさんルールを挙げてきましたが、どれも人に迷惑をかけないという気持ちがあれば守れることですよね。釣りに関しては地域によってルールが違うので、漁協のホームページなどで確認しておきましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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